F1が証明した磁気フィルタ-技術
圧損・詰まり・再流出ゼロ!
流体系の暗殺者を確実に捕捉
圧損ほぼゼロの秘密は
摩耗の連鎖反応を確実に防止!
従来型フィルターの課題克服
F1が証明した磁気フィルタ-技術
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マグナム(MAGNOM)マグネットフィルター

F1が証明した磁気フィルター技術—企業の生産効率を新次元へ!

F1が認めた技術を産業界へ!

装置のメンテナンス頻度の低減や性能維持には欠かせない次世代のマグネットフィルター。 その実績は、 トランスミッションから、 航空機スーパーカー風力発電装置まで。

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MAGNOM Worldへ

弊社、株式会社テクノサポ-トはイギリスのメーカ-MAGNOM社の製品「特殊磁気フィルタ-マグナム」の日本総輸入代理店です。
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このページで製品の特徴や、構造実例等を紹介しています。
初めての方から、より深く技術的にお知りになりたい方まで必要な情報を得ていただけるものと存じます。
ページは随時更新しておりますので、インデックス登録どうぞよろしくお願い致します。
さあ、マグナム・ワールドの旅へ。


特殊磁気フィルタ-マグナム
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MAGNOM(マグナム)とは
MAGNOM(マグナム)とは、液体をきれいにして、機械の健康を守るフィルターです!
特殊な磁石配列を採用した水や油などの液体の中にある微細な汚れを取り除くマグネットフィルターです。
従来のマグネットフィルターと異なるのは、サブミクロンレベル※の汚染粒子まで確実に捕捉しても目詰まり・再流出・圧損が発生しないのが特徴です。
従来のカートリッジフィルターと併用することで、通常のフィルターではキャッチしにくいごく小さな粒子まで捕集できるため、フィルターの寿命を延ばし、流体システムの性能維持やコスト削減に貢献します。

さあ機械の健康維持にはマグナムを!


特殊磁気フィルタ-マグナム

導入することで得られるメリット
1. メンテナンスコストの削減
フィルターの目詰まりがなく、交換頻度が減るため、メンテナンスコストを抑えられます。
2. 機器の寿命延長
微細な汚染粒子を除去することで、ポンプやバルブなどの機器の摩耗を防ぎ、寿命を延ばせます。
3.流体の品質維持
サブミクロンレベルの汚染粒子を確実に捕捉し、流体の清浄度を維持することで、システムの性能を安定させます。
4.環境負荷の低減
廃棄フィルターの削減やエネルギー効率の向上など、環境に優しい製品です。導入により企業のSDGsやCSR活動にも貢献できるでしょう。

このフィルターは、長期的なコスト削減や機器の保護に貢献する優れた技術です。導入ご検討の参考になれば幸いです。

より深く探求されたい方は、「技術情報」をご覧下さい。
特殊磁気フィルタ-マグナム

サブミクロンとは
1ミクロン(1μm)の10分の1、つまり0.1μm(100ナノメートル)のことを指します。 ミクロン(μm)は1ミリメートルの1000分の1なので、サブミクロンはさらにその10分の1のサイズになります。

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技術情報

技術情報

「特殊磁気フィルタ-マグナム」について専門的な情報を紹介しています。

製品のモデル別仕様

マグナムの脅威のメカニズムに迫る
圧損が生じない? メッシュ径に依存する圧損を回避するメカニズムとは?
流体システムの最大の脅威 摺動部で常時発生する摩耗の脅威の現実
油膜の境界層破壊 油膜の接触面保護は実は完璧ではない
副次的効果 磁石本来では捕獲されない汚染物質とは?

各産業界での使用例(ケ-ススタディ)
- 業種別での使用実績:ケ-ススタディナビ


一般液体向け(クリア)のメンテナンス
- クリアタイプの洗浄専用工具について

捕捉情報
追加情報・工作機械 冷却液の浄化フィルタ-寿命延長の学術的資料
放電加工機 マグナムのサブミクロン域汚染粒子除去の学術的資料
フィルターについて 通常フィルタ-の種類
フィルターについて2 マグネタイト酸化第一鉄の除去技術の能力
オイル管理 機械保全-目からウロコのオイル管理とは?
バクテリア抑制 強磁場勾配がバクテリア抑制する?学術資料

特殊磁気フィルタ-マグナム

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概要
特徴

ー 特徴 ー

微粒子の除去が可能
マグナムは、磁石を用いたフィルターの為、カートリッジフィルターのようなろ紙やメッシュを使ったフィルターでは取り切れない細かな磁性粒子(submicron:サブミクロン10μm~ 0.07μm)を捕捉することができます。
捕捉可能粒子径について一例として「追加情報・放電加工機」の実証レポ-トご参考下さい。
目詰まりしない
磁石を特殊なプレートで挟み込むその構造から、鉄粉の捕捉エリアで流路を塞ぎません。その為、細かな粒子を捕捉できるにもかかわらず、目詰まりを一切起こしません
また目詰まりを起こさないため圧損も起きる事がなく、 例え、捕捉できる容量が限界を迎えても、装置の稼働を妨げません。
捕捉されたコンタミの様子
捕捉されたコンタミの様子
強力な捕捉力
磁石をヨークプレートで挟み込んで、磁束を高めていますので、単純なマグネットに比べ、鉄粉の捕捉力に大きな差が生まれます。従来型のマグネットフィルターはマグネットに近い液体からしかコンタミを捕捉できませんが、マグナムは液から効率よく鉄粉などを取り除きます。
再流出しない
捕捉されたコンタミは流路とは別の強力な集積エリアに溜められます。通常のマグネットフィルターに起こりうる、 磁石から遠くなるにつれて磁力が弱まってしまい(逆二乗の法則:例えば光源から離れると暗くなる)一度捕捉されて固まったコンタミが塊のまま再流出するという危険な現象が一切起きません。
構造

ー 構造 ー

マグナムの構造
図は内部コアの模型図です。
集積ゾーンはヨーク鉄となるプレートに挟まれており、強力な磁束を生み出します。また、集積ゾーンと流路は完全に独立しているため、コンタミが溜まっても流路を防ぎません。 また、防がないということは、コンタミが流れにさらされる事も起きませんので、再流出が起こりません
この構造が、機器に重大なダメージを与えるサブミクロンのコンタミを捕捉しながらも、新たな機器トラブルの原因となる、目詰まりや再流出を起こさないのです。
マグナム 構造イラスト


マグナム・メカニズム動画
圧損が生じない?

ー 圧損が生じない? ー

通常メッシュフィルターの場合
通常、流体システムの汚染微粒子を捕捉するため通常メッシュフィルターでは、物理的な性質上、目を細かくすれば、ろ過抵抗が大きくなるため圧力損失(ろ過圧力ΔP)が増大します。
さらに処理量が増加するに従って圧力損失も比例して増加してゆきます。捕捉できる処理量の限界(飽和)を超えると一度捕捉された汚染微粒子がろ材から脱離(再飛散)し流体中に滞留するようになります。
フィルタ-メッシュの限界 通常フィルター
ΔPが増大通常メッシュフィルター
圧力損失(ΔP:Delta-P)が出ない理由
「マグナム」インラインフィルターが圧力損失(ΔP:Delta-P)をほとんど生まないことは、綿密に計画されたテストによって裏付けられています。
テストは2002年8月に、イギリス リバプール・ジョン・ムーア大学の先端製造技術&トライボロジー研究所の M.N.Morgan博士の主導で行われました。 
マグナム構造イラスト3
磁束プレ-ト
通常フィルター この解析データが、マグネットコアを流れる液が集積ゾーンで起こす屈析(コンタミが集積される方向)とフローチャンネルで流れが形成される状況を明らかにしています
テストの方法と結果
カトリッジフィルターと「マグナム」を直列に設置し、その入り側と出側に圧力計を配置
2つの圧力計に現れる圧力差を測定する(この時の送液ポンプの停止時圧力は5barに設定)
カートリッジフィルターに汚れが集積し交換時期にきた時の圧力損失=3bar(43.5psi)
この間の流量変化は、当初の30L/分が終了時には14L/分に低下していた。
「マグナム」のこの時の圧力変化は0.15bar(2psi)にとどまり、流量変化はほとんど見られなかった。
この解析データは、油圧作動油を200L/分循環させた装置で取られました。
フローを示す矢印に赤色がないということが、作動油の流れを阻害する要因が最小限に押さえられているという事を示しています。
マグナム構造イラスト3
特殊構造によるメカニズム
「マグナム」マグネットインラインフィルターが圧力損失をほとんど生まない秘密は、その特許の磁束プレート構造にあります。
マグナム構造イラスト3
2枚1組で構成されたメタルプレートはそれぞれが、NおよびS極に磁化されており、液が流れるチャンネルを挟んでは、NないしS極同士になり、反発し合う構造となっているため、液に浮遊する磁性物は、NとSに挟まれたコンタミ集積ゾーンに引き寄せられて捕捉され、チャンネルに溜まることがないのです。 
また捕捉された汚れは集積ゾーンに抱き込まれてしまうので、下流に再流出することもないのです。
微粒子を捕捉したマグナムコア
「マグナム」最大の特徴
「マグナム」マグネットインラインフィルターはどのモデルでも、それが最大限の汚れを捕捉した時点でさえ、流体の圧力損失(ΔP)をほとんど生まないというのが最大の特徴の一つです。
この特徴によって、高粘度の潤滑油を循環させる大型のトランスミッションや、油圧作動回路の保護用フィルターとして大きな成果を上げているのです。
そのメリットは:
  1. 既存のカートリッジフィルターのメッシュを大きくしても、「マグナム」がサブミクロンレベルの鉄粉やその他汚れの多くを除去します。
  2. 送液ポンプのモーターを小型化できるので浄化システムに掛かる電力消費を節約できます。
  3. ポンプがキャビテーションを起こす心配がないので吸い込み側に設置可能で、ポンプそのものの保護にも効果を発揮します。


なぜマグナムが必要ですか?

ー なぜマグナムが必要ですか? ー

従来のろ過方式の課題
  • フィルタ-メッシュで捕捉できない微粒子汚染物質が循環
  • フィルタ-目詰まり
  • フィルタ-交換頻度(忘れ)
  • 微粒子汚染物質の再流出
フィルタを通過する汚染物質
油圧装置や潤滑装置に用いられる機械油は、常にコンタミ(汚染物質)との戦いを強いられています。常に発生する摩耗粉は、かじり・磨耗連鎖・バルブの詰まりなど、致命的な機械損傷の原因となり、防止の為に必ずフィルター類が設置されています。
ではなぜ標準のフィルターがあるにもかかわらず、流体の清浄度が原因となって故障が発生するのでしょうか。
それは通常のフィルターでは取り切れない極小の磨耗粉でさえ機器の磨耗・損傷に影響を与えているからです。
このタイプのフィルターはエレメント自体の細孔 (空隙) よりも大きな粒子を捕捉するように設計されています。つまりフィルタ-の細孔よりも小さい粒子は妨げられずにまっすぐ通過する傾向があるということです。(上図を参考)
しかし、フィルターを細かくするとどうでしょうか。微粒子を積極的にろ過するフィルターは、すぐに目詰まりを起こしてしまい、頻度の高い交換が避けられず、もし交換しなければ流路を妨げないため安全弁が開いてフィルターが機能しなくなります。
したがって微粒子の存在を諦め、直ちに故障とならない範囲の粒子だけを捉えるフィルターを使うしか方法がないのです。
フィルタ-交換はユ-ザ-に委ねられるためフィルタ-が飽和しているのに交換を忘れてしまえば、その期間装置はダメージを受けることになります。
フィルタを素通りする汚染物質
マグネット方式の限界
こうした現状を打破すべく、古くからマグネット(磁気)が用いられてきました。以下は典型的なマグネットフィルタ-例です。
しかし、マグネット単体では磁力の及ぶ範囲が狭く、効率を上げようとすれば目詰まりや再流出といった新たな問題が浮上します。
マグネットフィルタ-例1 マグネットフィルタ-例2 マグネットフィルタ-例3
マグナム・コア・テクノロジ-
そういった問題を打破するためにマグナムは開発されました。従来のフィルタ-の長所を活かし短所を克服した画期的なマグネットフィルタ-・コア・テクノロジ-です。
回路内に設置することで、効率良く微細な摩耗粉を除去するにもかかわらず目詰まりや再流出が起こりません。
その性能は世界中で認められ、航空機やレース車両、さまざまな油圧機器・潤滑機器の性能を維持しています。
流体システムに! マグナムlogo マグナムメカニズム


流体システムの最大の脅威

ー 流体システムの最大の脅威 ー

流体システムの最大の脅威とは?
機械装置の可動部分は常に摩耗が発生して故障や破損の原因となります。その対策として潤滑剤を用いた流体システムが付帯しています。実際はこまめなオイル交換や給油を行っても摩耗を防ぐことは容易ではありません。
では流体システムの故障の原因は何でしょうか?過度の熱の蓄積を除けば、システム構成部品の材質と同じかそれ以上に硬い汚染物質が、過剰な摩耗の根本原因です。以下の要因で回路内に汚染物質が発生します。
  • 製造時に組み込まれたもの
  • 始動時や慣らし運転時に発生するもの。
  • 経年劣化や摂取により発生するもの。
世界中で製造される製品の80-90%は炭素鋼を材料として製造されています。起動時や慣らし運転時、慣らし運転や「摩耗」される部品の中には、鉄と鉄がぶつかり合うようなものもあります。鉄と鉄の衝突で生じる衝撃はお互い固いもの同士で高速となるので相当な衝撃力となります。この間、鋼鉄(鉄)の汚染物質の大部分が流体中に浮遊することになります。
流体システムで鉄系汚染物質は存在し、「摩耗の連鎖反応」の触媒となります。

摩耗の連鎖反応とは

「摩耗の連鎖反応」とは、少数の粒子がシステム内を循環し、さらに粒子を生成し、これらの追加粒子が元の粒子とともに指数関数的にさらに多くの粒子を生成することであると説明されています。
現場で実際に使用されている油圧システムにとって最大の脅威は鉄の粒子であり、この粒子が存在するだけで、性能の低下とメンテナンスコストの増加という形で問題を引き起こす可能性が高まります。
配管内の鉄と鉄のぶつかり合い 連鎖
流体経路内でも鉄同士の衝突が…摩耗の連鎖反応へ
鉄の粒子 最大の脅威
鉄粉は油圧システムに存在する「最も小さく」「最も硬く」「最も鋭い」汚染物質であり、従来のフィルターエレメントをそのまま通過してしまうことがあります。これは通常、次の2つの単純な理由によるものです。
  • 鉄粉は非常に小さい
  • 従来の油圧フィルターは、実際の油圧システムの設計を考慮した場合、技術者が望むよりも高いミクロン定格を有しているのが普通
まず、鉄系部品から鉄系粒子が自然に発生するのは当然のことです。しかも鉄系(鋼や鉄)材料の部品表面は非常に硬いのです。鉄は非常に硬く、「ロックウェル硬さ試験」※では、鋼と鉄はアルミニウムや真鍮の合金とは全く異なるスケールを使用します。
鉄の固有の硬さは、鉄の表面が簡単に破片を出さないことを意味します。つまり、高炭素鋼の粒子は、実際には非常に小さな破片となって表面から引き裂かれるのです。
この鉄の粒子の大きさは、通常15ミクロン以下、多くは5~10ミクロンの範囲にあります。この粒子は非常に小さいだけでなく、硬い表面から引き剥がされた結果、非常に鋭く角張った状態になっています。つまり、鉄の粒子はその性質上、より多くの鉄の粒子や摩耗金属を生成するために最適なサイズ、形状、硬度で生成されるのです。これらの摩耗金属は、通常、他の油圧システム部品からの真鍮やアルミニウムです。
鉄粉の電子顕微鏡写真例1 鉄粉の電子顕微鏡写真例2 鉄粉の電子顕微鏡写真例3
上図は、現場で実際に油圧システムから除去された鉄粉の電子顕微鏡写真です。写真右端は、10ミクロンのスケールで描かれています(白い横棒で示されています)。15ミクロン以下の粒子の量に注目してください。これは、存在する粒子のすべてではないにしても、大部分です。
※参考 ロックウェル硬さ試験
ロックウェル硬さ試験(Rockwell hardness)は、アメリカのヒュー・M・ロックウェル(Hugh M. Rockwell、1890年 – 1957年)とスタンリー・P・ロックウェル(Stanley P. Rockwell、1886年 – 1940年)により実用化された硬さ試験方法です。試料に荷重をかけた状態で、圧子の押し込み深さ(くぼみ)を測定します。
「ビッカース硬さ試験」や「ブリネル硬さ試験」のように、くぼみ(圧痕)の面積を測定する必要が無く、圧子の押し込み深さから硬さを算出できることが特徴です。
資料引用:MISUMI技術情報,Wikipedia他
コストの課題
油圧システムのフィルターエレメントは、特に可動機器では、そのフィルター定格が10ミクロン絶対であることがほとんどと言われています。
油圧システムの設計における制限(費用対効果)は、フィルターエレメントにかかる最大許容圧力損失と、一定の流量を維持する必要性から生じます。
鉄系粒子のほとんどは5~10ミクロンの範囲にあり、現在使用されているフィルターエレメントのほとんどは10ミクロン絶対圧であるため、鉄系粒子の多くはチェックされずに油圧システム内を自由に循環することになる。従来のフィルターエレメントでは、塗料、Oリング、ダスト、摩耗金属などの粒子は、一般に延性があり、鉄の粒子よりもサイズが大きいため、除去できると考えられています。
このため、10ミクロン以下の高炭素鋼の粒子はほとんどすべて、システム内を自由に循環することができます。
これらの鉄系粒子は油圧システムを何度も何度も循環するため、「摩耗の連鎖反応」と呼ばれるプロセスで、より多くの汚染と他の粒子を発生させます。生成される粒子は、追加の鉄粒子(鉄粒子のみが他の鉄粒子を生成することができる)または鉄と非鉄の摩耗金属粒子の組み合わせのいずれかです。
磁気方式の課題
歴史的に、油圧システムのOEMやエンドユーザは鉄の問題を認識し、何らかの磁気装置を使って対処しようと試みてきました。
例えば、単純なマグネット式ドレンプラグを考えてみましょう。定期的な機器の修理やシステムの故障の後、磁気ドレンプラグを取り外すと、常に鉄の汚染が磁石に「付着」している状態になっています。
磁石の表面に汚れが付着してしまいます。磁気エネルギーは距離が離れると3乗の逆数で強度が低下(距離の逆二乗の法則)します。つまり、磁力線に近い場所でなければ、汚染物質を吸着・除去できないということが明らかです。
磁力と距離の関係
つまり、磁石に接触する粒子が増えれば増えるほど、粒子は磁石(またはエネルギー源)から遠ざかり、汚染物質がエネルギー源から遠ざかるにつれて、最終的には洗い流されてしまうのです。
粒子は磁場にさらされていたため、弱く磁化された塊として残ります。高炭素鋼が集中した部品が最初に到達すると、当然のことながら致命的な故障に見舞われることが多くなります。
故障した部品を検査すると、通常、高炭素鋼の汚染物質が、部品に流体が導入された場所の近くの柔らかい摩耗金属にめり込んでいるのが観察されます。この状態は以下の電子顕微鏡写真から確認できます。
鉄粉の電子顕微鏡写真例1 鉄粉の電子顕微鏡写真例2
10 ミクロン未満の磁化された鉄粒子塊の例
マグナム開発の中で歴史的に両方式のフィルタ-の短所を排除し長所を強化することで効果的な「摩耗の連鎖反応を止める」システムが検討されました。F1レース業界との協力のもとに開発されました。最も過酷で性能の要求される環境であるレーストラックで磨かれ、テストされました。
その結果、非常にシンプルでありながら効果的な「ろ過」ソリューションが誕生したのです。この技術の基本的な形態は、以下の原理図のように2枚の炭素鋼プレートの間に挟まれた永久磁石で構成されています。
磁気コアは微粒子の大きさによる識別も行いません。実際の流体出力の状況では、コアは0.07ミクロンの粒子を除去し、コアを1回通過する間に最大97%の粒子を除去することが確認されています。他の構成や状況では、コアは一度のフィルター通過する際に100%に近い効率に近づくことができます。
マグナム・テクノロジ- 鉄粉の集積例
マグナム・テクノロジ-原理図確実に捕捉された鉄粒子
マグナム・テクノロジ-導入メリット
この新しい技術が、エンドユーザーに真の利益をもたらすという点で、その適用性、適合性、性能を証明することが重要だったのです。エンドユーザーが経験する既知の問題をターゲットにすることで、このコアテクノロジーは以下のようなメリットをもたらすことができると判断されました。
  • メンテナンスと保証コストの低減
  • 油圧・潤滑油の長寿命化
  • 「従来型フィルター」の長寿命化
  • 装置の長寿命化
  • 装置の稼働率の向上
機械の構成部品の負荷が高くなればなるほど、微粒子汚染による機械の摩耗や損傷の影響を受けやすくなるため、これまで以上に重要なポイントになります。汚染物質の粒子径も重要ですが、この新しい環境では、最大の脅威を排除することが絶対的に重要になります。
最適な性能、信頼性、メンテナンスコストを実現するために、オイルの清浄度は非常に重要です。
新しい磁気コア技術「マグナム・テクノロジ-」を活用し、今こそ行動を起こし、先手を打つべき時なのです。

油膜の境界層破壊

ー 油膜の境界層破壊 ー

実際の脅威:油膜の境界層破壊(Boundary Layer Rupture)
基本的に潤滑油は可動部品間に境界層を形成し、金属同士の接触を防ぎますが、 多くの条件が境界層の破壊を引き起こす可能性があります。
例えば
  1. 潤滑油自体の分解(古い潤滑油)
  2. 高温による潤滑油粘度の低下
  3. 潤滑油に含まれる汚染物質による作動表面の橋渡し

従来のろ過システムでは効率が限られており、金属微粒子の循環を可能にするため、適切に維持されたシステムでは、上記3. が最大の脅威となる可能性があります。
以下の図をご覧下さい。黄色の矢印は潤滑油の流れ方向を示します。水色の矢印は二つの座面の動作方向を示しています。流体の中では汚染金属微粒子が循環しています。
潤滑油自体に含まれる汚染物質が、作動部品(鋼鉄など)と同じかそれ以上に硬く、潤滑油の境界を破り、作動表面を橋渡ししてしまいます。
油膜の境界層破壊
つまり稼働部品の表面が互いに直接接触し、油層が橋渡しされ、破壊されることによって生じる金属同士の摩耗です。これが、問題のある部品やシステムで見られる典型的な磨耗と損傷です。

回避するには・・・
どんなに優れた潤滑油であっても、高温・稼働状態の中で本来の性能は徐々に低下してゆきます。
例えば上記で示したような様々な条件が重なり、この重大で有害な汚染物質を回避できなければ、潤滑剤は機能を十分に発揮することは困難になります。
その結果、影響を受けた粒子は保護油膜を突き破り、潤滑油の「境界層破壊」を引き起こし「金属と金属」が直接接触―いわゆる「かじり」が生じる可能性が高まります。
確かに潤滑油の清浄性維持は機械の保護/寿命延長、停台時間の削減にとって重要な要素です。


FAQ よく尋ねられる質問

ー FAQよく尋ねられる質問 ー

マグナムロゴ
以下はマグナム導入にあたってよく尋ねられる質問です。
Q1.ろ過性能はどの程度ですか?
A.マグナムは0.07ミクロンまでの汚染物質除去が可能です。


Q2.なぜマグナムは必要ですか?
A.従来のろ過方式では、公称/絶対粒径までしかろ過できません。そのため、「超鋭利」「超硬度」「10 ミクロン未満の鉄紛」などのダメージの大きい粒子をそのまま通過させるので、多大な損傷やシステム障害を引き起こす可能性があります。
マグナムは従来のフィルタ-エレメント方式マグネット方式の弱点を強力に補うことができます。


Q3.圧力差の問題はありますか?
A.マグナム製品は、満タンでも空でも圧力損失がありません。


Q4.システムに適したサイズ選択はどうすればよいですか?
A.マグナム製品は、通常、流量ではなく接続寸法仕様によってサイズが決定さします。さらに汚染物質の容量を考慮する必要もあります。


Q5.マグナム・フィルターの寿命は?
A.製品には磁石技術を利用しており、その寿命は半永久的です。


Q6.再利用可能ですか?
A.はい、再利用可能で、定期洗浄により繰り返しずっと使えます。


Q7.マグナムの洗浄方法を教えて下さい。
A.洗浄方法については、一例として以下の洗浄ビデオをご参考ください。
クリアシリーズについては、専用洗浄ボックスをご用意しております。
他社製品と比較して一見ある程度、清掃の手間があるように思えます。それだけ一度捕捉した汚染粒子は確実に拘束されています。言い換えれば、それこそが流体系に汚染微粒子を再流出させない所以なのです。


Q8.鉄分や酸化鉄は除去できますか?
A.酸化の進んだ赤錆でも部分的に磁性を帯び、黒っぽい酸化鉄ほど磁気を帯びています(磁鉄鉱:マグネタイト)。
CPユニットコア取り出し 鉄さびの付着したコア


