アメリカ マイクロダイナミクス社のマイクロスコープMD-3DQCは、白色干渉計を用いて、非接触でアニロックスロールのセルボリュームや、表面粗さを精密に測定することが出来る測定器です。

- アニロックスロールの科学的管理
- セラミックアニロックスになり、摩耗という問題は小さくなりましたが、それでも無視できません。また、インク成分の残留が蓄積しボリュームが減少していきます。3DQCを使いお使いのアニロックスロールを科学的に管理する事で、印刷品質の向上だけでなく仕掛かりの大幅な時間短縮が可能になります。
- コンパクトな本体
- 簡単に持ち運べるサイズなので、現場での測定がすぐに行えます。
- 高精度
- セルボリュームの測定が±0.5%と高精度。
- 非接触式
- 非接触式で測定物に傷を付けません。また柔らかい物やデリケートな物も測定することが出来ます。
- 3Dビューと面粗さ測定
- 線粗さの測定器と違い、平面全体を測定して面粗さの測定が可能です。また一点しかない異物や傷なども画面で目視しながらピンポイントに形状を測定することが出来ます。
- 広い応用範囲
- アニロックスロールのセル測定以外にもグラビアシリンダー、フレキソ版、アイドルローラーの表面粗さ、フィルムや紙などの機材の表面性状なども確認することが出来、さまざまな場面で活躍します。


白色光源から出た光をスプリッターという機構で2分割し、別々の光路を通ったあと再び重ね合わせて観察対象物に焦点を合わせると、光路の差によって干渉縞が現れます。この干渉縞を解析することで、表面形状や粗さを三次元で計測することが出来るものです。
3DQCはこの原理によって、アニロックスのセルボリュームや、表面形状、粗さの精密な三次元計測器として開発されたもので、深さ方向で10nm(ナノメートル)、水平方向では使用レンズによって変わりますが0.13~2.21μmという分解能で計測することが出来、その測定精度は±0.5%以下と、非常に優れております。