Q9.マグナムのフィルターの洗浄頻度は?
A.ご利用システムの汚れの度合によります。通常、マグナムは非常に効果的で、すぐに高い蓄積効果が確認できます。その後、マグナムがシステムを完全に浄化し、発生/生成される汚染物質を除去しながらシステムを維持し、それによって点検間隔を短縮できます。


Q10.マグナムフィルターに保証はありますか?
A.はい、通常12ヶ月です。


Q11.特注品の製作は可能ですか?
A.はい。需要や数量に応じて、注文設計開発可能です。


Q12.導入効果はいつ分かりますか?
A.すぐにでも確認できます。


Q13.一般的な償却期間はどのくらいですか?
A.非常に汚染されたり重篤なシステムでは、通常償却は極めて速くなるので、わずか数週間から数か月です。

以上どうぞご参考下さい。


副次的効果

ー 副次的効果 ー

異種凝集
マグナムの効果は鉄粉除去だけではありません。
切削油や潤滑オイルがマグナムを通過するとき、微粉鉄は集積ゾ-ンに吸い寄せられます。しかし同時に周辺を一緒に流れている他の汚れ(例 カーボン、銅紛、アルミ粉など)本来磁石では吸着されない多くのコンタミが捕捉されることが実証されています。
一例として実績レポ-ト「水質改善」ご参照下さい。
この現象の理論的裏付はまだなされていませんが、異種凝集と呼ばれる効果として知られています。


バクテリア抑制
さらにマグナムの副次効果として水や油剤のバクテリア発生が抑圧されることが挙げられています。
マグナム中を高速で通過する流体に対して垂直方向に磁力線が横切っているのと、水のイオンが活性化され腐敗原因となるバクテリアの繁殖や赤錆の発生を抑制しているというものです。
水質改善 マグナムのバクテリア抑制



参考

異種凝集(Heterocoagulation)

異種凝集とは物性の異なる粒子間の液中での凝集のことです。粒子の形や構造の相違など実に多様で複雑です。サブミクロンの粒子は一般に液体中で凝集しやすく,その程度によってスラリーの流動特性が変化します。 この付着力は通常ファンデルワールス力(分子間力),静電引力,液架橋力,固体架橋力等の要因で生じる力の総和とみなされています。
スラリーの流動特性が変化する粒子の帯電は同種粒子に対しては必ず静電反発力を誘起します。 一方、異種粒子に対しては,電荷が異符号の場合にはもちろん引力を誘起しますが,同符号でも帯電量が異なれば近距離において引力を誘起します。
またファンデルワールス力(分子間力)は,同種粒子間では必ず引力として働きますが,異種粒子間では,媒体物性が二粒子の中間的な物性の場合は反発力,その他の場合は引力として働き,引力にも反発力にもなり得ます。
サブミクロン粒子:1μm~0.1μmまでの粒子です。
ファンデルワールス力:(Van der Waals)分子間力の一つです。原子間、イオン間、分子間に働く力の一つになります。
スラリー:どろどろした粥(かゆ)状のもの。液体と固体粒子との懸濁液(けんだくえき)を指します。
静電引力:粒子間の電荷によって引き起こされる引力。静電反発力はその逆で反発力が働くこと。
液架橋力:粒子間が液体でつながれた時にはたらく力です。
固体架橋力:粒子と粒子,粒子と平面が固体の橋かけのよって結合すること。
マグナム社紹介

ー マグナム社紹介 ー

拠点
マグナム社(Magnom)は、英国のウォーリック・テクノロジー・パークを拠点とするエンジニアリング設計会社です。当社は流体システムにおける致命的な故障の原因の大部分を、鉄系微粒子の除去によって解決することを提案しています。
ウォーリック・テクノロジー・パークを拠点 マグナム社ロゴ
ミッション
この微粒子は、流体システムにおいて最も危険な汚染物質(最も硬く、鋭く、小さな汚染物質)です。しかし、従来のフィルターによる除去が成功していない理由として、汚染粒子の大きさに注目しても、システムに与える脅威を考慮していない従来の濾過技術では除去できないことが浮き彫りになっています。
マグナム社の特許技術は、従来の機械式メッシュフィルターに追加して使用される安価なろ過ユニットに使用されています。
マグナムは、摩耗を防ぎ効率を維持するために流体の純度が不可欠なF1レースカーから、全体的な燃料効率向上に熱熱交換器への鉄粉の蓄積を減らすマグナム搭載ボイラーなどの家庭用暖房器具のような閉鎖系システムまで、世界中で何百もの用途で幅広く活躍しています。
F1レースカー 何百もの用途で活躍中!
世界中のあらゆる産業分野で活躍
マグナムは寿命が長いため、洋上風力発電機深海トロール漁船のように、ダウンタイムのスケジュールや大規模なメンテナンスのためのアクセスに問題がある場合に理想的なフィルターといえます。
マグナムの技術は現在、オフロード車の製造・運転や閉鎖型暖房システムなどのOEM市場でも採用が進んでいます。マグナム導入結果、運転効率の向上、ダウンタイムの削減、保証クレームの減少に貢献し、最終的には市場の生産性に直結することでしょう。
20年以上の実績 大規模システムにも
世界各国の販売代理店
Magnomは、マグナム社の商標で世界各国で販売され20年以上に渡り数多くの実績を得ています。マグナム社は自社サイトで次のようにコメントしています。「自社コメントよりも世界中の数多の実例を見て欲しい。」その絶大な効果に必ず納得されるはずです。
北米アメリカ,カナダ
中南米コロンビア
アジア日本,韓国,香港,インド,バングラデシュ,インドネシア
大洋州オーストラリア
欧州英国,ドイツ,フィンランド,スウェーデン,デンマーク,スイス,ノルウェー,オランダ ,イタリア,スペイン,チェコ共和国,ルーマニア,オーストリア
中東アラブ首長国連邦,オマーン,クウェート,バーレーン ,カタール ,サウジアラビア
アフリカ南アフリカ


マグナム・レジェンド
マグナム・レジェンド
Magnom Legend


技術は静かな工房から

イギリス・リバプールの小さな工房で誕生した磁気フィルトレーション(ろ過)技術。二人の技術者の熱い思いから生まれ後にF1チームも信頼する革新となり,Magnom社創設につながる誕生スト-リをご覧下さい。

マグナム誕生の背景: 「変革の必要性」
今や産業界のあらゆる場面で活躍しているマグナム。
マグナムテクノロジーのその始まりは、高性能レーシング環境から誕生しました。
その革新は、レースエンジンやトランスミッション、ステアリング、サスペンションなどの流体システムを、信頼性を維持しながら最高のパフォーマンスを発揮させる必要性から生まれました。
基本的な考え方は、「レース車両を速くするのは難しくない…難しいのは“速さを維持すること”」。これらのシステムの信頼性は極めて重要です。

最初にゴールするには、
まず完走しなければならない!

“To Finish First!… You first have to Finish”
ジョン・サーティース卿(John Surtees, CBE)

レース車両 レース車両2

マグナムのブレイクスルー

目に見えない鉄粉によって引き起こされるトラブルは、従来のフィルターでは防ぎきれませんでした。
マグナムの独自構造は、それを根本から解決する新しいフィルトレーションの形です。

技術革新
そこで、レーサー兼エンジニアのハロルド・ホールとジョビー・マーロウは、現在広く採用されている磁気技術「マグナム:Magnom」を開発し、マシンを「速く、そして信頼性の高い状態」に保つことを目指しました。


レース車両の速さを維持するには、タイヤの摩耗、空力性能、エンジンの熱管理、燃料・エネルギー管理、そして路面状況の変化など、多くの要因を適切に制御する必要があります。
特に、エンジンの熱管理と流体システムの最適化は重要なポイントです。
マグナムテクノロジーは、エンジンオイルや冷却液の循環を効率化することで、摩擦と熱の蓄積を抑え、エンジンの耐久性と信頼性を向上させています。これにより、過熱を防ぎながら最高のパワーを維持することが可能になります。また、冷却システムの最適化によって、高負荷走行時にも安定したパフォーマンスを発揮できるよう設計されています。こうした技術は、F1やMOTO GPのトップレースチームにも採用され、レース車両の速さを支える重要な要素となっています。
つまり、マグナムテクノロジーの革新がなければ、エンジンの熱管理が不十分となり、レース車両の速さを維持することは困難になるのです。
「マグノム」の共同発明者そして恩師
「マグノム・テクノロジー」の共同発明者ハロルド・ホール「マグノム・テクノロジー」の共同発明者ハロルド・ホール
「マグノム・テクノロジー」の共同発明者ハロルド・ホール
作業台に向かいながら、ヒストリックカーのレーシングエンジンを改良・調整

イギリス・リバプールの質素な作業場から、ある“無名の天才エンジニア”が磁気ろ過技術を共同開発し、その革新がやがて――
FerrariのF1マシンやDucatiのMotoGPバイクに採用され、さらにJCBやVolvoといった新車両の純正装備として数多くのOEM機器に搭載されることに。
そしてその技術は、原子力発電所や家庭用セントラルヒーティングシステムにも利用されることになるのです。


世界が認めた信頼性

Ferrari F1やDucati MotoGPをはじめ、超過酷な現場でMagnomは選ばれています。
「完走なくして勝利なし」──その言葉を支える確かな技術。

マグナムがスポンサーとなったマシン

ここでは、初期のマグナムがスポンサーとなったマシンやレースコラボレーションを見ることができます。


フォード・ラリーカー
歴史的なフォード・ラリーカー
フォードSVO FMC UK
マグナムの保護とスポンサー提供 ラス・コリンズが運転


アンディ・マイリーIOM TT CBR 600
アンディ・バイク レース開始前 アンディ・マイリーら 走行中のアンディ・マイリー
アンディ・マイリーとレースバイク マグナムによる保護とスポンサー提供


レプソル・ホンダ・チーム
マグナムとレプソル・ホンダ・チームの
パートナーシップ
レプソル・ホンダ・チームは、MotoGPで長年にわたり活躍してきた名門チームであり、マグナムの技術がそのパフォーマンスと信頼性を支えています。



80年間変わらなかったろ過技術…そして、マグナムの登場!
ろ過技術は約80年間ほとんど進化していませんでした。しかし、マグナムがその流れを変えました。
2人のエンジニアは考えました。「もし、重要で高性能なシステムに必要な技術的な向上を提供できるろ過技術が存在しないなら、自分たちで解決策を開発するしかない」と。
彼らが目指したのは、従来のフィルターのように単に異物をふるいにかけるのではなく、ろ過技術の限界を根本から変え、システムにとって最大の脅威を完全に除去することでした。
それも、サブミクロンレベルまで微細な汚染物質を取り除きながら、流体の流れを妨げないという画期的な技術です。
従来のフィルターは、汚染物質のサイズによって性能が制限されるという問題を抱えていました。
従来のフィルターの限界
しかし、マグナムはこの歴史的な制約を打破し、満杯になっても流体の流れを妨げないという革新的な技術を実現しました。これは非常に難しい課題でしたが、彼らはそれを達成したのです。
つまり
- フィルター技術が80年間ほとんど進化せず、従来のろ過システムが金属汚染問題を十分に解決できなかった。
- 2人のエンジニアが「これでは不十分だ」と感じ、新しい技術の必要性を認識した。
- 従来の問題: フィルターの孔より小さい鋼鉄粒子はろ過できない。
突破口となった技術革新
エンジニアたちは(ほぼすべてのエンジニアが)機械システム内の接触面から発生する超硬質で超鋭利な鋼鉄粒子こそが、あらゆるシステムにとって最大の脅威であることを気づいていました。
これらの粒子は、従来のフィルターの孔よりも小さいサイズで存在するため、通常のフィルターでは完全に除去できません。
考えてみてください。
長年にわたり、さまざまな機械システムに磁気ドレンプラグが義務付けられ、使用されてきました。
これは、従来のフィルターが十分な性能を発揮していれば不要なはずです。しかし、現実には今もなお使われ続けています。
なぜなら、従来のフィルターでは金属汚染を完全に除去できないからです。
磁気ドレンプラグ
仮に従来のフィルターがこの問題に対応できたとしても、流体の流れを妨げるほどの制約があり、サイズも大きく、コストも非常に高いという問題が残ります。
マグナムは、こうした従来のフィルターの限界を打破し、金属汚染を効果的に除去しながら、流体の流れを妨げない技術を実現しました。
だからこそ、マグナム!
- 「単なるフィルターではなく、画期的な技術が必要だ!」というアイデアの誕生。
- 磁気技術を活用し、サブミクロンレベルの粒子を完全に除去する構造を開発。
- 従来のフィルターと異なり、流体の流れを妨げない革新性を実現!
だからこそ、マグナム!

世界が認めた信頼性

Ferrari F1やDucati MotoGPをはじめ、超過酷な現場でマグナムは選ばれています。
「完走なくして勝利なし」──その言葉を支える確かな技術。

実用化と進化: 過去から現代へ
当時は画期的だったマグナムの技術ですが、今では家庭用暖房システムからF1マシンまで幅広く活用されています。
現在では、フェラーリF1メルセデスF1レッドブルF1ドゥカティMOTO GP、NASCARなど、さまざまなレースチームがこの技術を採用しています。
F1レースマシンが採用したマグナムの技術は、過酷なレース環境でも信頼性を保つことに成功しました。

Ferrari-F1Red bull f1 メルセデスF1 ドゥカティMOTO GP NASCARカップ
フェラ-リF1レッドブルF1メルセデスF1ドゥカティRCR

あらゆる現場へ

JCBやVolvoなどの重機OEM、原子力発電所、セントラルヒーティングまで。
その技術は、暮らしや産業の見えないところで活躍を続けています。

2025年現在でも、従来のフィルターの問題は完全には解決されておらず、マグナムのアプローチが求められ続けています。
- 初期のマグナム技術が登場し、レーシングカー産業機械に導入され始める。
- F1への採用などを経て、現在では家庭用暖房システムから航空産業などのあらゆる分野で幅広く活用される技術に進化。


日本で育つ、新たな価値

テクノサポートは、この革新的な技術を日本に届けるパートナーとして活動中。
省エネ・機器保全・サステナビリティ…未来志向の現場で、確かな手応えが生まれています。

「マグナムの技術は未来へ続く!」—今後の応用可能性についての展望
今後の応用可能性として、マグナムフィルターは以下の分野でさらなる展開が期待されます。
- 産業機械・製造業:高精度な流体管理が求められる製造ラインにおいて、汚染粒子の除去による機器の長寿命化とメンテナンスコスト削減が可能。
- 自動車・航空宇宙:エンジンや油圧システムの保護により、性能向上と耐久性の向上が期待される。
- 再生可能エネルギー:風力発電や水力発電などの設備において、流体の純度を維持し、システムの効率を最大化する役割を果たす。

今後の応用可能性
マグナムフィルターの技術は、幅広い産業での活用が進むことで、より持続可能で効率的なシステム構築に貢献するでしょう。今後の技術革新と市場ニーズの変化に応じたさらなる発展が期待されます。
だからこそ、マグナム!






参考

ジョン・サーティース卿(John Surtees, CBE)

イギリス出身のレーシングドライバーで、二輪と四輪の両方で世界チャンピオンになった唯一のレーサーです。2017年3月10日、ロンドンで83歳で逝去しましたが彼の偉業は今も語り継がれ、モータースポーツ界において伝説的な存在となっています。
To Finish First!… You first have to Finish” は、モータースポーツ界で広く知られる格言であり、単なる速さではなく 完走の重要性 を強調しています。の言葉が示すのは、「勝利を目指すなら、まずレースを完走しなければならない」というシンプルながら奥深い真理です。どれほど速く走れても、リタイア してしまえば勝利は不可能です。
耐久性と信頼性の重要性
レース車両の速さだけでなく、機械の信頼性やメンテナンスが勝利には不可欠です。エンジンやタイヤが壊れてしまえば、どんなに速いドライバーでも勝つことはできません。
慎重な戦略の必要性
単に攻めるだけでなく、状況を冷静に分析し、適切なタイミングでピットインしたり、無理なオーバーテイクを避けることも重要です。
持続可能な速さ
序盤で圧倒的な速さを見せても、燃料管理やタイヤの摩耗を考慮しなければ最後まで走り切ることはできません。「速さ」と「安定性」のバランスが勝利の鍵となります。
この考え方はモータースポーツだけでなく、ビジネスや人生 にも通じるものがあります。何かを成し遂げるためには、「途中で挫折しない」ことが成功への第一歩となるのです。

ハロルド・ホールとジョビー・マーロウ(Harold Hall & Jobey Marlowe)

レースとエンジニアリングの分野で活躍し、現在広く採用されているマグノム磁気フィルター技術を開発した人物です。
彼らの革新的な技術は、レーシングマシンを高速で信頼性の高い状態に保つために生み出されました。
ホールとマーロウは、エンジンオイル内の高炭素鋼の微細な破片が重要な部品の摩耗や故障を引き起こしていることを発見しました。マグノム磁気フィルター技術の共同開発者でもあるハロルド・ホールは、金属加工やエンジニアリングの分野で知られる著者でもあります。彼の金属加工の著作活動とレーシング技術の開発は、異なる分野での業績として認識されていますが彼の技術的な知識が、レーシングエンジンの改良にも活かされたのかもしれません。
従来のオイルフィルターでは十分な効果が得られなかったため、全流量磁気フラックスフィルターを設計し、微細な金属汚染物質を除去することで、エンジンの寿命と性能を向上させました。
このマグノム技術は、現在F1チーム、MotoGP、その他の高性能車両に採用され、過酷なレース環境でもその有効性が証明されています。
ハロルド・ホールは革新に富んだ技術者でホビイストや小規模工房向けの金属加工技術に関する著作で知られています。 実践的なプロジェクトを通じて技術を習得できる構成になっており、特に「Workshop Practice Series」などで高く評価されています。どの本も図解が豊富で、初心者から中級者まで幅広く役立つ内容です。

ラス・コリンズ(Russ Collins)

モーターサイクルドラッグレースの伝説的な存在で、高性能レーシングの分野で革新をもたらしました。彼は、複数のエンジンを搭載したニトロバイクを開発し、特にAtchison, Topeka & Santa Feという3つのホンダエンジンを積んだドラッグバイクで1970年代に記録を樹立しました。コリンズは、1/4マイル・ドラッグレースで7秒の壁を破った最初のライダーであり、彼のエンジニアリング技術は、RC Engineeringという高性能燃料インジェクターを専門とする会社の創設につながりました。1999年にアメリカン・モーターサイクル協会の殿堂入りを果たし2014年74歳で逝去しました。

アンディ・マイリー(Andy Miley)

600ccカテゴリーで,世界で最もスリリングで危険なオートバイレースの一つマン島TT(Isle of Man TT)レースに出場したことがあるレーサーです。彼のレース成績には、マン島グランプリ(MGP)のさまざまなイベントへの参加が含まれ、ホンダやカワサキのバイクを使用していました。

レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)

MotoGPに参戦するホンダのワークスレーシングチームです。1995年からスペインの石油会社レプソルと提携し、長年にわたりトップレベルのレースを戦ってきました。過去にはマルク・マルケス※1やダニ・ペドロサ※2などのトップライダーが所属し、数々のタイトルを獲得してきました。しかし、2024年限りでレプソルとのスポンサー契約が終了し、2025年からは「ホンダ・HRC・カストロール」として新たな体制で参戦しています。
※1 マルク・マルケス(Marc Márquez)
MotoGPで8度の世界チャンピオンに輝いたスペインのレーサーで、現在はレノボ・ドゥカティに所属しています。 2025年のMotoGP開幕戦であるタイグランプリでは優勝を果たしました。
※2 ダニ・ペドロサ(Dani Pedrosa)
かつてホンダのファクトリーライダーとして活躍し、MotoGPで長年トップ争いを繰り広げたスペインのレーサーです。 現在はKTM(オーストリアのオートバイメーカー)のテストライダーを務めており、時折ワイルドカード参戦もしています。

マグナム・レジェンド
Magnom Legend

F1が認めた磁気フィルター技術
F1が認めた磁気フィルター技術

特設ページ:F1が認めた磁気フィルター技術

効率的な磁気フィルターは、レース用エンジンの性能向上、寿命延長、信頼性の強化を大きく支えています。
既存のろ過装置やフィルターシステム、流体調整の改善を通じて、重要なシステム内の微細な鉄系摩耗汚染物質サブミクロンレベル)を効果的に除去。これにより、信頼性の向上だけでなく、稼働率の最大化にも重要な役割を果たします。

Ferrari-F1との協力
Ferrari-F1

マグナム社は2004年にフェラーリとともにF1で初優勝を果たしました。
フェラーリとの長年の協力関係が技術の進化を支えています。 詳細はフェラーリとの長年の協力関係からご覧下さい。


インディカー(IndyCar)での採用
アンドレッティ・グリーン・レーシングのインディカーのトランスミッションでは、規則に準拠したフィルター設計のために、マグナム社のF1コアが採用されています。

Ferrari-F1

モータースポーツ界での技術進化
マグナム・テクノロジーはモータースポーツから着想を得て開発され、多くの年月をかけて高性能レースアプリケーションで使用されてきました。
カブレーサー(レーシング仕様オートバイ車両)からドラッグレースNASCAR、最終的にはフォーミュラ1MotoGPにまで及び、その過程で技術の洗練と長期的な性能検証が行われています。

モータースポーツ DUCATI

F1以外にも、マグナムは数々の過酷なレースでマシンの性能向上を支え続けてきました。

パリ・ダカール・ラリー
パリダカ・ラリー 世界一過酷な耐久レース「パリ・ダカール・ラリー」において、三菱EVO6のトランスミッションに採用されました。


MotoGP,マン島TTレース,INCA
左上:MotoGP & ワールドスーパーバイクDucatiパワートレイン

右上:ホンダスーパースポーツ サンヨーチーム パワートレイン
左下:2004年マン島TTレース Honda CBR600R パワートレイン

右下:INCA 世界チャンピオン レ-シングバイクGlenn Englishパワートレイン

MotoGP、マン島TTレース

ル・マン24時間レース
ル・マン24時間レース 持久力がものをいうル・マン24時間レースにマグナム参戦!
左:ル・マンGTクラスアスカリ(Ascari)チームのトランスミッション
右:MG EX257 ル・マン車両LOLAHEWLANDトランスミッション


NASCARレース
1969年からNASCARカップシリーズに参戦し長年にわたり活躍している名門チームリチャード・チルドレス・レーシング(RCR)- ディファレンシャル冷却回路の設置

NASCARカップ

F1を頂点とする数々の過酷なレ-スで、
「マグナムはその圧倒的な性能」
を世界に知らしめてきました!




参考

インディカー・シリーズ(IndyCar Series)

インディカー(IndyCar)は、北米最高峰のフォーミュラカーレースを主催し、技術革新を促進する重要なモータースポーツカテゴリーです。特にインディ500は世界三大レースの一つとして知られ、F1とは異なるレース文化を持っています。インディカーは、自動車技術の未来を形作る場として重要な役割を担っています。 インディ500(Indianapolis 500)は、アメリカのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年開催される世界的な自動車レースで、「世界三大レース(モナコGP、ル・マン24時間レース)」の一つとされています。佐藤琢磨の優勝(2017,2020年)など歴史的な瞬間があり、レース技術は市販車にも応用され、自動車産業の発展を支えています。

ドラッグレース

ドラッグレースは、停止状態からスタートし、直線コースで加速性能を競うモータースポーツです。特にアメリカで人気があり、1/4マイル(約400m)の距離で行われます。トップ車両は4秒台でゴールし、最高速度は500km/hを超えることもあります。スタート前のバーンアウトやクリスマスツリーのシグナルが特徴で、日本ではJDDAがレースを運営。加速性能の極限を追求し、自動車技術の進化に貢献する重要な競技です。

NASCAR

ナスカー、(National Association for Stock Car Auto Racing, 全米自動車競走協会 1948年設立)主に北米大陸で行われる独自のレースカテゴリーです。最先端の素材や電子デバイスの使用を制限し、ドライバーの技術で勝敗が左右するように設計され技術革新と安全性向上の場として重要な役割を果たしています。

F1(フォーミュラ-・ワン)

FIA(FIA Formula One World Championship) は、国際自動車連盟が主催する自動車レースの最高峰。略称はF1(エフ・ワン)自動車技術の最前線として、これまでさまざまな革新を生み出してきました。F1の技術は、市販車や航空宇宙産業にも応用されており、私たちの生活にも影響を与えています。特に、最近はカーボンニュートラルの達成を目指し、持続可能な技術の導入を加速しています。単なるレ-スを超えて持続可能な未来を築くための技術革新の場としても重要な役割を果たしています。

MotoGP

FIM(Fédération Internationale de Motocyclisme:国際モーターサイクリズム連盟)が主催する世界最高峰の二輪ロードレースとして、技術革新の場となっています。MotoGPの技術は、市販バイクにも応用されており、私たちのバイクの安全性や性能向上に貢献しています。

パリ・ダカール・ラリー

通称:パリダカ(ダカール・ラリー)は、1978年に創設された世界で最も過酷なラリーレイド競技大会です。元々はフランス・パリからセネガル・ダカールまでのルートでしたが、現在はサウジアラビアで開催されています。砂漠や山岳地帯を走破するクロスカントリーラリーで、完走率は約50%と非常に厳しい競技です。 四輪、二輪、クワッドが参加し、特に耐久性・ナビゲーション技術・環境対応の分野で技術革新を促す重要な場となっています。

マン島TTレース(Isle of Man TT Races)

このレースは、マン島で毎年開催される世界的に有名なオートバイレースで、1907年から続く歴史あるイベントです。公道を閉鎖して行われるため危険性が高く、マウンテンコース(1周約60.7km)をトップライダーが時速300km近くで駆け抜けます。安全対策は進められていますが、死亡事故も多く発生。単なる競技にとどまらず、極限環境での技術開発の場として重要な役割を果たしています。

ル・マン24時間レース

このレースは、フランスのル・マン近郊で開催される世界的な耐久レースで、FIA世界耐久選手権(WEC)の一戦として知られています。1971年に公開されたアメリカのカーアクション映画『栄光のル・マン』(Le Mans)が有名です。1923年に始まり、耐久性とスピードを競う過酷なレースであり、技術革新の場としても重要です。各メーカーは最高の技術を投入し、レースで得られた技術が市販車に応用されることも多く、自動車技術の未来を形作る役割を果たしています。

リチャード・チルドレス・レーシング(RCR)

NASCARの名門チームの一つで、1969年からカップシリーズに参戦しています。過去には6回のカップシリーズチャンピオンシップを獲得しており、そのすべてが伝説的なドライバー、デイル・アーンハートによるものです。 最近のシーズンでは、RCRは新たな成功を目指しており、2025年のエクスフィニティシリーズではジェシー・ラブがユナイテッド・レンタルズ300で勝利を収め、プレーオフへの自動出場権を獲得しました。また、オースティン・ヒルはアトランタ・モータースピードウェイでの強さを発揮し、チームの期待を高めています。RCRは、カップシリーズでもカイル・ブッシュやオースティン・ディロンといったドライバーを擁し、プレーオフ進出を目指しています。チームの歴史的な成功と現在の挑戦が、今後のシーズンでどのように展開するのか注目です。

Glenn English

マン島TTやマン島グランプリといった伝統的なレースに参戦してきた著名なオートバイレーサー。2003年のFIMワールドクラシックバイクチャンピオンに輝き、数々の英国ナショナルクラシックタイトルを獲得しています。また、彼はレーサーとしてだけでなく、手作りのオートバイモデルの制作にも熱心に取り組み、その卓越した技術と情熱を示しています。

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Ferrariとの長年の協力関係
マグナム社とFerrariの連携関係
フェラーリF1は、パフォーマンスと信頼性の向上のため、新技術の導入が必要であると認識しました。その中で、80年間使用されてきた従来型のカートリッジ式オイルフィルターの見直しが課題となりました。
フェラーリはマグナムをテストし、成功した試験結果をもとに金属工学的な解析を実施。
その結果、フェラーリとマグナムの間で契約が成立しました。
試験結果の説得力が極めて高かったため、フェラーリはマグナムの新技術に対し、最低5年間の独占契約を求めました。
より詳しい技術情報はこちら「実績レポートモ-タ-スポ-ツ
Ferrari-F1
Ferrari-F1

フェラーリF1コア
F1(フェラーリ)製品は、F1車のパワーユニット専用に開発された特別な製品です。
しかし、F1での使用を目的に開発されたマグナム技術から得られた知識は、油圧や潤滑をはじめとする多くの流体システム製品に応用されるようになりました。
この技術は非常に効率的であり、その理念がCP製品シリーズの設計基盤となっています。その結果、コンパクトながら高流量・高効率を実現しました。
Ferrari-F1の特別開発マグナムコアFerrari-F1の特別開発マグナムコア
Ferrari-F1の特別開発マグナムコア
マグナムモデルCP(油圧回路向け)

今回紹介したマグナムはモデルCP(油圧回路向け)シリ-ズです。詳細は各種モデル「油圧回路向け」からご覧いただけます。
マグナム油圧回路向け

お問合せ/カタログ請求フォームへ

2026年のF1でのFerrariへの期待
フェラーリは、2026年のF1シーズンに向けて新たな技術戦略を展開しています。特に、新レギュレーションへの適応を目的に、パワーユニット(PU)の開発に注力し、エネルギー管理とハイブリッドシステムの最適化を進めています。

新規則では電動化の比重が増し、PUのモーター出力が約50%を占めることとなるため、フェラーリはこの変化への対応を急いでいます。また、2026年型マシンの設計においては、空力性能の向上と軽量化を重視し、序盤戦の結果を見ながら開発の方向性を決定する戦略を採用しています。これは、シーズン序盤のパフォーマンスが、その後の開発に大きな影響を与えるためです。

F1の技術革新の歴史を見ると、過去の成功が現在のマシンにも受け継がれています。マグナムの技術的貢献は、開発の裏側で重要な役割を果たしていると考えられます。特に、エネルギー管理やPUの制御システムの改良に関与している可能性があり、フェラーリの競争力向上に寄与しているでしょう。2026年シーズンでは、彼らの技術的な支援がフェラーリの成功にどのような影響を与えるかが注目されます。


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Red Bullとの長年の協力関係
Red Bullとの連携関係
2025年FIA F1世界選手権・第3戦「日本グランプリ」で優勝を果たしたRed Bullマシン。
Red bull f1

Red bull f1

華々しい活躍の歴史は、マグナム・コーポレーションが、英国ロンドン北西のミルトン・ケインズ(Milton Keynes)にあるレッドブルF1から、F1エンジンとトランスミッションのダイノモメーター・テストベッド用のろ過・分離ソリューションの提供を依頼されたことから始まりました。
この装置は、F1パワーユニットを世界のレーストラックで使用する前に、慣らし運転と評価を行うために活用されています。
テストラボ
このような環境は、どのような装置にとっても非常に過酷です。テスト中のF1エンジンやトランスミッションの性能を確認し、保証するためには、ダイノやパワーユニットに供給される液体に、有害なゴミが混入しないよう徹底的に管理することが不可欠です。
システム内で鉄粉が発生する場合、その粒子の大きさは一般的に10ミクロン以下です。この超鋭利で超硬質な微粒子は、従来のろ過装置を通過しやすく、システム内で再循環してしまいます。その結果、何度も摩耗や損傷を引き起こし、最終的には故障の原因となる可能性があります。
Red bull f1エンジンギアボックス Red bull f1エンジンギアボックス
Red Bullは、F1パワーユニットの試験システム(Midi)で「マグナム」を使用しました。
この製品は低コストで汎用性の高いユニットであり、油圧潤滑システム燃料のアプリケーションなど、多様な用途に活用されています。
製品ラインは、トランスミッション燃料油圧の各分野で幅広く使用されており、製品自体への直接採用のみならず、テストセルやランインテストベッドなどの重要なシステムの保護にも活用され、様々な産業界で採用されています。
マグナムは、この問題に対する特許取得済みの革新的な解決策として認識されており、産業界全般および高性能アプリケーションの分野で評価が高まりつつあります。
MAGNOM MIDIMagnom-Midi-Unit鉄粉が集積されたコア

マグナム...シンプルで明白な解決法!

エンジン技術の世界最高峰F1レース
F1は世界最高峰の自動車レースであり、厳格な技術規定のもと、各チームが高度な開発競争を繰り広げています。2026年には新レギュレーションが導入され、マシンの小型化・軽量化が進むことで、戦略が大きく変わる見込みです。

特にレッドブルは、次世代パワーユニット(PU)「RBPT」の開発を進めており、フォードとの技術提携を活かしてハイブリッドシステムの最適化を図っています。新規則下では、モーター出力の比重が増し、バッテリーの冷却や充電速度が競争力を左右する重要な要素となるでしょう。レッドブルは、エネルギー供給の精密な管理を強化し、圧倒的なパフォーマンスを目指しています。

さらに、彼らの成功の裏には「マグナム」の存在があります。
かつてRed Bull F1チームは、エンジンとトランスミッションのダイナモメーターテストベッドにマグナムフィルターを導入しました。これは、F1パワーユニットをレース前に評価するための重要な設備であり、最大限の性能を発揮するために流体を汚染から守る必要があります。マグナムMidiフィルターが採用され、鋭く硬い鉄粉を効果的に除去することで、システムの信頼性が向上しました。
鉄粉が集積されたコア 鋭く硬い鉄粉の顕微鏡写真
鉄粉が集積されたコア鉄粉の顕微鏡写真
技術開発の最前線でレッドブルを支える彼らの貢献が、2026年シーズンのトップ争いを大きく左右することは間違いありません。果たして、新たな時代の幕開けとなるレギュレーション変更をレッドブルはどのように活かすのか、期待が高まります。
マグナムはモータースポーツ業界で広く採用されており、Ferrari F1Ducati MotoGPなどのチームでも使用されています。マグナムの技術は、レース車両のエンジンやトランスミッションの保護に貢献し、パフォーマンスの維持に役立っています。


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Mercedesとの連携関係
メルセデス(Mercedes)F1の新体制と技術革新
メルセデスF1は、マイアミGPで3位表彰台を獲得し、2025年シーズンに向けて新体制で挑んでいます。 新たなマシン「Mercedes-AMG W16」では、エアロダイナミクスやフロントサスペンションの改良が施され、完成度が向上しました。今後のレースでの活躍が期待されます。
マグナムの貢献
これまでの輝かしい勝利の裏には、マグナムの磁気ろ過技術が貢献しています。
メルセデスF1レーシングのエンジン部門は、最高品質の部品とエンジンを製造するため、この技術を導入し、製造工程で使用される液体を超高純度に浄化しました。
イギリス・ノーサンプトンシャー州ブリックスワースにあるメルセデスAMG F1エンジン設計・製造施設では、微細な粒子が重要な製造プロセスで循環し、高精度なF1エンジン部品に許容範囲外の問題や損傷を与えないよう、マグナムの技術を活用しました。

品質向上への影響
例えば、1ミクロンの表面傷によって、1つあたり15,000ドルもの価値があるカムシャフトが拒否される状況が発生していました。この技術により、不良品を減らし、高品質の維持が可能となりました。
メルセデスAMG F1エンジン
マグナムのろ過技術とその革新
従来のろ過製品では、メルセデスAMG F1のエンジン設計・開発・製造における厳しい基準を満たし、生産システムを十分に浄化することが困難でした。
しかし、マグナムは、従来のメッシュフィルターやフィルターメディア、インターセプションフィルターの限界を克服する革新的なソリューションを提供しました。

成功を収めたチーム
問題を解決したのはマグナムMPU(Magnom Production Units)でした。
これらの生産装置は、直径4インチ相当(約10.2cm)の流量を処理しながら、システム液の流れを妨げることなく、メンテナンス間で最大4キログラムの汚染物質を保持することが可能です。
さらに、0.07ミクロンという極めて微小な汚染物質を除去することができます。
その他にもマグナムとF1に関する関係がありますが、詳細は公開されていません。
メルセデスAMG F1エンジン
マグナムの磁気ろ過技術とその実績
マグナムの磁気ろ過技術は、さまざまな生産現場や動的環境において、その価値を繰り返し証明してきました。
世界中の多くの生産用途で導入され、費用対効果の向上に貢献しています。
この技術は、以下のような分野で活用されています。
- アメリカ・フォードのロードカーにおけるホーニング作業
- イギリス・メルセデスF1の製造プロセス
マグナムモデルMPU(マグナム生産ユニット)
今回使用されたマグナムはモデルMPU(大容量向け)です。
詳細は各種モデル「MPU(マルチユニット」からご覧いただけます。
プロダクション・ユニット


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参考

メルセデスAMG F1のエンジン

当時のメルセデスAMG F1のエンジンは、M09 EQ Powerでした。これは、1.6L V6ターボハイブリッドエンジンで、F1のレギュレーションに準拠した高性能パワーユニットです。このエンジンは、メルセデスの圧倒的なパフォーマンスを支え、2018年シーズンのコンストラクターズタイトルとドライバーズタイトル(ルイス・ハミルトン:F1史上最多タイの7度のドライバーズタイトルを獲得した伝説的なイギリス出身のレーサー)獲得に貢献しました。最新のモデルはM16 E Performanceで、2025年シーズンのF1マシンW16に搭載されています。メルセデスのエンジンは、パワーと信頼性の両方を兼ね備え、F1のトップレベルで戦うために進化を続けています。
マグナムの技術は特に、微細な金属粒子の除去により、エンジン内部の摩耗を抑え、より安定したパワー供給を実現しました。M09 EQ Power+の開発において、摩擦低減や信頼性向上のための革新的なアイデアが採用されました。
新規F1チームとの協業
新規F1チームとの協業
マグナムの技術は、F1の競争力向上においてこれまで重要な役割を果たしており、今後もさらなる進化が期待されます。
特に、2026年にフォルクスワーゲングループ傘下のアウディ(AUDI AG)が参戦予定であることが正式発表されています。
2026年のF1でアウディのF1参戦は、メルセデスやフェラーリとの競争をさらに激化させることが予想され今後の展開に目が離せません。
興味のある方は、F1関連サイトから最新情報を検索してみてください。
2026年のF1は…
1950年に開催された最初のF1世界選手権使用されたF1マシンは大変シンプルな形状でした。
黎明期のF1マシンは現在のものと比べると空力性能が低く、エンジンもフロントに搭載されていました。
F1マシンの進化
1950年代F1マシン
この時のレースはイギリスのシルバーストン・サーキットで行われ、アルファロメオの「Alfa Romeo 158」が優勝しました
F1マシンの進化

2026年F1マシン
  • 車体の軽量化
  • 新たな空力システム
  • パワーユニットの進化
  • 安全性の向上
  • 環境への配慮

F1マシンは環境への配慮が
2026年のF1はどうなるのでしょうか?
軽量化と空力の進化が大きな特徴となります。特に環境への配慮が注目されています。
  • 車体の軽量化
  • 新たな空力システム
  • パワーユニットの進化
  • 安全性の向上
  • 環境への配慮
F1マシンは環境への配慮が
環境への配慮
2026年のF1は、環境への配慮をさらに強化し、持続可能な燃料の導入やCO2排出量の削減を目指しています。


持続可能な燃料の使用
非可食性植物由来、廃棄物由来、または持続可能な炭素回収による燃料を使用し、F1マシンの排気から発生するCO2を実質ゼロにする。

エネルギー消費の削減
燃料流量の制限により、レース中の使用可能な燃料量がさらに削減される予定(2026年には70~80kgに)。

カーボンニュートラルの推進
F1は2030年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としており、レースイベントや移動・物流のエネルギー消費を削減する取り組みを進めている。


F1は、より環境に優しいスポーツへと進化していく予定です。
2026年のF1スペインGPは、マドリードで開催される予定で今後の詳細なレイアウトやレース環境の発表が楽しみです。これらの変更により、よりエキサイティングで持続可能なF1の実現を期待致しましょう。
バルセロナ・カタルーニャサーキット予想図


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F1技術を産業界へ
F1レースエンジン開発の影響
F1のレースエンジン開発は自動車業界に大きな影響を与えています。
特に、技術革新の最前線として、市販車の進化に大きく貢献しています。
F1のエンジンは、最先端技術を集約した高性能なパワーユニットであり、レースだけでなく、より環境に優しく、効率的な車両開発へとつながっています。
今後もF1の技術が市販車にどのように応用されるか、注目に値します。
F1技術の市販車への応用
例えば、ギアボックス・シャーシ・サスペンションなどの技術は、F1の競争環境で磨かれた革新の成果です。
これらは、市販車市場においても競争力を高める要素となっています。
さらに、今後は電動化や自動運転技術と組み合わせることで、より幅広い市場への展開が期待されます。
2026F1のレースは
長年F1チームと協力してきたマグナム
「マグナム」は、これまでF1チームと協力し、特にフェラーリ・メルセデス・レッドブルとの関係が広く知られています。その磁気フィルター技術は、F1エンジンや潤滑システムの性能向上に貢献してきました。例えば、

メルセデスF1のレースエンジン開発
メルセデスF1はエンジンの生産過程で「マグナム」の技術を導入し、微細な金属粒子を除去することで部品の精度を向上させています。これにより、エンジンの耐久性が向上し、パフォーマンスの安定性が確保されました。

またフェラーリF12004年から「マグナム」の技術を採用し、エンジンの潤滑システムを最適化しました。特に、オイルポンプの保護強化による摩耗低減により、エンジンの信頼性が向上しています。フェラーリはこの技術の有効性を認め、最低5年間の独占契約を結んだとされています。
フェラーリF1のレースエンジン開発

レッドブルF1のレースエンジン開発
レッドブルF1は、F1パワーユニットの試験システムで「マグナム」を使用しました。

「マグナム」の技術は、F1の競争力向上において重要な役割を果たしており、今後もさらなる進化が期待されます。
磁気フィルター「マグナム」の技術と応用
磁気フィルター「マグナム」は、F1のエンジンやトランスミッションの耐久性向上に貢献し、その技術は他の産業にも広く応用されています。
従来のフィルターでは除去が難しい微細な鉄粉や酸化鉄を、サブミクロンレベルで捕捉できるため、機械の摩耗を防ぎ、性能を維持することが可能です。
各産業への応用例
油圧システムや潤滑システム
- 金属粉の蓄積が故障の原因となることがありますが、「マグナム」フィルターを導入することで、ポンプやバルブの寿命を延ばし、メンテナンスコストを削減できます。
製鉄所
- 鋼材の焼入れやスケール除去工程で発生する鉄系コンタミを効果的に抑制し、冷却システムや流体循環システムの効率を向上させます。
工作機械
- クーラントの使用期限が、はるかに延長でき、機械の停台時間(ダウンタイム)を短縮させられます。
幅広い産業での活用
「マグナム」の技術は、以下の分野で機械の信頼性向上に貢献しています。
航空機: オイルに浮遊するサブミクロンレベルの固い金属微粉除去
油圧システム: 様々なシステムの維持向上
建設機械: トランスミッションの保護
発電設備: 原子力発電所冷却装置他
その他: 各分野の実績レポ-トご参考下さい。

「マグナム」フィルターは目詰まりを起こさず、再流出を防ぐ設計となっており、長期間にわたり安定した性能を発揮します。
産業界で広く活躍
最先端のテクノロジーが、産業界に革新をもたらす
FerrariのF1チームが採用し、勝利の裏で支えた「マグナム」磁気フィルターが、現在は産業界でもその力を発揮しています。高速かつ過酷な環境下でエンジン性能を最大限に引き出し、トラブルのない運用を可能にしたこの技術は、一般の機械システムにも革新的な信頼性をもたらします。
F1の厳格な基準で実証された性能
世界最高峰のレーシングチームが認めた「マグナム」技術は、従来のフィルターと比較し、

  • 微細な金属粉をサブミクロンレベルで除去
  • ポンプやバルブの摩耗を大幅に軽減
  • 目詰まりのない持続的なフィルタリング
  • 油圧・潤滑システムの効率向上


F1の環境では…

一瞬の性能低下が勝敗を分ける!!!
フィルターの機能は、まさに生命線

その技術を、貴社の機械にも応用すれば、


  • 長期間の安定稼働
  • メンテナンスの大幅削減


が可能となります。

実績のある信頼性と導入効果
「マグナム」はすでに製鉄所・建設機械・発電設備・航空機業界で採用され、システムの耐久性を飛躍的に向上させています。特に、

  • 油圧システムのトラブル回避による生産性向上
  • 潤滑システムの寿命延長によるコスト削減
  • 高精度なろ過技術による機器の長寿命化


F1が認めた技術を貴社の競争力向上に
「マグナム」技術を活用し、貴社の競争力を,さらに高めませんか?
詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせください。

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用途
用途ナビ

様々な産業界で活躍中

マグナムはさまざまな業界で機能維持に貢献しています。
ご関心ある業界の実績レポ-トを以下からお選び下さい。

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油圧システム
油圧システム
- 工場用油圧発生装置
- 加工機等油圧装置 : フィルターの寿命延長
- 油圧試験装置
- 建機 : システムのランニングコストを改善/削減
- 建設車両 : システム/部品の超延命効果
- オフ・ハイウェイ車両 : 過酷な使用条件でもシステム全体保護
- 船舶 : システムの維持向上に貢献
- 鉱山機械 : 過酷な環境下での油圧バルブ保護
- 農機 : 狭いエンジンル-ムでの壊滅的なトラブル回避
油圧システムの縁の下の力持ち

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大型トランスミッション
大型トランスミッション
- 風力発電装置 : ギアボックス年間故障率大幅低減
- 火力発電所における石炭粉砕機 : システムダウンタイムの劇的解消
- セメント工場でのキルン石炭粉砕機など : 早期のシステム障害劇的減少
- 工場での送りローラー駆動
- 工場での撹拌、カレンダー機
- 鉱山や金属製造工場での粉砕、研磨、製錬工程
大型トランスミッションを支える

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自動車・バイク(モ-タ-スポ-ツ)
自動車・バイク
- トランスミッションオイル : フェラーリF1/レッドブルF1での輝かしい成果
- トランスミッションとギアボックス : エクソンモービルでの試験結果
- レースカー : マグナムテクノロジー・ビギンズ
- バイクエンジン : ドゥカティ・モトGPチームの優れた成果要因
スーパ-カ-の影の立役者
高性能バイクの影の立役者

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水冷・加熱システム
水冷・加熱システム
- 射出成形用 金型 冷却システム : 機械本体の寿命を延長
- 工業・発電用冷却ライン : 加工工程の効率向上
- 工業・発電用スチームライン(液体のみ) : 原発冷却システム浄化で生産停止を防止
- 製鉄ラインの冷却液 : 製鉄プラントのポンプ保護
- クエンチング液
水冷・加熱システムで活躍

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加工機・工作機械
加工機・工作機械
- 旋盤・フライス盤等 各種切削液 : 研磨剤入洗浄液からの金型/機械内部の保護
- 圧延加工油 : 生産の損失とダウンタイム発生制限に貢献
- 放電加工機の加工油 : 加工液の清浄度は製品品質や機械本体寿命に影響
- 各種洗浄液 : 加工機のダウンタイム低減、稼働率の最適化を実現
- 焼き入れ冷却液 : 急冷・脱スケール工程による損傷回避
- 自動車クランクシャフト製造工場 : 潤滑油循環ポンプの定期的な故障改善
- 自動車エンジン生産施設 : クーラント寿命200%以上延長
- 車軸工場の高周波研削盤 : 生産停止時間が大幅に短縮
- 射出成形機 : 環境への配慮とエネルギー効率を向上
加工業の陰の力

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プラント
プラント
- 発電プラント1 : 原子力発電所冷却装置
- 発電プラント2 : 石炭火力発電プラント用微粉化ミル
- 石油プラント : 炉心燃料の洗浄
- ガスプラント : BP社のLPG配給ネットワーク保護
- 製鉄プラント1 : 急冷・脱スケール工程による損傷を冷却水浄化で解決
- 製鉄プラント2 : 冷間圧延ライン保護
- 配管成形プラント : 成型工程の冷却液浄化で品質管理向上
- 製紙プラント : オイルポンプの金属汚染防止

プラントの陰の立役者

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海上輸送
海上輸送
- 船舶 : 海上での修理が事実上不可能な油圧ウインチの性能維持
- ボート : 狭いエンジンルーム内で頻発していた課題解決

海上輸送の陰の力

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産業用車両
産業用車両
- 建設機械 : トランスミッションの保護,クレーンシステム
- 建設車両 : コンクリートミキサー
- オフ・ハイウェイ車両 :ダンプトラック
- 小型作業車両 :静圧式油圧回路

産業用車両の陰の力

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実績レポート
設置例レポート

風力発電所

 
SDGs対策の一つ風力発電所
風力発電は風の運動エネルギーの最大 30~40%程度を電気エネルギーに変換できるなど、比較的効率が高いため温室効果ガスを排出しにくいのでSDGs対策の一つとして注目されています。
洋上の風力タービン
定期保守とコストの課題
しかし複雑で高コストの資本設備であり、風力タービンの効率的かつ継続的なエネルギー生産に不可欠であるのに加えてアクセスしにくい設置場所(洋上や高所)のため定期点検が困難であるため特に流体システムの安全性と信頼性は重要です。
しかも故障発生時の修理は設置場所へのアクセスが困難であるだけでなく、安定電力供給の中断となるため停台中に代替電力供給が要求されるなら修理費用は非常に莫大なものとなります。
アクセス困難な洋上の風力タービン突然の停電にとまどう
風力タービンのギアボックス故障の主な原因を止めるには?
ヨーロッパの多くの発電施設で24時間365日厳しい運転条件で使用されるギアボックスでは、年間のギアボックス故障率が42.8%に達していました。
以下の写真はマグナム導入前の風力発電所ギアボックスの破損例です。(2020年報告例)
風力タービンの事故例
摩耗の連鎖反応による事故例
風力発電所ギアボックス 風力発電所ギアボックス故障例
ギアボックスギアボックス故障例
風力タービンのギアボックス信頼性への挑戦
世界的に:ギアボックスを筆頭とする部材の早期故障により、運用・保守コスト、停台時間、エネルギーコストが増加します。以下の統計表は故障原因の大半がギアボックスから発生している事を示しています。

表の上の行:故障によるタービンの平均停台期間 >1時間(日)
出展:NREL(The National Renewable Energy Laboratory)
米国エネルギー省国立再生可能エネルギー研究所
棒グラフ: 1~2MW級、 1M級W以下
表1
表の下の行:故障原因箇所別 左から、
ギアボックス、発電機、ブレ-ド、機械的要因、電気的要因、その他

マグナム導入による対策
ギアボックス潤滑システムに マグナムインラインプロセスユニットを設置した後、故障率は0.0% に低下しました。
多数の過酷な用途のギアボックス設備に導入され、ギアボックスの故障が実質的に解消されました。

グラフの上の行説明:組合せ一覧85344 ・・3H/サンプルデ-タ-
グラフの矢印の説明:マグナム導入時期
表2
グラフの折線説明:
:Visc40,  黄緑:煤,  :鉄,  :アルミ,  ピンク:銅,白:オイル交換でMobilgear SHC XMP460に

現場からの報告
発電機ギアボックスに設置されたクリア5
0.2ミクロンの鉄粉を吸着したクリア5
スウェーデンにある750kw発電機のギアボックスの潤滑ラインにマグナムが採用されています。

写真は、10ミクロン既設フィルターの下流"マグナムクリア5"を設置したもので、6か月の通常運転後に内部コアを取り外してみたところ、最小0.2ミクロンの金属摩耗粉を含む多くのコンタミが集積され、関係者を驚かせました。
このような微細な金属コンタミが、ギアボックスの磨耗連鎖を引き起こす原因となっており、それを効率よくそして安全に除去できるマグナムフィルターの性能が証明されました。
マグナム導入前後での金属摩耗紛の集積状態
風力発電所ギアボックスへマグナム導入前 回収後
マグナム導入前回収後の集積状況
お客様の声
スウェーデンの Västra By Gard Lund に設置された風力発電機NM 750KW の設備内に導入されたマグナム磁気フィルターを点検致しました。
これは私が今まで見た中で最とも凄い量の磁気粉塵量であり、マグナム磁気フィルターを使用する重要性を示しています。
金属粉塵の量は驚くべきものでしたが、幸いにもオイルの流れに乗っていない事が確認できました。マグナム磁気フィルタ-で金属粉塵が留まるべき場所に留まっていたためです。
通常のフィルターのメーカ-は磁気フィルターに対して消極的です。この NM 750KW はオンライン フィルターを使用しています。オフライン フィルターを併用していれば磁気フィルターで補修される金属粉塵量はもっと少なくなっていたと思われます。
それでも磁気フィルターは、タービンがオンラインとオフラインの両方で濾過している場合でも、金属粉や大きな粒子を捕獲します。

この問題を回避するには、金属表面を分離することが重要ですが、通常の濾過技術ではそれは困難です。
この事例では、フィルターを通るオイル流量が低い場合やバイパスシステムに関する問題を示しています。参考として、磁気コアが清浄な状態の写真を添付しました。
風力発電所コーディネーターより
 
マグナム導入風力発電
結論
24時間稼働の風力発電所ギアボックスへのマグナム導入で摩耗の連鎖反応による故障を回避することが可能となります。その結果、運用・保守コスト、停台時間、エネルギーコスト削減に大きく貢献することになるでしょう。
マグナムプロセスユニット(潤滑油等大型モデル)
今回使用されたマグナムは「一般液体向け」及び大口径・大容量モデルシリ-ズです。
詳細は各種モデル「一般液体向け」及び「プロセスユニット」からご覧いただけます。
マグナム一般液体向け マグナムプロセスユニット

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参考

オフラインフィルター


概要: 装置の外部で使用されるフィルターで、システムの稼働を停止せずにメンテナンスが可能。
用途: メンテナンス時に汚染物質を除去したり、ろ過作業を独立して行う場合。
利点: メインシステムに影響を与えずに効率的なろ過が可能。
例: 工場設備の油圧装置の外部ろ過ユニット等。
オンラインフィルター
特性: システムの運転中にリアルタイムで流体や空気をろ過します。
用途: 油圧システム、燃料供給系統などの運転中のシステムで使用。
利点: システムを停止せずに常時保護を提供。
例: 自動車の燃料フィルターやエアコンの空気フィルター等。
発電プラント用冷却装置

発電プラント用冷却装置

 
冷却システムの重要性
発電設備の冷却システムは、適切なフィルターによって機器が適切に動作し、機器の故障や予定外の生産停止を防止することが重要です。
効率的な磁気フィルタは、ろ過装置やフィルタシステム/流体制御の性能を向上させ、システムのランニングコストを改善/削減し、稼働率を向上させる上で大きな役割を担っています。
チェコの原子力発電所でシステム故障を減少
ステンレス鋼製マグナム水システム製品は、チェコ共和国の原子力発電所において、システムの信頼性を向上させました。従来は不可能とされていた、蒸気ラインの電動弁などの各種機械装置の故障を減らすために導入されました。
同原子力発電所の蒸気発生器4番の蒸気発生器ブローダウンサンプルラインに、マグナムが導入されました。
この発電所におけるシステム水流のパラメータは以下の通りです。
  • 流量:12~20リットル/分
  • 流動温度: 約 100℃
  • 流れ圧力:6.4~6.8Mpa
マグナムを設置する前は、汚染物質(写真右)が従来のフィルターを通過して循環し続けていました(その多くは1ミクロン以下の大きさ)。
チェコ原子力発電所発電所
この硬くて鋭い金属粒子は、連鎖的に摩耗を引き起こし、システムのすべてのバルブや静止部品を侵食し、原子力発電所全体の安全性を脅かす原因となっていたことでしょう。
大半の発電設備には、水を加熱して蒸気を作る装置であるボイラー(蒸気発生器)があります。
ボイラーから出る蒸気は蒸気タービンを通過して発電機を駆動した後に、凝縮されて水に戻り、再び蒸気発生器に戻されて蒸気に変換されます。化学的性質の高い水であっても循環過程でどうしても溶存物質が溜まってしまいます。
TDS値監視の重要性
総溶解固形分(TDS:Total Dissolved Solid 水に溶け込んでいる物質の総量)が推奨値を超えると、蒸気発生器内にスラッジやスケールが析出することがあります。また、ボイラ-内で水の発泡が起こり、プロセス内に水が持ち込まれる可能性があります。
TDSを制限値内に抑えるために、蒸気発生器から水の一部を「ブローダウン」(排水)し(ある工場では定期的に、ある工場では継続的に)、その水を上質の水で補填しています。
運転効率と安全性
発電所のオーナーやオペレーターにとっては、効率(ブローダウンの過程でエネルギーが浪費されるが、蒸気発生器の効率は向上する)と安全(特に原子力発電所では、蒸気発生プロセス全体が厳しく管理されている)の観点から非常に関心の高い分野です。
今後は温室効果ガス(二酸化炭素)の排出を減らすために、発電効率を更に上げる必要があります。そのためより高圧の蒸気タービンが必要になり、流動の研究は重要な要素の一つになります。

「一般液体向け」クリアシリ-ズ
今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
マグナムクリア20 マグナムクリア5

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石炭火力発電プラント用微粉化ミル

石炭火力発電プラント用微粉化ミル

 
脱炭素社会における石炭火力発電所の現状
地球温暖化対策として脱石炭火力発電の動きが世界中で活発化してる中で、すぐに全面廃止に踏み切れない各国の諸事情も様々である事もまた現実です。
先のCOP26でも日本は廃止の時期については明言されていませんでした。石炭は長期的見ると価格が他の燃料より安価であることも理由なのかもしれません。
そうした現状ですので火力発電所で稼働する「石炭微粉化ミル」は、今でも大切な役割を担っています。世界中で電力消費が拡大を続ける中、当然ながらシステムの想定外の機能停止は大きな損失となります。
火力発電所で稼働する石炭微粉化ミルのギアボックスに採用
「マグナム」は元々F1レーシングのトランスミッションの耐久性を向上させる目的で開発が進められました。その後に石炭火力発電所の燃料である石炭の微粉化ミル用大型ギアボックスの保護にも「マグナム」は大きな貢献ができることが証明されました。

石炭火力発電所
これまでの記録としてイギリス国内において開発元のFCS社が現在までに達成した実績は以下の通りです。
  • Didcot A(RWEN電力会社) - 32基すべての微粉化ミルを改造済み
  • Drax 電力会社 - 60基の内10基を改造済み、残りは進行中
  • Rugeley(International電力)- 14基すべての微粉化ミルを改造済み
  • Lonngannet(Scottish電力) - 32基すべての微粉化ミルを改造済み
「マグナム」導入の背景
「マグナム」が導入された背景として従来型バリア型フィルターが有効でない以下のような理由があります。
  • 圧力損失を生む
  • 使用される潤滑油の粘度指数が高い
「マグナム」のモデルであるプロセス・ユニットは圧力損失を生む事なく、クリーニングが必要となる時期までに約4Kgの摩耗粉などの汚れを除去できることが証明されています。
どんなシステムにおいても、摩耗連鎖を食い止めるためには日々増大するコンタミをいち早く除去する必要があります。
「マグナム」導入による経済効果
  • ギアボックスの長命化:60,000時間ないし10年以上
  • 典型的ギアボックスの修理ないし交換コスト=¥1000万円!
  • 潤滑油の長命化
  • ギアボックスの効率アップ
  • 潤滑方式の合理化:合成油への移行
  • 発電効率の向上:システムダウンタイムの経済損失は青天井へ
発電所(微粉化ミル)のシステムトラブルによる損失例
通常、どの発電所でも全ての微粉化ミルが同時に稼働しているわけではありません。
もし稼働中のミルに問題が発生し、代替機がすぐに稼働できる状況になかったとすれば当時のレートによる損失シュミレ-ションは以下となります。
イギリスでの場合1,000ロワット/時間当たりの損失は約100-200ポンド(¥21,000~42,000)と推定され
80MWの発電プラントではすなわち最低1時間当たり8,000ポンド(¥1,680,000)の損失となります。さらに契約送電量に対する不足電力分を、その損失額と同じ対価で、外部から購入しなければならないということにもなるのです。
すなわち、このシュミレ-ションで失われる総利益は16,000ポンド/時間(8,000ポンド/時×2)で一日当たりに換算すれば384,000ポンド/日(約7,500万円~/日)が永久損失となります。
つまりシステムダウンタイムが長くなればなるほど、その経済損失は青天井になる可能性もあります。
発電プラントへの「マグナム」導入結果
Didcot A 発電プラントで18ヶ月前に「マグナム」を設置以来、それまで年間4回位発生していた微粉化ミルギアボックスのトラブルが皆無になったと報告されています。
「マグナム」を設置する時期が早ければ早い程、ミルの保護効果が働き、すなわち損失が減少します!
メンテナンス風景捕捉されたコンタミ
マグナムプロセスユニット
(潤滑油等大型モデル)
今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
マグナムプロセスユニット

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参考

微粉化ミル

石炭を効率よく燃焼させるためにボイラーに投入される前に微粒子になるまで粉砕するための装置です。
石油プラント

石油プラント

 
炉心燃料の洗浄
香港の電力会社では、大型炉の燃料として使用されるナフサ燃料(炭化水素)の汚染に悩まされていました。システムの樹脂タイプのフィルターが細かい錆を通過させていたのです。
そこで、フィルターの下流にマグナム・インライン・プロセス・ユニットを設置し、6週間後に点検を行いました。
その結果、20個のマグナムコアのうち、錆が発生していたのは最初の2個だけであることが判明しました。このように効率性が証明されたことで、オペレーターはサービス間隔を6ヶ月に延長するスケジュールを立てることができ、大幅なコスト削減と製品品質の大幅な向上を実現することができました。
炉心燃料の洗浄に設置されたマグナムプロセスユニット
マグナムプロセスユニット
(潤滑油等大型モデル)
今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
マグナムプロセスユニット

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ガスプラント

ガスプラント

 
LPGプロセス設備
ガスシステムプラントには、酸化鉄や磁鉄鉱を除去し、機器の故障や予定外の生産停止の防止には適切なフィルターを使用することが重要です。
ガスシステムプラント ガス供給 ガスボンベ
ガスシステムプラントガス供給ステ-ション車載ガスボンベ

LPG業界や市場に携わる方であれば、ガス供給プラントで鉄や酸化鉄の汚染が引き起こす問題をご存知でしょう。
この汚染は通常、ガス内の酸性化合物によって供給システム内で発生し、鋼管や貯蔵容器を侵食します。
BP(British Petrolium:英国石油)-LPGでの事例
BP社はイギリス・ロンドンに本社がある石油・ガス事業の超大手多国籍企業です。
BPヨーロッパのLPG事業では、LPG の保管および配送業務に使用される大規模な配管システムと大規模な保管施設により、大量の錆やその他の鉄系汚染物質が発生していました。
これらの汚染物質によりバルブが詰まり、製品が汚染され充填作業が中断されていました。
ガスシステムプラント ガス供給 ガスボンベ
BP(British Petrolium)社ガス供給ステ-ションガスボンベ

鉄系汚染物質によるシステムへの影響
鉄系汚染物質はLPG製品の品質問題を引き起こすだけでなく、システムのセンサー、コンプレッサー、監視装置、バルブ等の設備機器にも多大な悪影響を及します。
この有害な鉄・亜鉄化合物の存在によって引き起こされる問題は、顧客のアプリケーションにおいても、「使用時点」にも現れます。
さらにこの汚染は、自動車の燃料供給システム部品や暖房器具などにも影響を及ぼし、噴射部品、計量バルブ、ノズルの詰まり、一般的な性能低下などの問題を引き起こす要因となります。
マグナムフィルタと分離技術は、たとえ除去/収集された汚染物質でコアが充満している場合でもガス製品の流れを制限することなく、この鉄系汚染の問題を「サブミクロン」レベルまで解決します。
従ってすべてのLPGシステムに存在する有害な汚染物質を迅速かつ効率的に除去します。

マグナム導入による問題解決策
マグナムの特許技術は、BPのLPG配給ネットワークからこれらの有害な汚染物質を効果的に除去し、重要なシステム制御部品の常時監視と点検の必要性を軽減しました。
運転中、同社はマグナムフィルターコアの圧力低下を監視し、3万本以上の11KGシリンダーを充填した後、コア全体の圧力損失は、わずか0.05bar未満でした。
以下の写真左は、今回導入されたマグナムです。写真右からマグナムコアを開けた時に汚染物質がコアに捕捉されている様子が観察できます。

MPU LPGシステムのコンタミ

マグナムはガス管/移送、設備、監視装置からの大量の黒色粉末を確実に除去!
黒色粉末による汚染は、何千年もの間、ガス産業の災いであり、ガス供給システムにおいて重大な問題を引き起こしてきました。
しかし、長年この高価な設備を損傷する汚染の発生を防ぐ効率的な方法はありませんでした。
数十年にわたり産業界で実証されてきたマグナム技術は、ガスの流れを制限することなく、こうした有害な汚染物質が入り込んで重要な制御部品を損傷したり、継続的なガス供給に支障をきたす前に、大量に除去するのに非常に適しています。

ガスプラントへのマグナム導入による効果
  • 製品汚染の除去
  • 浸食によるコンプレッサーの摩耗を低減
  • 機器やフィルターの目詰まり防止
  • バルブとシールの保護
  • 圧損・流量低下無し

以下の現場写真で明らかなように「マグナム」は、流路にはガスを流したまま圧力低下や流量制限を起こすことなく、ガス供給システムから黒色粉末の汚染物質を捕捉・保持するように設計されています!
黒色粉末汚染物質を捕捉するマグナムコア MPU
黒色粉末汚染物質を捕捉満杯に捕捉しても圧損・流量低下無し

マグナムMPUユニット MPU
新品と使用後(汚染捕捉後)の差満杯に捕捉しても流路を妨げない

マグナムMPUユニット(大型モデル)
今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルです。
大流量・大容汚染処理ユニットは、お客様のカスタムまたは標準のバッグフィルターハウジングに適合する幅広い標準サイズをご用意しています。お気軽にお問い合わせください。

MPU マグナムMPUユニット MPU
標準タイプMPUマルチタイプ

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製鉄プラントのポンプ保護例

製鉄プラントのポンプ保護例

 
マグナムの技術は、世界中の製鉄所の焼入れ・スケール除去工程で発生する鉄系コンタミの抑制(鉄系コンタミ除去)、および多くの潤滑油・油圧アプリケーションで広く採用されています。世界を見ても鋼材需要は引き続き増加傾向にあるようです。
製鉄業 製鉄業
製鉄所での焼入れ・デスケーリング作業
鉄や鋼鉄の切り粉、錆や酸化鉄などの微細なコンタミの問題は、焼入れとスケーリング除去の工程に起因しています。
デスケーリングとは、製鉄所で鋼板を製造する工程において、鉄の表面が空気に触れることで発生する鉄酸化物(スケーリング)を落とし、酸化皮膜を調整する作業を指します。具体的には、鉄の表面に高圧水を噴出させたり機械的な方法で除去する方法が一般的です。
焼入れ・スケール除去工程
鉄鋼材は加熱・冷却することによって組織変化が生じ素材の性質や耐摩耗性を向上させることができます。「焼き入れ」工程では鋼を硬くするために一定時間加熱した後に水や油などに入れて急速に冷却します。
しかし重要な工程である水をかけることによって鋼材の表面のスケールがはがれ落ちます。これが冷却水などの流体システムを汚染します。水は通常、大きな沈殿槽に送られ、大きな切り屑はそこで沈殿します。しかし、小さな切り屑や汚染物質は再循環し、システムや工程に再び導入されてしまいます。その結果バルブ、ロータリーカップリング、ポンプ、およびスプレーノズルなどを塞ぐことになりかねません。
製鉄業 製鉄業
急冷・脱スケール工程による損傷
この結果、これらの問題が解決されるまでの間、非常にコストのかかる工場の操業停止を余儀なくされます。その結果、鉄鋼生産の損失は、修理、メンテナンス、交換の費用をはるかに上回ることがよくあります。そのため、鉄汚染を効率的かつ低コストで除去する効果的な解決策を見出す必要がありました。
製鉄業 製鉄業
鉄汚染
プロセスへの給水が途絶えると、深刻な影響が出ますが、マグナムは例え「汚染物質でいっぱいになっても」汚染物質はしっかりと捕らえ水流は変わりません。いわゆる目詰まりによる供給水流不足が起きません。
マグナムのIPU、MPU、インラインは、鉄鋼生産におけるこれらの重要なプロセスの給水システムに蓄積された汚染物質を制御するのに非常に有効であることが試験により実証されました。
鉄鋼向け水処理システム 鉄鋼向け水処理システム 2
MPUとインラインは、鉄鋼の生産に欠かせない給水システムに蓄積された鉄分を除去し、高価なポンプやバルブ、回転機器を故障から守り、スプレーノズルの閉塞を防ぐことで、製鉄の生産性を高め、給水システムに発生する鉄分によるダウンタイムを低減します。
製鉄業 製鉄業
鉄鋼生産用水系システム 3
マグナムは、有害で費用のかかる汚染物質の除去に非常に効果的であることが、写真からお分かりいただけると思います。
製鉄業 製鉄業
上記写真はマグナムの給水システムでの使用例です。
マグナムは、重要な部品を保護するために、生産システムの特定の場所に簡単に設置・配置することができます。
配管に取り付けられたマグナム
磁気コアは簡単に取り外すことができ、現場作業員によって洗浄され、システムに再装着されます。
製鉄業 製鉄業
マグナム・フィルターを分解する様子
製鉄業 製鉄業
特許取得済みの革新的なマグナム技術は、フェラーリF1カーから鉄鋼プラントのポンプ保護まで、多くの流体システムにおいて、10ミクロンで最大99.97%の効率でサブミクロンのレベルまで汚染物質を除去し、効果を実証しています。
マグナム・フィルタ-は、汚染物質でいっぱいになっても、流体の流れを制限することはありません。
マグナムはシンプルで効果的な技術
製鉄業界において効果的な磁気フィルターは、水循環システム、冷却システム、ろ過装置、フィルターシステム、流体調整などの性能向上において大きなメリットをもたらし、システムの
  • ランニングコストの改善・削減
  • 構成要素の寿命延長、信頼性の向上
  • 重要な稼働率の向上
    に大きな役割を果たします。
    マグナムモデルCP(油圧回路向け)
    今回使用されたマグナムはモデルCP(油圧回路向け)シリ-ズです。
    詳細は各種モデル「油圧回路向け」からご覧いただけます。
    マグナム油圧回路向け

    マグナムMPUユニット(大型モデル)
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルです。
    大流量・大容汚染処理ユニットは、お客様のカスタムまたは標準のバッグフィルターハウジングに適合する幅広い標準サイズをご用意しています。お気軽にお問い合わせください。

    MPU マグナムMPUユニット MPU

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    製鉄プラントの冷間圧延ライン保護例

    製鉄プラントの冷間圧延ライン保護例

     
    マレーシア、製鉄所をマグナムが保護する
    マレーシアの大手製鉄会社は500エーカー(約2平方km,61.2万坪)の敷地内でロール状の温冷両用コイルを製造しています。
    とりわけこの製鉄所では冷間圧延ラインのトランスミッション潤滑回路には鉄コンタミが堆積するというトラブルを抱えていました。
    実に2つの濾過システムをもってしてもベアリング潤滑回路に微細な鉄コンタミが残在していたのです。
    そのまま放置しておけば、鉄コンタミは引き続きベアリングを即座に磨耗・損耗し、やがて多大な損害を被ることになるのは必至でした。
    マレーシア製鉄所
    マグナム導入の提案
    マレーシアのマグナム販売代理店Sense Services Sdn Bhd社はこの製鉄会社のメンテナンスチームにマグナムを提案しマグナテクノロジーがもたらす技術面でのメリット、大幅なコスト削減について説明しました。
    そしてSense Services社はマグナム プロセスユニットを潤滑回路に組み込み、マグナムテクノロジーの有効性とコスト面での貢献度を実証することにしました。
    マグナム導入
    導入結果
    メンテナンスチームはマグナムのテスト試用の結果を早く見ようと16日後に早々とコアを取り出して査察した結果、ほんの短期間の間でも、目に見えるほど大量の鉄コンタミが捕捉されている様子が見て取れたのでした。既存の2台のフィルターをもってしても濾過しきれなかったコンタミがこんなにも捕捉されています!
    マグナム試用後、オイル清浄度が改善されたという調査結果から、メンテナンス・マネージャーはマグナムテクノロジーの実効性を確信しました。
    テスト結果から好結果が得られたため、同アプリケーションの他のラインにも、さらに7ユニット購入することを決定したのです。
    当メンテナンスチームは、マグナムを導入することで、ライン内の最も有害な鉄粉を除去でき、磨耗の連鎖についに終止符が打たれるとあって、安堵感を得ることができました。
    マレーシア製鉄所導入結果
    マグナムをラインに導入することで、修理費、部品代、ダウンタイム等、コストを大幅に削減することができるのもマグナムがもたらす大きなメリットの一つです。


    マグナムプロセスユニット(潤滑油等大型モデル)
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

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    配管成型工場の清浄度改善例

    配管成型工場の清浄度改善例

     
    品質管理上の課題
    ある国際的な配管成形メーカーは工場内の成型部門で、加工工程の効率向上と仕上がり製品の清浄度を共に改善しようと模索していました。
    品質管理チームにとっての最大の関心事は配管成形の冷却用乳化液(化学合成系エマルジョン)でした。
    成型工程を冷却液が循環する内に鉄系コンタミが液中に浮遊し、研磨機のベッドに蓄積していくのです。 そのコンタミは冷却液の寿命を縮めると同時にスチール部材に付着して埋め込まれていくことになります。
    そして結果的に品質管理の問題へとつながっていくことになります。
    フィルター回路
    フィルタ-システムに組み込まれた2種類のマグナム
    「マグナム」導入へ
    そこで、「マグナム」のスタッフは解決策を提案すべく品質管理チームにアプローチしました。既存のフィルターに加えて、フィルター回路にテスト仕様として、「マグナム」ユニット2機を取り付けました。
    「マグナム」クリア5”を既存のフィルターの上流、タンクと濾過システムの間に設置したわけですが、それは有害な鉄コンタミを除去するだけでなく、既設の濾過システムを補強するための措置でもありました。
    2機目として2“BSP プロセス ユニットをリターンラインに組み込みました。
    「マグナム」導入の効果
    工程の性格上、比較的粒度の大きなコンタミが捕捉されるものと予想されましたが、設置一週間後に「マグナム」2機ともコアを取り出して調べてみると、鉄系コンタミがびっしり詰まっており、テストは成功したと評価されました。
    品質管理チームは「マグナム」が製品の品質レベルにどれほどの違いをもたらしうるのか、長期に渡って引き続き評価していく意向を示しています。
    初期テストの結果があまりにも良かったため、同工場内の他の機器にも「マグナム」テクノロジーを導入していく予定です。

    <
    「マグナム」コア 「マグナム」コア
    クリア5のコアの様子プロセス ユニットのコアの様子

    「マグナム」導入により以下の効果が期待できます。
    • 従来フィルターと併設することにより、その寿命延長できる。
    • 汚れが最高度に積層された時点でも、送液圧力の低下は非常に低いレベルである。
    • 除去できる粒子径の分布は、1ミクロン~数千ミクロンレベルと広範囲である。
    • クーラントの使用期限が、はるかに延長できる。
    • 機械本体の寿命を延長させる。
    • 機械の停台時間(ダウンタイム)を短縮させる。
    • 切削工具などの消耗品のコストを減少させる。
    • フィルターの廃棄量が減り、環境負荷を減少させる。

    「マグナム」クリアシリーズ・プロセスユニット
    今回使用されたマグナムは以下の2種類です。
    写真左:クリアシリーズ(低圧一般液体用)、写真右:大口径・大容量モデルシリ-ズ
    詳細は各種モデル「一般液体向け」大口径・大容量モデルシリ-ズ(マグナムプロセスユニット)からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け マグナムプロセスユニット

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    製紙関連プラント

    製紙関連プラント

     
    効率的な磁気フィルターは、紙・パルプ加工において、既存のろ過装置やフィルターシステム、流体調整装置の性能を向上させ、システムのランニングコストを改善・削減し、稼働率や生産性を向上させる大きな役割を担っています。
    米国の大手製紙工場で重要な駆動系部品の保護
    大型ギアボックスのトップベアリングが再び致命的な故障を起こした後、多くのろ過製品を試し、メンテナンスのスケジュールや手法を変更しましたが、ほとんど良い結果が得られなかったため、この米国の大手製紙工場はマグナム社に工場運転維持の解決策について相談しました。
    この工場では、オイルポンプが金属汚染のために何度も故障し、その結果、主ベアリングがオーバーヒートし、摩耗が激しくなり、終端部の遊びが1/4インチ(6.35㎜)以上大きくなったことが原因でした。
    このプラントは、何度も致命的な故障に陥る寸前まで追い込まれまたため技術陣は、従来の合体フィルタの上流にマグナムテクノロジーを導入しました。
    この結果、同工場では、潤滑油、油圧システム、ディーゼルエンジン、給水ラインのろ過システムのソリューションとしてマグナムが採用されることになりました。
    製紙関連プラント
    マグナムクリアシリーズ(低圧一般液体用)
    今回使用されたマグナムはクリアシリーズ(低圧一般液体用)です。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け

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    鉱業・採石業

    鉱業・採石業

     
    効率的な磁気フィルターは、重要なシステムからサブミクロンまでの鉄系汚染物質を確実に除去し濾過ユニットとフィルターシステム/流体調整の性能を向上させる上で大きな強みを示します。それにより装置とシステムのランニングコストを改善/削減し、装置の稼働率と生産性を高める上で大きな役割を果たします。
    採掘場のルーフボルタへの「マグナム」導入例
    マーティン・マリエッタ(Martin Marietta)社のエンジニアは、地下作業で使用する旧式の機械用に「マグナム」・ミディ・インライン・フィルターをすでに注文していたので、新品の機械にも最適であることにすぐに気づきました。
    フレッチャー社(J.H. Fletcher & Co.:米国ウエストバージニア州)ルーフボルタ(roof bolter)は、耐用年数のごく初期に故障しました。
    その作業環境を考えると、油圧バルブの金属汚染による問題であることは驚くことではありませんでしたが、当社のディーラーはすぐに「マグナム」による解決策を提案し、問題を完全に解決することができました。

    ルーフボルタ 採掘用車両 「マグナム」コア
    ルーフボルタ採掘用車両「マグナム」コア

    南アフリカのアングロ・プラチナ社で大型掘削機に「マグナム」導入
    油圧システムの金属汚染により、アトラスコプコ社(Atlas Copco AB:スウェーデン)の大型掘削機L12 Scoopが故障し、Anglo Platinum社の南アフリカの採掘事業で過剰な故障時間が発生していました。
    エンジニアは、標準的なマグナム・インライン・ユニットを取り付けました。次の125時間の定期点検で、従来のフィルターではシステム内に循環したままになっていた金属コンタミが大量に付着していることを発見しました。
    現場のエンジニアによると、これによって油圧の継続的な問題が解決され、作動油の寿命と標準ろ過フィルターの寿命が延び、サービス間隔が大幅に延びる可能性が現実的になったということです。

    ルーフボルタ 「マグナム」旧型
    ルーフボルタ「マグナム」旧型

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    セメント工場のキルン

    セメント工場のキルン

     
    磁気フィルタ-とセメントキルン駆動トランスミッションの故障防止
    潤滑油中にミクロンレベルの鉄系粒子が蓄積すると、セメントキルン駆動トランスミッションの摩耗が激しくなり、故障につながる可能性があります。
    磁気フィルタ-技術を適用することで、この問題が改善されるだけでなく、汚染物質蓄積の発生を防ぐことができるため、生産性が向上し、トランスミッションの寿命延長が証明されています。
    セメントキルン
    潤滑液への鉄系汚染物質蓄積の脅威
    重要な潤滑液に鉄汚染物質が蓄積すると、セメントキルン駆動トランスミッションに深刻な磨耗や故障が発生する可能性があります。
    それに続く鉄系汚染物質による潤滑油/潤滑剤噴射ノズルの詰まりは、摩耗をさらに悪化させます。
    それによりシステムは、潤滑油の供給不足に陥ったり、重要な作業面 (この場合はギア) の間を通過する超硬質で鋭利なミクロンレベルの鋼鉄の粒子で損害を被る可能性があります。
    潤滑剤がどれほど優れていても、この重大で有害な汚染物質を回避できなければ、その機能を発揮することはできません。
    影響を受けた粒子は保護油膜を突き破り、潤滑油の境界層破壊を引き起こし、その結果-「金属と金属」が直接接触します。

    システムへの莫大な損害
    そうなればオイル交換の回数が増えるだけでなく、ダウンタイムとメンテナンスコストが増加し、そして最終的には早期のシステム障害が発生してしまいます。
    • 交換部品(この場合はトランスミッション)のコスト
    • 故障したユニットを交換するための技術
    • メンテナンスの時間
    • 頻繁なオイル交換
    • 早期の予防保全活動
      (システムの清浄度と状態を向上させるための無駄な試みになる可能性あり)
    以上を考慮すると予防可能なこの問題を是正するコストは、不相応にも莫大です。
    全体的なコストは通常、故障した部品/部材コストよりはるかに大きく、最終的なコストはシステムのダウンタイム(停台時間)生産の損失になります。

    「マグナム」のソリューション
    この問題を防ぐために、英国のマグナム社は 特別に設計された磁気フィルター/捕捉システムを開発しました。
    「マグナム」テクノロジーは、サブミクロンのレベルまで非常に効率的(シングルパス)であるため、有害な鉄系粒子汚染から下流の部品を保護します。
    重要なことは、マグナム磁気オイルモジュールは、捕捉した汚染物質を特別に設計された捕捉ゾ-ンに保持し、汚染物質が洗い流されて流体の流れに再流出されるのを防ぎます。
    その他の利点は以下の通りです。
    • 生産稼働率の向上、つまり稼働時間の増加
    • メンテナンスコストとエンジニアリングリソースの削減
    • 構成部品とトランスミッションシステム交換コストの削減
    • 潤滑油使用量の削減
    • オイル寿命の延長
    • 4週間以内の投資回収が可能

    従来のメディアフィルターを超える利点
    システム内の有害な汚染の主な原因が鉄系物質である場合 「マグナム」フィルターは、多くの利点があります。
    従来のメディアフィルターは定期的な交換が必要で、粘度の高い潤滑油の流れを制限していました。
    メディアフィルターは、これらのトランスミッションの歴史的なシステムの問題を解決できないだけでなく オイル供給が制限されることで、システムの状態をさらに悪化させる危険性があります。
    一方、「マグナム」のソリューションは、従来の40倍の汚染物質を保持し、洗浄・再利用が可能です。

    セメント業界への応用
    「マグナム」の技術は、セメント業界の多くの顧客に応用されています。とりわけセメント業界では、「マグナム」の技術は以下のような用途に使用されています。
    • セメントキルン駆動トランスミッションの高粘度潤滑液の洗浄
    • 年中無休で稼動する高負荷のトランスミッションを保護
    • 生産寿命の延長
    • メンテナンスと修理のコストを削減
    以下はドミニカ共和国のセメント工場の重要なシステムから、大量に蓄積した鉄汚染物質がどのように除去され、保持されるのかを示しています。
    ドミニカ共和国にあるセメント工場
    反応状態から保守状態へ
    通常、問題が発生しているシステムに「マグナム」ユニットが設置されると、直ちにシステム内に循環している積年の多量汚染物質の除去が進行します。
    この過去の脅威が取り除かれると、「マグナム」は事実上「保守状態」へ移行します。
    つまり、発生した汚染物質をシステムから除去することで、汚染物質の蓄積を防ぎ、潤滑油の安定供給を確保します。
    その結果、汚れが蓄積するのを防ぎ、潤滑油本来の役目を果たせるようにします。
    言い換えれば新しいシステムに「マグナム」ユニットを取り付けるなら、オイルの清浄度システムの健全性を最初から維持することができます。
    またシステムの健全性を維持することができ顧客には速やかな利益がもたらされます。
    以下は英国のセメント工場の重要なシステムから、大量に蓄積した鉄汚染物質がどのように除去され、保持されるのかを示しています。
    英国のセメント工場

    最適なオイル性能
    「マグナム」が導入された流体システムで潤滑油から非常に小さく超硬質で鋭利な破壊的コンタミを除去することで、
    • システム内の再循環による摩耗の連鎖反応を断ち切ります。
    • システム内の貴重な潤滑油が最適状態で本来の性能を発揮できるようになります。
    • 連続生産を維持するようトランスミッションの稼働率が向上します。
    その結果、生産者が「マグナム」磁気フィルタ-システムを採用する主な動機付けとなっています。
    また、この技術は既に欧州の大手セメントプラントエンジニアリング会社が供給するセメントプラント設備にOEM標準装備されています。
    マグナムクリアシリーズ(低圧一般液体用)
    以下はアメリカの石灰工場に設置された「マグナム」です。

    アメリカの石灰工場のマグナム

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    船舶関連

    船舶関連

    効率的な磁気フィルタは、既存のろ過装置やフィルタシステム、流体調整装置の性能を向上させる上で大きな利点があります。
    シップヤ-ド 船舶の流体アプリケーション全体から鉄汚染、酸化鉄をサブミクロンレベルまで効果的かつ効率的に除去することにより、信頼性の向上、システムのランニングコストの低減、稼働率の向上に大きな役割を果たします。
    沖合でのトロール漁
    あるトロール船のオーナーから、乗組員や生活の基盤である油圧ウインチに問題があり、

    海上での修理が事実上不可能

    であるとの相談を受けました。
    油圧ラインにマグノムのステンレス製モジュールを取り付け、汚染物質を除去することを提案しました。
    5ヶ月後に再度確認したところ、マグナムのユニットを取り付けてから、

    システムは問題なく機能

    していることが証明されました。
    北極圏の船舶におけるロールスロイス社の
    バウスラスターへの適用
    沖合トロール漁業ノルウェー船の燃料処理
    沖合トロール漁業ノルウェー船の燃料処理
    船内の燃料処理船内の燃料処理
    油圧ウインチ油圧ラインにマグノム取付
    船内の燃料処理船内の燃料処理
    マグナムモデルM(油圧装置向け)
    今回使用されたマグナムはモデルM(油圧装置向け)です。
    詳細は各種モデル「油圧装置向け」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け

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    ボート

    ボート用エンジン

     
    MarineV8エンジンへの導入背景
    マグナムは、海洋システムの高性能用途で長い歴史を持っています。
    ここに描かれているのは、マグナム磁気フィルターが、非常に高性能な船舶に搭載された3基のマーキュライザー502マグナムエンジンを保護している様子です。
    導入対象ボート
    エンジンルーム内のメンテナンスの困難さ
    すべての海洋用途で典型的な現状とは…
    • 密閉されたエンジンルーム内
      システムの修理や取外しは非常に困難で高額になる。
    • エンジンが互いに近接している
      理想的な冷却スペースが確保できない。
    • エンジンは非常に高品質な部品やオイルを使用
      にもかかわらず現実には早期の摩耗や損傷が発生している。
    MarineV8ボートエンジン
    マグナム導入の必要性
    マグナム磁気セパレーターの取り付けにより、高性能オイルの清浄性が確保されます。これにより、システム内の部品にかかる負荷によって発生する微細な鋼鉄や鉄粒子が除去されます。
    ボートエンジンへマグナム導入
    マグナム導入結果
    エンジンにマグノムユニットを取り付けた結果、再発していた問題が解消され、船の所有者や操縦者は本来の目的通りに船を運行できるという自信を取り戻しました。また、望んでいた信頼性も達成されました。言うまでもなく、マグナムユニットは非常に短期間でその投資価値を何度も証明しました。
    ボートエンジンへマグナム導入
    マグナムフィルターの使用は、発生していた平軸受の故障を解決する上で重要な役割を果たしました。また、マグナムフィルターは早期警告装置としても機能しました。整備やオイルフィルターの交換時に、マグナム磁気フィルターで発生した汚染物質が目視で確認できたからです。
    お客様の声
    「私たちは単にマグナムユニットを取り付けただけで、問題は再発しませんでした。」
    「多くの人には明白なことだと思いますが、ボートや海洋エンジンの故障や問題は、例えば車やトラックの故障よりもずっと大きな影響を及ぼします。動かなくなった場合、ただ外に出て押すというわけにはいきませんからね。」
    ボートの所有者より
    陸上で車両トラブルの場合 海上での船舶トラブルの場合
    マグナムコーポレーションのコメント
    ここマグナムでは、OEMであるマーキュリーをはじめ、大型作業船、スポーツやレジャーユーザー向けの船舶から巨大な船舶システム、さらに海洋掘削プラットフォームに至るまで、海洋産業に製品を供給しています。
    「もし従来型のフィルターが私たちのシステムで効果的に機能していたなら、業界はすべての製品に『磁気ドレンプラグ』を取り付ける必要はないでしょう!」
    ジョビー・マーロー氏(マグナムコーポレーション)
    磁気ドレンプラグ鉄粉吸着
    結論
    海でのエンジントラブルの故障がもたらす代償は、人命面でも財政面でも非常に大きなものとなります。
    また、エンジン、トランスミッション、油圧システム、スラスターなどの海洋システムの修理や交換は、車両での修理と比較して

    • はるかに困難
    • 費用もかかり
    • 複雑な作業

    となります。そのため、海洋流体システムの信頼性、性能、およびサービス状態を保護することが非常に重要です。
    この例から従来型のフィルターでは対応しきれない課題をマグナム磁気フィルター技術が革新的なアプローチで解決していることがわかります。

    海洋システムへのマグナム導入メリット
    • エンジントラブル防止
    • 航行安全性の向上
    • 困難な海上保守作業の回避
    • 早期投資回収可能

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    航空機ジェットエンジンのギアボックス潤滑系統

    航空機ジェットエンジンの
    ギアボックス潤滑系統

    航空機に搭載
    マグナム社がロールス・ロイス社からの開発依頼を受けてスタートしたジェットエンジンの要であるギアボックス潤滑ライン用のマグネット フィルター開発プロジェクト。
    ギアボックス潤滑ライン
    このギアボックスはエンジンローターからクイルシャフトを介して駆動力を得て、エンジンスターター、ジェネレーターや油圧システム、オイル・燃料ポンプ等の動力源として、安全な空の運行を果たすための最重要な装備の一つです。
    ジェットエンジンが正常に作動するのを補助する大切なギアボックス。ジェットエンジンは高速で回転するため各部の機構に潤滑オイルが常に供給され円滑に循環しなくてはなりません。ところがその故障原因となる最大の問題がオイルに浮遊するサブミクロンレベルの固い金属微粉をどうやって効率的に除去するかという事でした。
    ジェットエンジンテストスタンド ジェットエンジン
    ジェットエンジン・テストスタンドジェットエンジン
    搭載用モデルついに完成! 航空機に搭載
    搭載用モデルついに完成!航空機に搭載

    10年以上の長い研究・試験期間を経てやっと正式な装備品としての認定を受けました。
    そしてついにエアバスA340 用Trent500ターボファン・ジェットエンジンに採用されたのでした。

    フライト!
    マグナム フィルターがこの問題解決の決め手としてRR 社の認定を受けた事はマグナム社にとっての大きな誇りとなっています。
    マグナム技術は皆様の快適な空の旅の安全に貢献しています。
    エアバスA340に搭載

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    参考

    Trent500ターボファン・ジェットエンジン

    Trent 500は、イギリスのロールス・ロイスが開発した3軸式ターボファン・ジェットエンジンで、エアバスA340-500/-600に搭載されています。A340の長距離運航を支える信頼性の高いエンジンとして、多くの航空会社に採用されました。
    レース・カー

    レース・カー

     
    マグナム・ビギンズ: 「始まりはモータースポーツから」
    マグナム・テクノロジーは、高性能レーシング環境の中で誕生しました。
    その革新と開発は、高性能な流体システム(レースエンジン、レーストランスミッション、ステアリング、サスペンション)を、信頼性の高い状態で最高のパフォーマンスを維持する必要性から生まれました。
    基本的な考え方は、
    「レース車両を速くすることは難しくない。
    難しいのは、その速さを維持すること」。

    レース車両の速さを維持することは、単に高性能なエンジンを搭載するだけでは実現できません。そのため、これらのシステムの信頼性は極めて重要です。
    マグナムテクノロジーは、レース車両の流体システムを最適化し、エンジンやトランスミッションの冷却を効率化することで、長時間の高負荷走行でも安定したパフォーマンスを維持できるように設計されています。
    現在では、フェラーリF1、メルセデスF1、レッドブルF1、ドゥカティMOTO GP、NASCARなど、さまざまなレースチームがこの技術を採用しています。
    フォード・ラリーカー
    歴史的なフォード・ラリーカー、マグナムの保護とスポンサー提供
    このフォード・ラリーカーは、マグナムの技術によって保護され、スポンサー提供を受けています。ドライバーはラス・コリンズ(Russ Collins)で、Ford SVO FMC UKとのパートナーシップのもとで走行しています。


    アンディ・マイリー
    アンディ・マイリー:IOM TT CBR 600,マグナムによる保護とスポンサー提供
    アンディ・マイリー(Andy Miley)は、マン島TTレース(Isle of Man TT)に参戦し、CBR 600を駆るライダーです。彼のマシンは、マグナムの技術によって保護され、スポンサー提供を受けています。
    お客様の声


    ferrariロゴ
    ニック・コレット(Nick Collette)
    フェラーリF1 R&D責任者
    フェラーリF1でF1チャンピオンシップ初優勝、おめでとうございます。
    マグナムを標準装備として搭載したF1カーで、ミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロが活躍した最初の成功したシーズンに続き… これからも数多くの成功を重ねていくシーズンの幕開けとなりました! 
    フェラーリF1については「モ-タ-スポ-ツ」からご覧下さい。

    ASCARIロゴ
    ピーター・ウェストン(Peter Weston)
    チーム・アスカリモータースポーツ・エンジニアリング・マネージャー
    オイルははるかに清潔な状態を保ち、ベアリングの軌道にはメッシュフィルターで見られたような破片による損傷の兆候はまったく見られなかった。また、ベアリングやギアの一般的な劣化によって生じる研磨性のある灰色の沈殿物も発生しなかった。
    アスカリ モータースポーツカー

    LOLAロゴ
    ダンカン・マクロビー(Duncan McRobbie)
    ローラ・カーズ シニアデザインエンジニア
    4年間にわたる厳格な試験を経て、Magnom®は現在、すべての新規プロジェクトに標準装備されています。
    ローラ モータースポーツカー

    HONDA
    優れた製品であり、その価値は十分に証明されている
    ラッセル・セイボリー(Russell Savory)
    ホンダ・ブリテン・レーシング オーナー


    マグナム—ろ過技術の革命
    従来のフィルターは80年間進化せず、機械内の微細な鋼鉄粒子を除去できませんでした。
    マグナムは、この限界を突破!
    - サブミクロンレベルの金属汚染を完全除去しながら、流体の流れを妨げない技術を開発。
    - 磁気ドレンプラグが今も必要とされるのは、従来のフィルターが十分に機能していない証拠。
    - マグナムの技術は、F1、から家庭用設備や産業機械、など幅広く活用されています。


    ろ過技術の常識を覆し、新時代を切り開いたマグナムの開発までの道のりは,「マグナム・レジェンド」からご覧頂けます。

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    モータースポーツ

    モータースポーツ

     

    F1技術を産業界へ!

    F1の世界に登場した磁気フィルター・マグナム
    F1の歴史の中で最も成功したチームの一つとして、長年にわたりライバル関係を築いてきた
    フェラーリF1とレッドブルF1
    マグナムは両社のマシン性能向上に大きく貢献しています。
    Ferrari-F1

    VS

    Red bull f1
    マグナムの特長と利点
    コンパクトで汎用性の高いマグナムは、高圧力性能を備えており、小型トランスミッション、油圧ライン、ディーゼル燃料を含む「車載」自動車システムにおける重要部品の保護に最適です。シンプルなインライン設計は、流体力学上の圧力損失を最小限に抑え高効率を実現します。
    モータースポーツの世界で活躍するマグナムは、世界のさまざまな用途でその技術の価値を証明し、さらに力強く成長しています。
    フェラーリF1マグナム導入のきっかけ
    フェラーリF1は、パフォーマンスと信頼性を向上させるためには「新しい」技術を導入する必要があると認識しました。そこで、80年間使用されてきた従来の「ふるい」型のカートリッジ式オイルフィルターの見直しが必要となりました。フェラーリはマグナムをテストし、成功した試験結果をもとに金属工学的な解析を実施。その結果に基づき、フェラーリとマグナムの間で契約が成立しました。試験結果が非常に説得力のあるものだったため、フェラーリはマグナムの新技術に対して最低5年間の独占契約を求めました。

    Ferrari-F1
    Ferrari-F1

    マグナム導入の輝かしいF1レース結果

    フェラーリは、F1カーにマグナムを装着した初年度に、世界選手権とコンストラクターズタイトルを獲得しました。その結果、フェラーリはマグナムチームに対して以下のように称賛しました。
    初めてのF1グランプリとコンストラクターズタイトル獲得、
    おめでとうございます!
    コンストラクターズタイトル
    そこから長期的な関係が築かれ、新しいマグナムフィルターのさまざまな開発バージョンが誕生することとなりました。
    徹底的なテストの結果、この革新的な磁気フィルターの開発版が、ミハエル・シューマッハルーベンス・バリチェロのF1マシンに搭載され、シーズン初戦のオーストラリアGPに出場しました。

    F1マシンに搭載F1マシン

    フェラーリの2人のドライバーは1位と2位を獲得し、ミハエル・シューマッハはフェラーリF1マシンに初めてマグナム・テクノロジーを搭載し、ワールドタイトルを獲得したのです。
    フェラーリは、このマグノム・テクノロジーを5年間独占的に使用することにこだわったのです。
    マグナムは、フェラーリF1マシンのパワーユニットに搭載され、初めて「プレポンプ」としてオイルポンプを保護し、システム全体を保護することに成功しました。
    F1マシンに搭載
    F1はマグナム産業向け開発の起爆剤
    これは、マグナム にとって F1 における多くの関係の始まりとなりました。
    F1での非常にポジティブな展開から得た教訓の結果として、マグナムは新たなF1で証明された技術を活用し、
    産業用の油圧および潤滑アプリケーション向け
    の製品を開発するようになりました。その結果、世界初で唯一の真の双方向型、高圧、非制限のインラインフィルターが誕生しました。
    Ferrari-F1
    F1での開発から学んだ教訓から、マグナムは油圧・潤滑用途での製品性能を最適化するために設計を進化させ、世界初で唯一の双方向高圧インラインフィルターが開発され、現在、この技術はJCBやVolvoなどの産業用OEMの巨人によって広く使用されています。
    マグナムモデルCP(油圧回路向け)
    今回紹介したマグナムはモデルCP(油圧回路向け)シリ-ズです。
    F1(フェラーリ)製品は、F1車のパワーユニットに使用するために特別に開発された製品です。フェラーリF1コア参照
    しかしF1で使用するために開発されたマグナム技術で得られた知識は、油圧や潤滑をはじめとする多くの流体システムで使われる製品として活用されるようになりました。この技術は非常に効率的で、その考え方が以下のCP製品シリーズ設計の基盤となりました。その結果、コンパクトでありながら高流量・高効率を実現しました。
    詳細は各種モデル「油圧回路向け」からご覧いただけます。
    マグナム油圧回路向け

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    レッドブルF1のマグナム導入のきっかけ
    マグナム・コーポレーションは、ミルトン・ケインズにあるレッドブルF1から、F1エンジンとトランスミッションのダイノモメーター・テストベッド用のろ過/分離ソリューションを提供するよう依頼を受けました。
    記事の続きは、
    特設ペ-ジ:F1が認めた磁気フィルター技術
    Red Bullとの長年の協力関係
    からご覧下さい!

    メルセデスF1のマグナム導入のきっかけ
    メルセデスF1レーシングのエンジン部門がF1チーム向けの最高品質の部品とエンジンを製造するために、マグナムの磁気ろ過技術を導入しました。
    記事の続きは、
    特設ペ-ジ:F1が認めた磁気フィルター技術
    Mercedeとの長年の協力関係
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    参考

    ミハエル・シューマッハ

    ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher[ˈmɪçaʔɛl ˈʃuːmaxɐ])
    ドイツの元レーシングドライバーで7度のF1ワールドチャンピオンに輝きました。
    ルーベンス・バリチェロ(Rubens Gonçalves Barrichello)
    ブラジル ・ サンパウロ 出身の レーシングドライバーで通算322戦出走という歴代最多記録を持っています。

    金属工学的な解析

    マグナムフィルターの性能を評価するために行われた高度な材料分析の一種で具体的には、以下のような内容が含まれていた可能性があります。
    1. 金属粒子の挙動分析- エンジンオイル内の鉄粉や微細な金属粒子の動きを調査し、摩耗の原因を特定。 - マグナムフィルターがどのように粒子を捕捉し、流体システムを保護するかを解析。 2. フィルターの効果測定 - フィルターがエンジン内部の摩耗をどれだけ軽減できるかを数値化。 - フェラーリのF1エンジンにおいて、従来のフィルターと比較した耐久性や性能向上のデータを取得。 3. 材質の冶金分析 - フィルターに捕捉された金属粒子の成分分析を実施し、エンジンの摩耗の種類を特定。 - エンジンオイルに含まれる鉄、ニッケル、クロムなどの微粒子の分布を調査し、摩耗の傾向を把握。
    この分析により、マグナム・フィルターがF1エンジンの保護と性能向上に貢献することが証明され、フェラーリが最低5年間の独占契約を結ぶ決定的な要因となったと考えられます。
    トランスミッション

    トランスミッションテスト

     
    exon-Mobil logoAllison-logo
    独立型トランスミッション
    及びギアボックスの試験
    マグナムは高粘度潤滑油の濾過に使用されました。
    エクソンモービルが マグナム磁気フィルタ-を選んだのは、マグナムは流体から添加剤を濾過または除去しないと確信していたからです。前述の Mobi Monitor オイル分析グラフは、マグナムが鉄含有量を 450ppm から 25ppmに削減したことを示しています。

    興味深い結果として、鉄粒子の除去が摩耗の連鎖反応を減少させたことがわかりました。つまり、鉄粒子との摩擦接触による摩耗金属の急速な生成が大幅に減少したのです。
    エクソンモービルは、捕捉された粒子の 60% が非鉄金属であると主張しました。その理由は、柔らかい摩耗金属と煤が固まり、硬くて鋭い鉄金属になったためです。鉄が除去されると、非鉄金属の一部も除去されました。この現象の具体的な理由を断定することはできませんが、クライアントはこの結果から益が得られています。
    アルミニウムが 75ppm から10ppmに減少したことに注目してください。アルミニウムは、部品の摩耗によって生成されたものです。時系列サンプルは個別の事象でした。
    2001年4月19日から2001年4月26日までのサンプルの日付に注目してください。これらの日付は非常に近接しており、マグナム製品を使用して、粘度の非常に高い液体において短期間で汚染レベルの著しい変化を示しています。
    マグナムによるトランスミッション中の
    コンタミ除去デ-タ-
    結果表1
    表の説明:マグナム導入時期(黒線)から直ちにコンタミ減少が始まりました。
    グラフの折線説明:
    :Visc40,  黄緑:煤,  :鉄,  :アルミ,  ピンク:銅,
    白:オイル交換でMobilgear SHC XMP460に。
    右写真の上行説明:マグナムの集積域に堆積物が蓄積。
    右写真の下行説明:流れ溝は詰まりの無い状態を維持。
    ベンチ テスト
    1000/2000トランスミッションベンチテストの目的のために、純鉄粒子(10ミクロン以下)の400mgを約40Lのトランスミッションオイルと混合しました。オイルは約4時間にわたって、示された方向に沿ってシステム内を循環され、まず新品のスピンオンフィルターを通過し、その後マグノムを通過しました。
    驚くべきことに、試験サイクル終了時にマグノムには約6000 mgの汚染物質が含まれていました。このテスト前に行ったトランスミッションオイルの初期洗浄が不十分であることが判明しました。
    洗浄工程では、新品の1000/2000シリーズトランスミッションのスピンオンフィルターを使用して、オイルを36時間循環させました。しかし、以前の無関係なテストからシステムライン、サンプ、ポンプ内に多くの残骸が残っており、従来のスピンオンフィルターではそれを取り除くことができなかったことが分かりました。
    その破片は十分に小さく(10ミクロン以下)、「洗浄」工程の初期段階でスピンオンフィルターを素通りしました。

    「マグナムが有害な汚染物質を捕捉する点で、現在のスピンオンフィルターよりもはるかに優れた性能を発揮していることは明らかです。」
    ベンチテスト#1構成とマグナムの見える可結果
    試験結果
    写真左の説明:→流れの方向,スピンオンフィルタ-,点線四角がマグナム
    写真右の説明:マグナムコア
    分析結果
    バルボリン(Valvoline)アプリケーション:モバイル エンドユーザー ギアボックス
    オイル分析結果:アリソン・トランスミッション

    結果表2
    わずか3週間後に鉄が60%PPM減少
    アリソン・トランスミッション
    汚染物質除去の概要
    マグナムは、アリソン・トランスミッション (オートマチック) を搭載した大型トラックのトランスミッション オイルのフィルターとして使用されました。
    お客様は、定期的なトランスミッションのオーバーホールが、鉄汚染による過度の摩耗や故障が原因であると感じていました。エンドユーザーの独立した供給業者は、バルボリンの進行的なオイルサンプルテストサービスを利用してデータを取得、追跡、記録しました。
    報告書のデータは、読みやすくするために前のページにグラフとして転記されました。
    マグナムは、最後から2番目のサンプルの後に挿入されました。その後3週間で、マグナムは鉄含有量を661ppmから265ppmに削減しました。これは、鉄粒子のが60%の減少を示しています。
    前回のトランスミッション報告と同様に、摩耗金属の大幅な減少が観察されました。銅は50%減少し、鉛は50%減少しました。スズは80%減少し、アルミニウムは50%減少しました。
    オイルサンプルレポートの「添加剤およびその他の金属、PPM」セクションを観察したところ、追跡されている添加剤に統計的に有意な変化は見られませんでした。
    表の上の行説明:斬新的オイルサンプル試験ーお客様の報告
    アリソン大型トラックトランスミッション
    グラフの折線説明::鉄, :銅,  :鉛,  水色:錫, :アルミ, :土砂
    グラフの横軸左:鉄PPM,   グラフの横軸左:摩耗金属PPM,
    結果表3
    表の下の行説明:分析ラボ番号, ↑マグナム導入時期, ↑三週間後にサンプル採取


    まとめ
    マグナムは風力タービン、生産、機関車、車両とトランスミッション、ギアボックス、駆動システムの性能と寿命を延長します。

    マグナムモデルM(油圧装置向け)
    今回使用されたマグナムはモデルM(油圧装置向け)です。
    詳細は各種モデル「油圧装置向け」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け

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    参考

    エクソンモービル


    米国テキサス州に本社を置く石油メジャー最大手企業。1999年設立。
    アリソントランスミッション:米国インディアナ州に本社を置く世界最大規模の中型・大型フルオートマチックトランスミッションの設計・製造グローバルメーカー。1915年設立。

    スピンオンフィルター


    エンジンや機械装置などで使用されるフィルターの一種で、簡単に取り外しや交換が可能な構造を持つものです。主にオイルフィルターや燃料フィルターとして使用され、金属製またはプラスチック製のケースにフィルター要素が内蔵されています。
    特徴
    1. 簡単な交換:スピンオン(回転装着)方式で、ねじ込むだけで取り付けや取り外しが可能です。
    2. 密閉構造:フィルターケース全体が密閉されており、内部のフィルター要素や汚染物質が外に漏れる心配がありません。
    3. メンテナンス性:工具を使わずに迅速に交換できるため、メンテナンスが容易です。
    4.用途: 主にエンジンオイルや燃料フィルターとして使用。

    バルボリン(Valvoline)


    1866年創業のアメリカ発のモーターオイルブランドで、蒸気機関の潤滑油として誕生しました。現在では、エンジンオイルやATFなどの自動車用潤滑油を幅広く展開し、世界中のメーカーやレースチームに採用されています。特に、アストンマーティンF1チームと技術協力を進め、2026年の新F1レギュレーション対応を目指しています。またアストンマーティンF1チームは、イギリスの高級車メーカーが運営するF1チームで2026年からホンダ製パワーユニットを使用予定。
    バイク

    バイク

     
    Ducati Corseでの実績
    イタリア・ボローニャに本社を置くドゥカティ・MotoGPチーム「ドゥカティ・コルセ」は、2000年代初頭からマグナム・フィルターを使用しています。

    マグナム開発チームと当時のレーシング責任者が共同開発を進め、ドゥカティ・コルセのMotoGPバイクのエンジンにマグナムの搭載が決定されました。
    その目的は、エンジンのメインオイルポンプに混入する有害な微粒子を除去し、ポンプの容積効率を最大化することで、汚染物質による早期故障からシステム全体を保護することにあります。
    限られた数のエンジンから最大限の性能と寿命を引き出すことが重要であり、システムの重要なコンポーネントの保護が不可欠な要素となります。
    特に、マグナム・テクノロジーのユニークな特性であるオイル流量の制限をしない点に注目が集まりました。また、摩耗低減、部品・オイルの寿命延長、システム全体の性能向上も重要な要素として検討されました。
    ドゥカティのMotoGPエンジンは、マグナム技術の採用期間中、かつてないほど高い評価を得ており、そのパワーの優位性と信頼性が証明されています。この優れた技術の成果により、マグナムはドゥカティと長年にわたって強い関係を築いてきました。
    バイクマシンに搭載バイクエンジン
    バイクマシンに搭載バイクエンジン
    高性能バイクDUCATI 916でのユーザ-の声
    ドゥカティオーナー兼レーサーのユーザ-からDucati 916を、約4.8万kmもの距離まで過酷な走行にも関わらず新車時から保護されているとのコメントが寄せられています。
    「このバイクは、交換部品やエンジン作業を一切しておらず、機械的にとても静かで、新車時よりも圧縮が良くなっています。」
    元オートバイレーサーであり、ビルダーでもある彼は、その経験から、この特徴的な信頼性と優れた機械的状態は、優れたケアと「マグナム」の装着に起因すると考えています。

    デスモドロニック高性能エンジンは、マグノム・フィルターなしでは、デスモドロニック部品などの重要なシステム摩耗面の周りを絶えず循環する、超硬質で超鋭い微小金属片を除去することで大きな利益を得ます。
    マグナム・マグネット・フィルター技術は、最も攻撃的で問題のある汚染物質(鉄/鋼、フェライト系物質)を、流体の流れを制限することなく(汚染物質で満たされていても)0.07ミクロンまで除去し、一度除去した汚染物質を流体から分離し、洗浄や重要なシステムへの再導入を避けることができるのです。
    ハイエンドモータースポーツ、油圧・潤滑油業界に最適な製品です。
    バイクマシンに搭載バイクエンジン
    バイクマシンに搭載バイクエンジン

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    参考

    MotoGPバイク


    世界最高峰のオートバイレース「MotoGP」で使用される専用設計のエンジンやシャシーを持つ競技専用車両です。

    デスモドロニック


    確動カム機構ともいわれレシプロエンジンの吸排気弁をバルブスプリングに依らず、カムとロッカーアームの機構によって閉じる機構です。
    建設機械

    建設機械

     
    建設機械への適応
    効率的な磁気フィルタは、油圧システムとその濾過ユニットおよびフィルタシステム/流体コンディショニングの性能を向上させる上で大きな利点を提供し、重要なシステムから鉄汚染、酸化鉄をサブミクロンレベルまで効果的かつ効率的に除去することにより、システムのランニングコストを改善/削減し、信頼性と重要な可用性を向上させる上で大きな役割を果たします。
    トランスミッションの保護
    アリソントランスミッション型式:740HTの修理に8,000ドルを費やしたアメリカン・コンクリート社のエンジニアは、「マグナム」フィルターで投資を保護し、継続的な修理・交換コストと、将来の故障による収益の損失を回避することを決定しました。
    35年の経験を持つアリソン社修理専門家のアドバイスを受け、同社は「マグナム」のインラインミディフィルター導入を選択しました。

    「マグナム」コア 捕捉された鉄粉
    「マグナム」コア捕捉された鉄粉

    クレーン・スウィング・モーター
    この働き者のクレーンシステムは、従来の(そして限られた効率しかない)濾過によってシステム内に放置されたまま循環している金属摩耗汚染の蓄積によって、摩耗の加速に悩まされていました。
    この回路に「マグナム」 Maxユニットを組み込むことで、超硬質で鋭利な損傷を与える摩耗材がすべて流体から系統的に除去され、循環中に残された破片の蓄積による早期致命的な故障のリスクなしに、クレーンがより長く、より懸命に働くことができるようになりました。
    各種作業車両
    キャタピラーCAT D11ドーザー... ファンドライブ寿命延長...
    「マグナム」インラインMidiをCaterpillar D8油圧回路に設置。試験期間は6ヶ月間。試験の目的は、過酷な環境における「マグナム」ユニットの適合性と、小さな鉄系汚染物質を除去するコア技術の効率を判断することでした。
    D8 油圧回路の 10 ミクロン定格スピンオンフィルターの下流にインライン Midi ユニットを設置。
    各種作業車両
    テストの結果
    Midiユニットはインラインに設置され、現場作業中もしっかりと固定され、損傷もなかった。どちらの用途でも、コアに目に見える量の鉄汚染が見つかりました。
    これらの汚染物質は、10ミクロン定格の既存フィルターを通過できるほど小さかったのです。5ミクロン以下の金属片は肉眼では見えません。
    最初の検査で見えたのは、小さな破片がたくさん集まった大きな「構造物」を形成した破片でした。
    テスト概要
    「マグナム」ユニットを油圧システムに取り付け、従来のフィルターの後に取り付けることで、最も危険な微小汚染物質を除去し、システム全体の効率を向上させました。
    これらの有害な鉄片を除去することで、重要な構成品の寿命を延ばし、致命的なシステム故障のリスクを減らすことができます。
    この結果、油圧部品(特にファン・ドライブ)の寿命が5倍も延び、車両1台あたり15,000ドル以上(約210万円~)の費用効果が得られました。

    「マグナム」コア 捕捉された鉄粉 鉄粉拡大写真
    「マグナム」コア捕捉された鉄粉鉄粉拡大写真

    マグナムモデルM(油圧装置向け)
    今回使用されたマグナムはモデルM(油圧装置向け)です。
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    建設車両

    建設車両

    セメント・コンクリート業界からの朗報-
    油圧システムの信頼性
    「磁気フィルタ-は確かに機能する!」
    マグナム社の長年の得意先の一つでもある「ビートルズの出身地」で有名な英国リバプ-ル(Livepool)近郊のCubic3社は、容積式コンクリートミキサーとKCPコンクリートポンプのメーカー兼販売会社です。
    KC3 VOLUMETRIC MIXER
    同社は2007年にコンクリートミキサーを発売して以来、革新的な設備に「マグナム」を採用してきました。
    コンクリートミキサー
    これは、「マグナム」磁気フィルタ-導入に伴う信頼性の恩恵を長期的に評価する絶好の機会となりました。
    セコンクリートミキサー
    評価後、経験豊富なマグナム社のエンジニアでさえも、このアプリケーションで見られたシステムや部品の延命程度の高さに驚愕しています。

    マグナム社技術主任のコメント
    「マグナム磁気フィルター技術の導入による長期的なメリットは、これまでにも多くのお客様からご好評をいただいておりますが、システムの信頼性についてこれほど類例のない長期的な事例は、かつて見たことがありません。
    油圧・潤滑システムからミクロンレベルの超硬質・超鋭利な鉄汚染を効率的に除去することで、システムの信頼性に長期的かつ劇的なプラスの影響を与えることを実証する説得力のある根拠と言えます。」
    言うまでもなくニューロック社の製品群に使われている優れた設計とエンジニアリングのスキルも見過ごすべきではありません。
    コンクリートミキサー
    マグナム社の最高経営責任者は次のように述べました。
    「当社の製品ラインは、その強度と信頼性において、業界全体で高い評価を得ています。これはマグナム・マグネットフィルター製品のおかげです。」
    さらにCubic3社とニューロックの技術主任は、次のように述べています!
    「私たちが革新的なシステムを製造してきた数年間で、油圧ポンプやモーター部品の故障は3件しかありません。

    お客様からのコメント
    また、Cubic3社チームは次のようにコメントしています。
    マグノム・ポンプメイト(サクションストレーナーの交換)は、装着してすぐに使用できるため、濾過の消耗品も減り、一般的な業界のシステムや機械のサービス間隔も短縮されました。
    さらに、信頼性が向上したことで、エンドユーザーの機械生産稼働率(そしてもちろん生産性)が向上しました。
    マグノムの製品を試用し、その結果を体験すると、この優れたフィルタ-製品の導入無しで油圧・潤滑システムの構築など考えられないことです。
    費用対効果を考えれば、私たちにとって 「間違いない製品」です。
    これは、勤勉な働き者の油圧・潤滑システムの「延命への特効薬」なのでしょうか?」
    コンクリートポンプ

    マグナムポンプメイト(サクションタイプ)
    今回使用されたマグナムはマグナムポンプメイト(サクションタイプ)です。
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    マグナムポンプメイト

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    建設車両2

    建設車両2

    マグナムはオフ・ハイウェイ車両の重要な
    油圧および潤滑システムの性能を向上させる
    資材加工機械と空中作業プラットフォームの世界的メーカーTEREX社は社内および実車試験の両方で徹底的なテストを実施し,マグナムポンプメイトを油圧システムに関する標準機器として採用しました。
    TEREX
    これは、同社のダンプトラックの油圧ポンプのサクションポートに取り付けたマグナムポンプメイトの徹底的な評価によるものです。
    マグナムポンプメイトテクノロジーは、TEREX社のトラックが使用される様な過酷な条件で生成される摩耗物質の再循環からポンプとシステム全体を保護します。
    このモデルは、油圧システムの耐用年数を、修理の必要なく簡単に延長することができます。
    「超硬質」で「超鋭利」な微小汚染物質を除去することは、システムの寿命と健康に大きなプラスの影響を与えます。
    そのため、機械の稼働率が向上し、生産量が増加すると同時にメンテナンス費用も削減できます。
    それは機械やエンドユーザーにとって大きなメリットです。
    マグナム製品は多くのアフターマーケット重機ユーザーと同様に世界中のオフハイウェイ OEM 企業によって幅広い分野で広く使用されています

    オフハイウェイ OEM 企業で広く採用

    マグナムポンプメイト(サクションタイプ)
    今回使用されたマグナムはマグナムポンプメイト(サクションタイプ)です。
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    マグナムポンプメイト

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    参考

    オフハイウェイ車両

    オフハイウェイ車(OHV)とは、未舗装道路やオフロード用に特別に設計された車両の一種で、通常の車両では走行できないような悪路での走行を目的としています。
    小型作業車両

    小型作業車両

    小型作業車両(WSV)の長年の課題
    静圧式油圧回路によるトランスミッションは今では乗車式草刈り機や4x4 小型作業車、農業機械類、また多様な建設・土木作業車など幅広いアプリケーションに採用されています。


    各種作業車両
    各種作業車両 各種作業車両
    しかしこれらの車両で採用されるトランスミッションには独特の課題があります。
    それは油圧回路の特殊性によるもの、即ち高圧な油圧ラインである事、作業車両が前進・後進を繰り返す度に、油の流れ方向が双方向に切り替わること。
    その様な構造上で一般的な回路フィルターが使えず、油中に浮遊する微細な鉄系コンタミが引き起こすトラブルに対する適切な対応策を見いだす事が出来ずにいたのです。
    静圧式油圧回路によるトランスミッション
    小型作業車両導入へのハードルとは?
    この様な高圧かつ双方向に流れ方向が切り替わる油圧回路に対して一般的な透過式フィルターを使う為には、2組の高圧フィルターハウジングにそれぞれ逆止弁を取り付けた装置が必要です。
    こうした理由から以下の課題が浮上します。
    • 大きな取り付けスペース
    • かなり高価な費用が加算される
    そうした費用やスペースをいとわない大型かつ高額なシステム以外に採用されるのは非常に希なケースです。
    小形システムにおいては、せいぜいリザーブタンク内の流出口にストレーナーを取り付ける位の対応策しか出来ないというのが現実なのです。
    この結果、オーナーは油圧回路内に浮遊する微細な鉄系のコンタミが次第に集積しそれによって、ついにはモーターやポンプまたバルブなどが壊滅的なトラブルに見舞われるまで気づくことなく、装置の稼働を続けるという事になるのです。
    マグナムCPシリーズがその完璧な答えです
    こうした長年の課題に対して以下の様な高い費用対効果が期待できます。
    • 小型であり取り付けが簡単、しかも非常に安価です
    • 双方向のラインにそのまま直結出来ます
    • コンタミで満杯になっても圧力損失が殆ど起こりません
    • 捕捉されたFe 微粉が下流に再流出する事がありません
    • 高圧ラインに適応します(保証圧力6000 psi)
    • 10um レベルのFe 系コンタミを99.97% 捕捉します
    • CP標準品のネジサイズはSAE 12, 16, 20 の3種類です
    注)OEM 向け特注品の供給も可能です


    マグナムモデルCP(油圧回路向け)
    今回紹介したマグナムはモデルCP(油圧回路向け)シリ-ズです。
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    マグナム油圧回路向け

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    参考

    静圧式油圧回路


    HST(Hydro Static Transmission:静油圧式無段変速機)の頭文字を取ってHSTと呼ばれます。油圧で動力を伝達する装置で、レバー操作1本で無段変速と中立・前進・後進の切替えが可能となります。
    水質改善

    水質改善

    水質改善リンチ社
    地下水の黄鉄鉱を除去
    マグナムの販売代理店であるリンチ・フルイド・コントロールズ(ニューヨーク州ノース・トナワンダ)カナダ・オンタリオ州ドレスデンの顧客から相談を受けました。
    そこでは、長年にわたり水系に黄鉄鉱の汚染があり、健康被害が続いており、他社製の高価な従来型微細ミクロンフィルターでは解決できない状況にありました。

    結果、マグナム導入によって黄鉄鉱の問題を解決する上で大きな成功を収めることができました。以下はカナダと米国を拠点とする油圧システム系企業グル-プであるリンチ社とそのお客様からの直接の引用です。
    「信じられないような結果です。わずか5ヶ月の使用で、マグナムの性能は格別です!。マグナムの試用に非常に満足しているので導入にお金を費やすだけの価値は十分にあります。」とコメントされています。
    導入効果の検証
    マグナムの初期組み立ての内部マグネットコアには、5ヶ月の使用ですでに1/2〜3/4の黄鉄鉱が付着していたのです。このことから、6~9ヶ月に一度はクリーニングを行う必要があると考えられます。
    下流には、他社製の高性能な超小型ミクロン、非常に高価なメカニカルフィルター(公称40ミクロンと、0.02ミクロンが1つ)が数台設置されています。
    従来型の既存フィルターシステムでは、顧客にとって効果が納得できていないようです。
    今回マグナムクリア10が導入され、使用後も簡単に洗浄できました。洗浄には、まず水流、次に高圧空気(100psi)を使いました。
    マグナムの圧力差は計り知れず、マグナムの濾過効率の良さを証明するものでした。
    特に改善すべき点はありません。フィルターは非常によく機能しています。"
    "お客様の奥様は健康問題を抱えておられますので、黄鉄鉱の抽出は奥様にとって極めて重要なことなのです。
    マグナム導入に費やしたお金は十分に価値があり、ご夫婦は非常に満足しています。
    しかしながら環境で実際何が生じているのかを理解するために、大学に水を分析してもらっていて近い将来、更新予定です。マグナム設置後すべて順調です。
    マグナム使用結果既設フィルタ-
    取り外した時の様子。高価な他社製既設フィルタ-
    マグナムクリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは容器が透明な一般液体向けクリアシリ-ズです。一例として以下の種類等があります。詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリアシリ-ズMagnom-Clear-20
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-5
    マグナムクリアシリ-ズ
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-10マグナムクリアシリ-ズ Clear-20

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    参考

    黄鉄鉱


    黄鉄鉱(pyrite:パイライト,Fool's gold:愚か者の金。見た目が「金」にそっくりなことからヨーロッパではこの呼称が付けられた鉱物)は主成分の鉄とともに、ヒ素(As)やカドミウム(Cd)などの有害な重金属も含んでいます。黄鉄鉱の分解でこれらの重金属が放出され、酸性水とともに大量に河川に流入したりすると、下流の生態系にとっては極めて深刻な事態となりかねません。
    冷間圧延プロセス

    冷間圧延プロセス

    マグナム導入前の背景
    マグナムの顧客であるUK Formflo社は、さまざまなメーカー向けにトランスミッション・シンクロリングを製造しています。
    製造プロセスの一部は、特許取得済みの冷間圧延プロセスであり、このプロセス中に小さな鉄粒子が生成され、圧延油流体を汚染し、機械のベアリングに侵入します。これにより、生産の損失とダウンタイムが発生します。
    当初、マグナムユニットは、消耗品のフィルターの使用量削減目的で1台の機械にのみ取り付けられていましたが、既存フィルターコストの増加 (廃棄コストを除く) は法外なものになっていました。
    最初の試験例として「マグナムクリア5」が設置されましたが、捕捉コアが非常に早く満杯になったので予想よりも頻繁な清掃が必要になりました。
    クリーニングの間隔を延長するためにマグナムクリア10ユニットに変更交換しました。
    マグナム導入結果
    消耗品カートリッジの節約額は当時月あたり150ポンド(約29,000円)と計算され、これのみに基づくと、マグナムクリア10の初期投資回収期間は約4か月未満でした。
    マグナムは現在、9つの冷間圧延ラインすべてに設置されており、この用途での成功を受けて、工場内のブローチ盤※にも使用が拡大されています。
    Formflo社は、次のようにコメントしています。
    「圧延油の濾過は、長年にわたる深刻な問題でした。顧客はより高い清浄度レベルを推進しており、それには通常ますますコスト高となります。マグナムは、4か月未満で初期投資回収でき、継続的な消耗品コストがかからない低コストのソリューションを提供しました。 私どもは間違いなくマグナムを再度購入する予定であり、工場の他の用途にも導入できるよう調査しています。」
    ※「ブローチ」と呼ばれる特殊な切削工具を用いる工作機械
    冷間圧延プロセス

    「一般液体向け」クリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリア5 マグナムクリア10
    マグナムクリア5マグナムクリア10

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    工作機械

    工作機械

    マグナム併設により工作機械のカートリッジ フィルターの寿命延長が可能
    「マグナム」は工作機械に適応すれば以下の効果が得られることが実証されています。

    • 従来フィルターと併設することにより、その寿命延長できる。
    • 汚れが最高度に積層された時点でも、送液圧力の低下は非常に低いレベルである。
    • 除去できる粒子径の分布は、1ミクロン~数千ミクロンレベルと広範囲である。
    • クーラントの使用期限が、はるかに延長できる。
    • 機械本体の寿命を延長させる。
    • 機械の停台時間(ダウンタイム)を短縮させる。
    • グラインド デイスクなど消耗品のコストを減少させる。
    • フィルターの廃棄量が減り、環境負荷を減少させる。

    マグナムを工作機械に適応すればコスト削減のみならず環境負荷低減にも貢献できます。
    円筒研磨機 円筒研磨機 円筒研磨機試験用ワーク

    マグナムによって確実に捕捉される鉄系微粒子。システムの摩耗連鎖反応防止対策になります。写真右端は、マグナムコアのクリ-ンな状態(左)と研磨屑が満杯に捕捉された状態(右)です。
    マグナムを追加 マグナムコア 捕捉された鉄粉
    「マグナム」適応による上記の効果を実証するための評価試験の詳細は,左側ナビの
    その他・資料>「追加情報・工作機械」
    からご覧になれます。
    大口径・大容量モデルシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

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    工作機械2

    工作機械2

    日産自動車製造工場で品質向上を実現
    日産自動車は、英国のクランクシャフト製造工場にある研削盤の潤滑油循環ポンプの定期的な故障に悩まされていました。故障ごとに約1,000ポンド(約19万円~)の直接コストと、機械のダウンタイムに関連する計算外のコストが発生していました。
    マグナムの販売代理店であるリンデングループが提案した解決策は、研磨ろ過としてマグナムクリア20ユニットを2台並列に設置することでした。
    これらの装置は、2~3日ごとに8kgを超える(サブミクロン)微粒子/汚染物質を即座に捕捉し、オーバーホールおよびダウンタイムコストの削減と製品品質の向上を実現しました。
    この設置以来、日産は工場全体に複数のマグナムユニットを設置し、現在は大型のマグナムMPU製品を導入してメインライン冷却システムを「フルフロー」で洗浄することで、複数の工作機械にメリットをもたらしています。
    メインライン冷却システムのマグナムフィルタ-


    「一般液体向け」クリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリア20 マグナムクリア20

    BMWエンジン工場クーラント寿命200%以上延長
    英国ハムズホールにあるBMWエンジン生産施設は、ドイツとオーストリア以外で初めて建設されたBMWエンジン工場であり、2001年以来、BMWとMINI向けの4気筒ガソリンエンジンを生産するBMWグループの国際生産ネットワークにおいて重要な役割を果たしてきました。
    この工場では、クランクシャフト製造に使用される8台のマルチヘッドスピンドルガンドリルマシン向けに、1日あたり12,000リットルの冷却液を集中システムで循環させる必要がありました。マグナムインラインプロセスユニットをオフラインで透析モードに設置することで、故障が低減し、クーラント寿命が200%以上延長しました。
    冷却液浄化にマグナムフィルタ-


    マグナムクリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは容器が透明な一般液体向けクリアシリ-ズです。一例として以下の種類等があります。詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリアシリ-ズグナムクリアシリ-ズ
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-5マグナムクリアシリ-ズ Clear-5
    マグナムクリアシリ-ズ マグナムクリアシリ-ズ
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-10マグナムクリアシリ-ズ Clear-10

    GKN Hardy Spicer社生産停止時間が大幅に短
    英国の車軸メーカーであるGKN Hardy Spicer社は、Nova高周波研削盤でベアリングの故障が繰り返し発生していました。
    Magnom社は、スピンドル周囲の冷却ジャケットがシステムの鋼製部品から発生した金属片や錆で詰まり、システム内のベアリングが過熱して故障していることをすぐに認識しました。
    この問題を100%解決するため、64基すべての高周波スピンドルの冷却水ループにマグナムクリアシリ-ズ5ユニットをインラインで設置しました。収集された破片は、主に錆粒子であり、そのサイズは1ミクロン未満から最大900ミクロンまでの範囲であることが判明しました。
    これにより、生産停止時間が大幅に短縮され、工具とスピンドルの寿命がかつてないほど延び、メンテナンスコストも削減されました。

    マグナムクリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは容器が透明な一般液体向けクリアシリ-ズです。一例として以下の種類等があります。詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリアシリ-ズMagnom-Clear-20
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-5
    マグナムクリアシリ-ズ
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-10マグナムクリアシリ-ズ Clear-20

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    放電加工機

    放電加工機

    放電加工機(EDM:electrical discharge machining)の特徴
    放電加工機は、放電現象で生じる火花の数千度にも及ぶ高温の熱で金属材料を精密に加工できる優れた技術です。金型製作や様々な精密工業製品製造に大変重宝な加工機で、あらゆる加工の分野で活躍しています。
    一番の特徴は何といっても通常の切削加工では加工ができないようなとても硬い金属でも大変複雑でしかもミクロン単位の精密加工が可能となることでしょう。つまり加工材料(ワーク)の硬度に依存せずに加工できるのは大きな魅力です。
    加工液の清浄度は重要
    とはいえ、利点ばかりではなく運転上注意すべき大事なことがあります。その一つはワークを浸した加工液中で加工のための放電がなされるため、加工液を常に清浄に保つことは製品の仕上がりや機械本体寿命等に直接関係する大切な要素となります。
    というのも加工速度がとてもゆっくりなのでワークの加工は通常長時間に及びます。そのため加工液の清浄度を保つ上で「フィルタ-システム」の性能やメンテナンスは大変重要です。
    放電加工機の利点でもあるワークの硬度に依存しない超硬合金でも切削できるということは、言い換えるなら超硬度の微粒子が加工液中を常に循環していることになります。
    フィルタ-システムでこれらの超硬度微粒子が十分に除去できないとすれば、「摩耗の連鎖反応」の引き金になる可能性もあるということになるかもしれません。
    フィルタ-システム
    放電加工による飛散したワークの微粒子は常に加工液中を巡回することになり加工液は加工が進行するにつれ新しい透明な状態から徐々に懸濁してゆきます。
    加工液を排出する時にはこれらの微粒子はスラッジとしてフィルタでろ過されますが、メッシュが細かくなるほどフィルタは高価となります。
    目が粗いフィルタは比較的安価になりますがスラッジを十分にろ過できないと装置本体の故障の原因や製品の仕上がり精度にも影響してきます。目を細かくするとスラッジが詰まりやすくなり、交換/洗浄頻度も高くなるためダウンタイム(保守のため停台時間)が増えて作業効率が低下します。また経済的な損失に加えて廃棄による環境への負荷も高くなります。
    ワイヤー放電加工機の切削水の例
    以下はあるワイヤー放電加工機の切削水の様子です。
    右端の写真は切削水を既存フィルターで濾過していますが、スラッジが十分に除去できていないため切削水が濁ってしまっています。
    配管径約φ60のゴムホースで水量は多いですが水圧はかかっていません。加工状態を把握するには加工液が透明であることが望ましいです。
    「マグナム」取付予定箇所 排水管 懸濁した切削水
    「マグナム」導入の利点
    効率的な磁気フィルタは、既存のフィルタシステムの寿命延長、装置本体の可能性能を向上させる上で大きな利点があります。
    放電加工機の流体アプリケーション全体から鉄汚染、酸化鉄をサブミクロンレベルまで効果的かつ効率的に除去することにより
    • 製品の仕上がり精度の向上
    • 信頼性の向上
    • システムのランニングコストの低減
    • 稼働率の向上
    • 広範な粒子径(0.07~260μ)の微粒子が捕捉できる
    に大きな役割を果たします。
    一例として以下の評価試験から「マグナム」導入による放電加工機への利点をご覧下さい。
    FCS社に提供されたラフバラ大学(英国)による報告(2002年6月)
    このテストは、放電加工機の濾過システム内に取り付けられていた「マグナム」・ユニットを実験室に運び込み行われました。写真左は荷受け時の「マグナム」で右はトップカバーを外した状態です。
    荷受け時の「マグナム」 トップカバーを外したところ
    コアに集積された粒子の量は概算で、水分を含むと1,240g、乾いて固形化すると790gでした。
    粒子を顕微鏡で観察すると、主成分の鉄以外にもクロミウム、バナジウム、銅、亜鉛など多種の物質が確認されました。(低合金鋼のものが加工されたことを示します。)
    粒度分布はマルバーン社製・マスターサイザーによって測定されました。

    以下の写真は左が洗浄前の「マグナム」、右が洗浄後の「マグナム」のコアの状態を示しています。多量のコンタミが捕捉されている様子が分かります。
    洗浄前の「マグナム」 洗浄後の「マグナム」
    詳細レポ-トは、以下からご覧いただけます。
    その他・資料>追加情報・放電加工機

    大口径・大容量モデルシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

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    放電加工機2

    ー放電加工機2ー

    ノルウェーのハイテクEDM工場で「マグノム」が活躍
    Aarbakke a.s.社は、オフショア産業向け特殊坑内機器のノルウェー有数の大手メーカーです。
    同社は、ハリバートンシュルンベルジェウェザーフォードなどを含むすべての大手石油会社およびサービス会社と密接な協力関係にあります。
    工場自体は最先端の設備を備えており、主要な製造エリアには大気質監視用に新しい設備やオレンジの木も設置されています。
    当初、ノルウェーの「マグナム」販売代理店である "Game Changer technology "のオーナーは、「マグナム」の技術がこの新しい用途にどれほど効果的か確信が持てませんでした。
    というのもAarbakke社は通常、「超二相チタン:superduplex titanium」などの非常に珍しい素材を扱っているためです。
    ノルウェーのハイテクEDM工場
    「マグナム」導入効果は・・・
    Aarbakke社は、自社のEDM加工機の1台に「マグナム」クリアタイプを装着しました。その結果は「マグナム」コア上に汚染物質が蓄積しているのが確認できるまでに、わずか数分しかかかりませんでした。
    この成功を受けて、Aarbakke社は集中液体洗浄システム (流量 117ℓ/min の清浄側) に「マグナム」 ユニットを設置しました。
    現在、加工機のダウンタイムを最小限に抑え、稼働率を最適化するために、各機械に「クリア」タイプのユニットを導入しています。
    「マグナム」ユニットは、これらのハイテク・システムから、現在に至るまで優に100 kgを超える超微粒子汚染を、流体システムのいわゆる「本来清浄とされる側」から除去しています。
    「マグナム」全面採用へ
    現在のところ、2~3kgの微細な汚れがシステムから除去され、「マグナム」ユニットの磁気コアに捕捉されるため、毎週清掃が必要となっています。
    数百万NOK(ノルウェークローネ:13.4円/NOK 2023/7)もの費用を投じたフィルタ-システムの清浄側の微粒子レベルは、販売代理店のオ-ナ-にとって驚きでしかありませんでした。
    通常研修の一環として、研修生がユニット整備を担当することになり,最近、工具と流体の寿命延長による節約効果を定量化し始めました。
    Aaarbakke社は、現在、発注している全部の新しい機械に「マグノム」の技術を採用しています。
    工場への「マグノム」全面導入へ
    「一般液体向け」クリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリア20 マグナムクリア5

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    成形加工機

    成形加工機

    成形加工機の特徴
    成形加工機にはいろんな種類がありますが、その一つが「型」を使用して、金属や樹脂などの材料を加工して製品化する工作機です。
    研磨剤入りの洗浄液で金型や機械内部の洗浄を行いますが内部を損傷したり残留により成形品に不具合が生じることがあります。
    鉄粉が混入すると、成形品に黒点や凹凸が生じたり、金型にも損傷を与えることがあります。もし金型に損傷が生じれば寿命が短くなるため、製造コストに影響してしまいます。
    そのため樹脂や金属などの異物除去のためにフィルタ-システムの定期メンテナンス(清掃)は機械性能や製品仕上がりには大変重要です。
    フィルタ-システム
    目の大きさが小さいほど、より細かい異物を取り除くことができます。しかしフィルターが詰まりやすくなるため、頻繁な定期清掃が必要になる上に高価です。
    では目の大きさが大きくすれば、フィルターが詰まりにくくはなります。ところが、異物を取り除ける範囲が狭くなります。これらの条件を考慮しフィルタ-メッシュは製品の用途に合わせて選択する必要があります。
    一般的には、数ミクロンから数十ミクロン程度のものが使用されることが多いようです。
    その他・資料>追加資料・フィルタ-をご参考下さい。
    成形加工潤滑液の特徴
    成形加工潤滑液は、成形加工機の金型と成形品の間に塗布される潤滑剤です。成形加工潤滑剤は、成形品の表面を保護し、金型と成形品の間の摩擦を減らすことで、成形品の品質を向上させます。
    また、成形加工潤滑剤は、金型の寿命を延ばすことができます。
    成形加工潤滑剤には、水性と油性があり、水性は環境に優しく、油性は高い潤滑性があります。使用する潤滑剤は、成形品の材質や形状、加工条件などによって異なります。
    マグナムフィルタ-の効果
    「マグナム」クリアシリ-ズの「クリア20」は成形加工潤滑の液中に浮遊する鉄粉をロールに帰還しないよう確実に捕捉します。
    加工機からの汚染排水は一度タンクに貯蔵されます。汚染排水はポンプで「マグナム」フィルタ-に送水されます。
    そして「マグナム」フィルタ-でろ過された加工液は再び加工機にもどされます。
    汚染液体をポンプから「マグナム」へ送り出す配管 コア前処理用排液管
    汚染液体送出配管コア前処理用排液管
    「マグナム」の有効性は一目瞭然― 液を下から吸い上げ、コンタミを捕捉したコア
    「マグナム」によってコンタミが除去された汚染水は再び加工機に戻されますが、汚染水が通過した後のコアを取り出してみると、鉄系コンタミがしっかりと捕捉されている様子が観察できます。
    矢印の方向に汚染加工液が流れてゆく中で、コンタミは「集積ゾ-ン」に確実に捕捉され、流路は浄水のみが通過しますが圧損や再流出は生じません。
    コンタミを捕捉したコア

    また加工機の ロール成形のラインには「マグナム」のクリア5“ ユニットが追加されています。
    石鹸水送出システムとロールに有害なコンタミは「マグナム」コアにしっかりと捕捉されています。
    微細粉(10~20ミクロン)が研磨剤のように働き、ロールの早期磨耗を引き起こすことが知られています。
    詳しくは、流体システムの最大の脅威>「摩耗の連鎖反応」をご参考下さい。
    ロールの早期磨耗を引き起こす微細粉 コアの様子

    「一般液体向け」クリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリア20 マグナムクリア5

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    射出成形機

    射出成形機

    プラスチック射出成形機
    中国の機械メーカーは、環境への配慮の重要性を認識し、販売・マーケティング活動においてエネルギー効率を重視しています。
    その一つが、広東省の東華機械有限公司(www.donghua-ml.com)です。同社は、プラスチック射出成形機の環境への配慮とエネルギー効率を向上させるため、英国企業Magnomの特許取得済みろ過技術を採用しました。マグナムの磁気フィルターは、これまでに1,000台以上の機械に搭載されています。

    東華機械は、環境に優しく省エネなサーボ駆動型機械の優先オプションとしてマグナムを採用しました。油圧作動油の高流量を維持し、エネルギー損失を最小限に抑えるには、部品を効果的に保護し、汚染物質をろ過することが重要です。そのため、Donghua社の機械に搭載されているフィルターには、Magnom社の特許取得済み磁気フィルターが搭載されており、サブミクロンサイズに至るまで、あらゆるサイズの有害な金属粒子を除去します。

    Magnom社のロバート・スペンダー会長は次のように述べています。「中国の射出成形機OEMメーカーは月間2万5000台を生産していると承知しています。Magnom社のような企業にとって、これは大きな可能性を秘めた市場です。当社の特許取得済み技術は、他に類を見ない性能を提供します。競合他社がいかに努力しても、この技術を模倣することはできません。」
    Donghua MLの射出成形機は、プラスチック製品の製造に使用される機械で、溶かしたプラスチックを金型に射出し、冷却・固化させることで成形します。Donghua MLは、全自動射出成形機を提供しており、通用型、専用型、精密型、二板型など、さまざまなシリーズを展開しています。

    特に、高精度・高効率な射出成形を実現するために、最新の技術を採用しており、エネルギー消費を抑えながら安定した成形を可能にしています。また、AI技術を活用したスマート射出成形システムも導入されており、成形プロセスの最適化や品質管理の向上に貢献しています。
    Donghua MLの射出成形機は、自動車部品、家電製品、食品包装、医療機器、建材など、幅広い業界で使用されています。
    あらゆるサイズの有害な金属粒子を除去するマグナム


    世界的な特許を取得し、JCB、Rexroth、Mercury Marine、米国のWhayne Catといった大手OEMメーカーや大手企業を顧客基盤に持つ、ウォリックシャーに本社を置くMagnom社は、投資家からの関心が高まっています。同社の技術は、この分野における世界的リーダーとして認められています。
    Magnom社のフィルターは、F1エンジンから家庭用暖房ボイラー風力タービン大型石炭粉砕機に至るまで、世界中のエンジニアに選ばれています。独自のコア設計により、コアを通過する流体の流れが妨げられることなく、内部に発生する独自の強力な磁場が流体を包み込み、サブミクロンサイズ金属汚染物質を効率的に除去します。

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    一般家庭用

    一般家庭用小型ボイラー

    セントラルヒーティングシステムの汚染除去の改善
    Magnom社は、セントラルヒーティングシステムの汚染物質除去を改善する必要があると述べています。現行の対策では、小型・高効率ボイラーには適さないものが多く、適切な除去方法の確立が求められています。

    汚染の問題点
    - 新設システム:施工時に侵入する粉塵や金属片がボイラー故障の原因に。
    - 老朽化システム:マグネタイト(鉄の腐食生成物)が蓄積し、熱交換器やポンプの詰まりを引き起こす。

    現行の対策と課題
    1. パワーフラッシング:汚れを洗い流すが、後に再付着する可能性あり。
    2. インヒビター:腐食を遅らせるが、汚染除去はできない。
    3. 機械式フィルター:製品によって磁性・非磁性汚染物質の除去性能に差がある。

    マグナム磁気フィルターの特徴

    - 磁性・や非磁性にも採用される信頼性の汚染物質を除去
    - 省スペースで家庭環境に適応
    - エネルギー消費を抑え、システム性能を維持
    - F1風力発電にも採用される信頼性の高い技術


    マグナム磁気フィルターの特徴

    マグナム磁気フィルターは進化を続け、家庭用暖房システムにおいても高い効果を発揮しています。

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    各種モデル
    ラインナップナビ
    目的別油圧回路向油圧装置向一般液体向
    モデル名称CP M クリアシリーズ
    サクションフィルタ- TS特製洗浄ボックス
    クリアシリーズ向
    プロセスユニット MPU(マルチユニット)

    マグナム豊富なラインナップ

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    モデルCP(油圧回路向け)

    ー モデルCP(油圧回路向け) ー

    ・特徴
    • 油圧回路内にそのまま取り付けられる
    • 流れの向きは双方向
    • コンパクトなモデル
    • 高圧にも耐えられるハウジング:耐圧27~41 MPa
    • 油圧回路の重要構成部の上流に
    • 許容温度:150℃
    モデルCP 写真
    用途
    • 油圧ライン
    • 小型トランスミッション
    • エンジン燃料ライン
    ラインナップ
    モデル名 接続ネジ ボディ材質 耐圧 寸法A 寸法B 重量
    ※CP-12A SAE-12 アルミ 27.6MPa(276bar) 7.2cm 4.5cm 0.45kg
    ※CP-12S SAE-12 ステンレス 41.4MPa(414bar) 7.2cm 4.5cm 0.68kg
    ※CP-16S SAE-16 ステンレス 27.6MPa(276bar) 7.5cm 5.7cm 1.1kg
    CP-20S SAE-20 ステンレス 27.6MPa(276bar) 9.0cm 8.5cm 1.7kg
    ※このサイズは分解清掃ができません。使い切りとなります。
    モデルCPのイラスト
    ・メンテナンス
    マグネットを挟んだプレート間の汚染物質収集ゾーンがいっぱいになっているように見える場合は、ユニットをリサイクルして安全に廃棄し、新しいクリーンなCPユニットを取り付ける必要があります。
    耐用年数は、システム内の汚染の程度にのみ依存します。
    構造上、目詰まりを起こしませんのでコンタミを最大まで集積した後でも使用を続けても問題は発生しませんが、新たなコンタミを収集せず回路保護の効果がなくなりますので、早めの交換を推奨します。
    現場での使用例

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    モデルM(油圧装置向け)

    ー モデルM(油圧装置向け)ー

    特徴
    • 用途の広いモデル
    • 捕捉量が多い
    • 圧力損失と捕捉効率を両立
    • シンプルかつコンパクト
    • 許容温度:120℃
    モデルM 写真
    ・用途
    • 油圧装置のメイン配管
    • 中型トランスミッション
    • エンジン各所ライン
    ・ラインナップ
    モデル名 接続ネジ ボディ材質 耐圧 寸法A 寸法B
    Mini SAE-8 アルミ 17.3MPa(173bar) 4.8cm 7.8cm
    Midi SAE-12 アルミ 12.1MPa(121bar) 7.3cm 9.8cm
    Max SAE-20 アルミ 10.3MPa(103bar) 10.8cm 10.7cm
    モデルMのイラスト
    Magnom-Max Magnom-Midi Magnom-Mini
    マグナム-Maxマグナム-Midiマグナム-Mini
    現場での使用例

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    プロセスユニット(潤滑油等大型モデル)

    プロセスユニット(潤滑油等大型モデル)

    特徴
    • 大口径・大容量モデル
    • 大流量配管にも対応
    • 故障の許されない集中システムに
    • 発電システムなどを確実に守る
    • 最大級の予防保全
    • 許容温度:120℃
    プロセスユニット写真
    用途
    • 大型油圧装置のメイン配管
    • 大型トランスミッション
    • 集中潤滑装置
    ラインナップ
    モデル名 接続ネジ ボディ材質 耐圧 寸法A 寸法B
    プロセスユニット5 G-2" アルミ 1.7MPa(17bar) 20cm 23.5cm
    プロセスユニット20 G-2" アルミ 1.7MPa(17bar) 20cm 52.2cm
    プロセスユニットのイラスト
    現場での使用例
    MPUマルチユニットなど大形/特殊サイズについては別途お問い合わせください。
    MPUマルチユニット
    現場での使用例

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    サクションフィルタータイプ

    ー サクションフィルタータイプ ー

    特徴
    • 油圧装置のタンク内サクションフィルターとして
    • 0.07ミクロンまでの鉄粉粒子を確実に捕捉
    • 目詰まりを起こさないポンプを保護するためのモデル
    • 油圧装置の大きな保護ソリューション
    • 許容温度:100℃
    ポンプメイト 写真
    用途
    • 油圧装置のサクションライン
    ラインナップ
    モデル名 接続ネジ 重量 寸法A 寸法B
    3/4" 3/4"NPT 0.6kg 8.6cm 8cm
    1" 1"NPT 0.6kg 8.6cm 8cm
    1-1/4" 1-1/4"NPT 0.6kg 8.6cm 8cm
    2" 2"NPT 1.05kg 12.2cm 9.5cm
    1-1/4" 3"NPT 2.45kg 18.6cm 11.8cm
    ※ポンプメイトは全サイズ分解清掃ができません。使い切りとなります。
    ポンプメイトのイラスト
    ・現場での使用例

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    クリアシリーズ(低圧一般液体用)
    ー クリアシリーズ(低圧一般液体用)ー
    特徴
    • 水溶液向けモデル
    • 透明ハウジング
    • メンテナンスが容易なT型を採用(専用洗浄ボックス有)
    • 大容量集積モデル
    • 切削液の最終フィルターとして
    • チラー等冷却水のスケール除去等に
    用途
    • 機械加工切削液
    • 冷却液
    • 洗浄液(炭化水素系は樹脂の耐性に注意)
    クリアシリ-ズ種類
    • ステンレススチ-ル製コア:水用
    • カーボンスチ-ル製コア:油用(安価)
    • 使用液の種類(水系・油系)で使い分け
    クリア5のイラスト
    ラインナップ
                       
    モデル名 接続ネジ 重量 耐圧許容温度 寸法A 寸法B 寸法C
    クリア5 カーボン 1"G 2.6kg1.2Mpa 80℃ 12.7cm 18.7cm 11.2cm
    クリア5 ステンレス 1"G 2.6kg1.2Mpa 80℃ 12.7cm 18.7cm

    11.2cm

    クリア10 カーボン 1"G 4.1kg 1.2Mpa 80℃ 12.7cm 30.7cm 11.2cm
    クリア10 ステンレス 1"G 4.1kg1.2Mpa 80℃ 12.7cm 30.7cm 11.2cm
    クリア20 カーボン 1-1/2"G 16.9kg0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    クリア20 ステンレス 1-1/2"G 16.9kg 0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    ブルー20 カーボン 1-1/2"G 16.9kg 0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    ブルー20 ステンレス 1-1/2"G 16.9kg 0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    クリア5写真 クリア10写真
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-5マグナムクリアシリ-ズ Clear-10
    クリア5 クリア5
    マグナムクリア5インチ左:ステンレス製、右:カーボンスチ-ル製
    クリア20写真 ブルー20写真
    クリア20ブルー20
    現場での使用例

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    MPU
    ー MPU(マルチユニット) ー
    特徴
    • 水溶液向けモデル
    • 透明ハウジング
    • メンテナンスが容易なT型を採用
    • 大容量集積モデル
    • 切削液の最終フィルターとして
    • チラー等冷却水のスケール除去等に
    用途
    • 機械加工切削液
    • 冷却液
    • 洗浄液(炭化水素系は樹脂の耐性に注意)
    MPUのイラスト
    現場での使用例

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    洗浄ボックス
    TS特製卓上型洗浄ボックス(クリア5”,10”コア専用)
    クリアシリーズのコア洗浄用にご利用できます。
    magnom_logo 洗浄ボックス
    クリア5”,10”コア
    簡単操作
    黒いノブをゆっくり回しながら圧縮空気を吹き付けると、付着した汚れは簡単にペール缶に落ちて溜まります。
    洗浄ボックス
    注:20L ール缶 および エアガンはオプションです。

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    カタログ一覧
    MAGNOMカタログ
    MAGNOM総合カタログ2023年度版 MAGNOMマグネットフィルタ-一覧表 機械保全ー「目からウロコ」のオイル管理資料
    MAGNOM総合カタログ2023年度版(35.5MB)MAGNOMマグネットフィルタ-一覧表(257KB)オイル管理資料(7.1MB)

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    その他・資料
    追加情報ナビ
    より専門的で詳細な情報です。

    特殊磁気フィルタ-マグナム

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    追加情報・工作機械

    ー追加情報・工作機械ー

     
    評価試験の詳細
    この評価試験は既設のJones & Shipman社のシリーズ 10 CNC 円筒研磨機(以下の写真参照)の標準的なカートリッジフィルターに「マグナム」インラインフィルターを併設した時の効果を検証した結果です。
    評価試験実施の背景
    2002年初頭にJM Technology Ltd.、Galileo Innovation plc、Advanced Manufaturing Technology 社および、トライボロジー研究所(AMTTREL),LJMU との間で持たれた会合によってこの試験規格が開始しました。
    さらに、このテスト計画は、事前に「マグナム」フィルターシステムについての予備知識がなにもない状態で計画されました。
    研磨工程で消費される電力のほとんどは、グラインドデイスクとワークピースの間に生じる摩擦によってに変換されます。
    この熱を最小限に押さえることは、温度上昇によって起こる製品のダメージやグラインドデイスクの過度な摩滅を防ぐ上で非常に重要なことで、このことは冷却システムを正しく構築することで始めて可能となります。
    冷却液の役割
    冷却液は摩擦力を減じるための潤滑剤として働き、熱の上昇やデイスクの摩滅を押さえると共に、ワーク面から削り取られたくずを取り除く洗浄剤として機能します。
    この冷却液の浄化は研磨面の品質を向上させる上で非常に重要であるので、浄化のためのフィルターシステムが用いられますが、通常1段目、2段目と階層になったシステムが使われます。
    一般的な工作機械では、通常フィルターシステムとしてはカートリッジタイプのものや、ドラッグリンク機構を備えたものまたは、コンベア式ペーパーフィルターシステムなどが使われています。
    単純に言えば、送液圧力を高める程、フィルターの目は細かいものが必要となるということです。言及した各種フィルターシステム詳細は本編最後の説明箇所をご参考下さい。
    しかしながら、実際の研磨工程ではワークピースとデイスクのパーフォーマンスに影響を与えるさらなるパラメーターにも考慮する必要があります。 それは以下のようなものです。
    液に関するパラメーター
    • 液のタイプ
    • 液の粘度
    • 液の湿潤性
    • 液の温度
    • 液の粒子負荷状態(ワークピース、デイスクの研削粒子、接合剤)
    レスポンスに影響を与える因子として
    • バクテリアによる負荷の増大
    • 漏れだした油/グリス
    • 空気の混入度合い
    • 液中にある粒子径の分布

    この評価試験で使用された工作機械の仕様、ワーク・フィルタ-・各種パラメ-タ-等の情報は以下の通りです。
    機械データ
    工作機械:Jones & Shipman モデル10 円筒研磨機、Allen Bradley製 CNC
    研磨デイスク:73A CUBITRON, 50mm幅
    デイスク回転数:33m/S
    ワーク速度 :20m/分
    Vf :0.007mm/S
    ドレッシング パラメーター:3回毎に10ミクロン
    テスト用ワークの材質
    材質 : CI, 普及タイプ(写真中央)
    定格サイズ: O.D 105mm, 47.3 mm幅
    30個の材料に定格サイズになるようあらかじめ、ラッピングと研磨を施す。

    円筒研磨機 円筒研磨機 円筒研磨機
    フィルターシステム:標準タイプ
    圧力:1bar (停止時)0.5bar(最大流量時)
    流量:56L/分
    タンク容量:200L
    クーラント:Hysol X, Oil エマルジョン、 比率 10:1
    フィルター:紙製、25ミクロン(高精度作業時には 10ミクロンを使用)

    フィルターシステム フィルターシステム マグナム

    テストパラメーター
    モニターされた項目:圧力差,流量,送液圧力,消費電力,液温,環境温度,ワークサイズ
    コンピューター計量:デイスク厚さ,ワークから削り出された材料の量 mm3
    「マグナム」はポンプとカートリッジ フィルターの間に設置
    圧力差変換器を「マグナム」の向こう側に設置

    ベンチマーク テスト
    ベンチマーク テストの意味合いは、フィルターが完全に交換時期に来た時までに集積された削り屑の総量をあらかじめ見積もっておく事にあります。
    ベンチマーク テスト手順
    ステージ.1
    クーラントの交換と機械のクリーニング
    ステージ.2
    機械加工:前もってワークの寸法を計測
    :グラインド周期を常に一定に保つこの事で、削り出し量の正確な計量が可能になる。
    テストパラメーターをモニターし記録
    :その都度、デイスクの厚さを計測
    :ワークの変更毎にドレッシングを実施
    「マグナム」システムの評価テスト
    このテストの目的は、「マグナム」に集積できる削り屑の総量を知るために行います。「マグナム」はタンクの下流で、カートリッジフィルターの上流に設置します。
    「マグナム」フィルターによって可能となるであろう、システムの延命度はベンチマーク テストおよび「マグナム」システムの評価テストによって集積された汚れの総量との差の計測によります。

    結果

    汚れの集積度によって変化する流量(図1)
    縦軸:流量(単位:L/分),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    カートリッジ フィルター 単独:当初流量 30L/分
    稼働直後に30~27L/分(汚れ集積度200,000 mm3 に相当)に激減し、テスト終了時には14L/分(汚れ集積度615,000 mm3に相当)に落ちていた。
    「マグナム」フィルター : 当初流量 30L/分
    汚れの集積度が1,445,000 mm3 に達するまでは流量には、ほとんど変化が見られなかった。その後、カートリッジ フィルターが満杯になりテスト終了した時点では、さらに、1,215,000 mm3 の汚れを集積していた。
    汚れの集積度によって変化する流量
    送液圧力の変化の傾向は、流量のカーブに似たようなものである。しかしながらその度合いは流量変化量より大きく、すなわち最終的に約80%の圧力低下が見られた。因みに、流量変化では約50%であった。
    汚れの集積度によって変化する送液圧力(図2)
    縦軸:圧力(単位:bar),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    汚れの集積度によって変化する送液圧力
    電力消費量はテストの進行に従って増える事が確認された。 この状態は、デイスクをドレッシングしたりした後でも、常に一定であった、流量が減少してくるとランダムに変化する傾向が見られた。
    汚れの集積によって変化する電力消費量(図3)
    縦軸:電力消費量(単位:kw),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    汚れの集積によって変化する電力消費量
    クーラントの液温は、テストが進行するに従って高くなることが確認された。この傾向は流量が減っても、一定であった。
    汚れの集積によって変化する液温(図4)
    縦軸:液温(単位:℃),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    汚れの集積によって変化する液温
    カートリッジ フィルターにおける圧力変化の度合いは、どのテストにおいても、「汚れの集積度によって変化する流量」、「汚れの集積度によって変化する送液圧力」で検証されたように一定に進行し、フィルターが交換時期に来た時点での圧力差は約3bar(98mV, 43.5psi)であった。(機械停止時には5bar)
    このときの「マグナム」における圧力変動は、0.15bar(4.5mV, 2psi) 以下であり、これが計測されたのは「マグナム」が許容できる汚れ集積度の約80%に達していた時点であった。 この時点で 「マグナム」はクリーニングされ取り替えられた。
    時間毎の圧力変化(図5)
    縦軸:圧力計出力電圧(単位:mv),横軸:経過時間(単位:秒sec)
    ,
    目盛:2.25mV=1psi(出力電圧から圧力値に換算)
    時間毎の圧力変化

    検証

    検証結果による「マグナム」の主な効用
    図1、図2の結果から明らかになったことは、流量、送液圧力共にれが汚れを集積できる「しきい値(限界レベル)」にくるまでの間、安定してコンスタントな数値を維持できるということです。
    この限界を超えた時点から流量、圧力共に低下してゆき、ついには、最終のフィルター交換時期に至るのです。
    「マグナム」フィルター システムには、その主な効用として以下の2点が挙げられます。
    1) フィルターの「しきい値(限界レベル)」上げる
    2) フィルターの劣化度を減少させる
    使用されたフィルターのメーカー(Danrenth)が当初基準としていたフィルターの寿命は「マグナム」フィルターとの併用によって、4.4倍に延長されました。
    しかしながら、一般的な研磨工程においては、流量がある一定の数値になったところでフィルターを交換しているのが実際のところで、その値は平均して最大値の10~20%のところというのが一般的です。
    流量の限界値
    流量の限界値を決定するのは、機械のオペレーターによってですが、その方法は目視、ないし音を聞く方法によってか、またはワークの温度上昇の程度によって決められています。
    このテストの結果をそうした一般的な基準に当てはめるなら、「マグナム」がフィルター寿命の延長に寄与できる程度は:
    1:7.2(流量低下の限界値を10%、27L/分、 2.08bar として)256,731:1,872,584 mm3
    1:6.4(流量低下の限界値を20%、24L/分、 1.7bar として)332,638:2,115,351 mm3
    限界流量値の設定は、研磨工程の性能に関係してきます。
    すなわちワークの温度上昇、研磨デイスクの磨耗度、ワークの仕上げ面粗度、寸法精度などです。
    仕上げ精度をより上げようすれば、より厳しい基準設定をせねばなりませんし、その場合フィルター寿命も理論的には数倍延びるものと考えられます。
    消費電力の増加
    消費電力の増加(ランダム変化も含めて、図3を参照)の原因はもっぱら、デイスクが自然的、あるいはドレッシングによってもたらされる状態に依っていますが、研磨ポイントに供給される液量が減少することもそのひとつの原因となります。
    供給液量の減少は、冷却と潤滑性能の低下に直結します。 またこのことが研磨性能の劣化 – デイスクの磨耗促進、仕上げ寸法精度、温度上昇による製品への悪影響などを引き起こすこととなります。
    流量低下
    それぞれのテストが進行するに従って流量低下が起き、それとともに明らかなワークの温度上昇が見られ、テストの最終段階では37から41.5℃にもなり、液温そのものよりはるかに高い温度になることが検証されました
    このテストで記録された液温の上昇(図4)はまた液そのものの劣化をも促進させると考えられます。
    「マグナム」フィルター システムでは汚れが相当に進んだ段階でも、圧力低下は約0.15bar と非常に小さく、この時点で集積した汚れは350,000 mm3 もあり、この時カートリッジ フィルター単独の圧力低下は2.25bar(32psi )になっていました。
    圧力低下の度合いを要約
    圧力低下の項目「マグナム」テストに使用された標準的な配管系
    クリーンな状態0.5psi0.5psi
    最高度に汚れの集積した時2.0psi43.5psi
    クリーンな状態の時と満杯時との差1.5psi43.0psi

    グラインダーの削り屑 – 顕微鏡による観察
    削り屑の形や粒子分布などの傾向
    カートリッジ フィルターおよび「マグナム」から回収された削り屑をマイクロスコープによる観察を行いました。(モデル オリンパス BH-UMA X100)サンプルは観察に前もって乾燥処理が行われました。
    削り屑の形や粒子分布などの傾向は、「マグナム」 とカートリッジ フィルターからのもの共に、前もってマイクログラフによって得られていた観察結果と同じようなものでした。
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察(図6)
    図6は「マグナム」から取られた屑の顕微鏡写真(10ミクロン スケールを添付)であるが、もれを見ると粒子分布は、約1ミクロンレベルから数千ミクロンレベルまで広範に分布していることがわかります。
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察,塊(図7)
    屑の多くの部分は塊になったり、もつれあったりしており、その典型的な例が以下の図7や図8の「マグナム」から取られたサンプルに見られます。
    回収された削り屑のもつれあった例1
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察,塊(図8)
    回収された削り屑のもつれあった例2
    タンクの液表面の状態(図9)
    図9に見られるような、タンクの液表面に細かい泡状の凝集塊になった汚れの集積は前段階の高速テスト モードに見られました。
    タンクの液表面に細かい泡状の凝集塊

    カートリッジ フィルターに研磨屑が満杯の状態。
    フィルターシステム フィルターシステム
    左から「マグナム」のコアに研磨屑が捕捉された状態。写真中央と写真右は、それぞれ「マグナム」コアが空の状態と満杯まで研磨屑が捕捉された状態。
    マグナムコア 捕捉された鉄粉 捕捉された鉄粉

    今回の検証試験で使用されたマグナム
    今回の検証試験で使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズでした。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット


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    追加情報・放電加工機

    ー追加情報・放電加工機ー

     
    FCS社に提供されたラフバラ大学(英国)による報告(2002年6月)
    このテストは、放電加工機の濾過システム内に取り付けられていた「マグナム」・ユニットを学内実験室に運び込み行われました。写真左は荷受け時の「マグナム」で右はトップカバーを外した状態です。
    作業手順 と 結果
    放電加工機の濾過システムから取り外されたマグナム・ユニットは、バーミンガムにある広場から荷受けされました。到着したときには、全ユニットがそっくり箱詰めにされてパレットに載っていました。まずパッケージを取り外し、マグナム・ユニットを直立に設置(写真左)し、水抜きをしたあと、トップカバーを取り外して、(写真右) 部分的に解体されました。
    荷受け時の「マグナム」 トップカバーを外したところ
    マグナム・ユニットの中核部分の磁気コアを取り外して撮影(図3)。まず目視確認すると、液体の流路(フローチャンネル)をふさがない様相で、満載にまた均一に粒子がマグナムに付着・集積していることが観察されました。
    「マグナム」に集積する粒子 容器から取り出した直後の様子
    トップカバーの内側、また磁気コアのハウジング容器の内側には、粒子が堆積した痕跡はみられませんでした。
    トップカバーの内側 ハウジング容器の内側
    コンタミ粒子のサンプルを手作業ではがし、成分や粒子サイズを電子顕微鏡により分析しました。
    捕捉された粒子の量
    FCS社より指定された通り、高圧ウォータージェットで粒子の集積物をマグナム・コアから洗浄・除去しました。この作業によりどうしても集積物が多少損失してしまうので、取り出して計測した集積物の総量は、放電加工機の濾過システム内で実際にマグナムが収集した量より若干少ないと思われます。
    洗浄によって取り出した粒子を、水分を取り除くためにフィルタにかけ、オーブンで乾燥させると、その重さは790gでした。コアに集積した水分を含んだままの粒子の総量は1,240gであったと考えられます。
    /dl>
    洗浄前の「マグナム」 洗浄後の「マグナム」
    洗浄前の「マグナム」洗浄後の「マグナム」

    電子顕微鏡による分析
    以下の写真は、マグナムのコアに捕捉された粒子のサンプルを顕微鏡写真で撮影したものです。大きめの球状粒子だけでなく、かなりの量の微細な粒子も認められます。
    この後に続くサイズの分析とも関連しますが、サスペンションに含まれる多種の粒子は、凝集して幅広い粒度分布を構成することが観察されました。
    集積した固形物の顕微鏡写真 その拡大写真
    集積した固形物の顕微鏡写真その拡大写真

    X線解析結果
    X線による分析では、粒子の大部分を構成する鉄の他に、クロミウム、バナジウム、銅、亜鉛も確認されました。これらの結果は、放電加工機で低合金鋼のものが加工されたことを示しています。
    集積物のサンプルのX線解析
    集積物のサンプルのX線解析結果グラフ
    粒子サイズの分析
    粒子サイズと粒度分布を測定するため、粒度分布はマルバーン社製・の粒度分布測定装置が使用され、2種類のテストが実施されました。粒度分布図とテスト結果の概略は以下の写真に示されています。
    1番目のテストでは、マグナムのコアからはがし取ったサンプルを蒸留水に少量入れ、シェイクし再分散させて実験。測定値はそれぞれ、10%では2.4μ、50%では8.9μ、90%では42.1μでした。記録された粒子サイズは最小で0.07μ、最大で260μでした。
    標準分散したときの粒度分布
    標準分散したときの粒度分布

    基本的な粒子サイズを測定するための2番目のテストでは、サンプルを標準的な分散剤に追加分散させ、超音波を2分間当てて実験しました。
    この条件下での測定値はそれぞれ10%では1.6μ、50%では5.3μ、90%では22μでした。また、粒子の最小サイズは0.4μ、最大は60μでした。
    追加分散し、超音波を2分間当てたときの粒度分布
    追加分散し、超音波を2分間当てたときの粒度分布


    粒子サイズ解析結果まとめ
    粒度分布(%) 平均粒子径(μ)
    1回目2回目
    10 2.41.6
    50 8.95.3
    90 42.122.0
    最小粒子径(μ)0.070.4
    最大粒子径(μ)26060
    今回使用されたマグナム
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

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    追加情報・フィルター

    ー追加情報・フィルター

     
    加工液(切削液等)を使用する工作機械では加工液からスラッジ除去のためフィルターは重要な役目を果たします。
    カートリッジ フィルター
    カートリッジ フィルターは、通常そのメッシュが5~100ミクロンのものが一般的ですが、そのどれを選択するかは、製品の品質要求とコストとの関係において決定されます。
    例えば研磨屑の粒子径が小さいような場合にメッシュの大きなフィルターは適しません。
    また仕上げ精度の要求が高い場合には、液のなかを循環する小さな粒子がワークの表面に斑紋状(flecking)のダメージを与える可能性があるため、やはり大きなメッシュは不適となります。
    カートリッジ フィルターを使う場合は常にその状態をチェックし管理する必要があります。
    液の流量はカートリッジの汚れに比例しますので、汚れが大きくなったカートリッジでは、流量が減少し、このことでワークの温度上昇の危険が増すと共に寸法的な工作精度の維持が困難になる可能性が出てきます。
    フィルターは製造コストに直接関わるもので、その取り替え頻度が製造コストの大きな要因となっています。
    フィルターの交換頻度は最低限要求される流量と、そのフィルターが抱えることの出きる汚れの最大値によって決まります。
    従ってフィルターの効果は、とりもなおさず初期のスペック決定に左右されるものとなります。しかしながら、実際の工程においては、フィルターの決定はそれぞれのアプリケーションの作業効率を考慮した最低限を満たす条件でなされるのが普通です。
    ドラッグ-リンク システム
    ドラッグ-リンク システムはタンクの底にたまった汚れを掻き出すのが第一義のフィルターで、タンクの底をトラバースするスクレーパーがあり、それがタンク内に集積した汚れを外に掻き出す仕組みです。
    このシステムは微細な粒子(5~50ミクロン)を取り除くには有効なシステムではなく、液中を漂うサスペンション状の粒子を除去するにも不適で、このためそれら微細粒子は循環経路を繰り返し通ることとなります。
    コンベアフィルター システム
    コンベアフィルター システムにはロール状の紙フィルターが取り付けられ、フィルターの下に設けられたスイッチによって作動します。
    フィルターに集積された汚れが一定以上の重さになるとスイッチが働き、ロールから新しいフィルターが供給されます。
    このシステムに共通した問題点は冷却液の重量によってスイッチが早く働きすぎ、このためフィルターの消費量が多くなる傾向にあることです。
    逆に言えば、スイッチのタイミングをより遅く設定すれば、フィルターからオーバーフローしてしまい、汚れが再びタンク内に還流してしまう危険性がでてきます。

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    追加情報・フィルター2

    ー追加情報・フィルター2ー

     
    黒色粉末/マグネタイト 酸化第一鉄/除去
    Enertek International UKロゴ
    以下は英国の技術研究国際コンサルタント企業であるEnertek International Ltd.社による検証報告です。
    マグナムのコア技術を独自にテストし、湿式システムからの黒色粉体(マグネタイト 酸化第一鉄)除去技術の能力を検証しました。

    その結果、「マグナム」の磁気コア技術は、マグネタイト 酸化第一鉄の微粒子を全て除去することができました。
    以下のテスト画像からわかるように、「マグナム」は微小粒子を磁気トラップゾーンに集積し、流れの開口部は流出を妨げることなく、きれいな状態でした。
    鉄酸化物 鉄酸化物
    この磁気技術の驚くべき点は...
    マグナム製品によって効率的かつ効果的に除去されるまでは、この材料がお客様のシステムにどれだけのダメージと追加コストを与えるか、製品が顧客やエンドユーザーによって使用/テスト/評価されるまで理解されません。
    " この金属がシステム内を循環しているなんて知らなかった...「マグナム」の磁気コアで見るまでは...」というユーザーの声を常に耳にします。
    1. 従来のフィルタ-システムでは循環したままになっていた。
    2. 以前はシステムから取り除かれているのを見ることができなかった。
    これが従来のフィルタ-システムの限界です。

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    参考

    酸化第一鉄

    ※酸化第一鉄(FeO)
    鉄の酸化物の一種で、酸化鉄(II)とも呼ばれる。
    - 化学式:FeO
    - 酸化鉄の中では比較的不安定で、容易に酸化して酸化第二鉄(Fe₂O₃)や四酸化三鉄(Fe₃O₄)に変化する。
    - 黒色の粉末(黒サビ)として存在する。
    酸化第一鉄は自然界ではほとんど見られず、人工的に生成されることが多い。
    酸化第一鉄(FeO)は反強磁性体であり、通常の磁石には強く引き付けられない。しかし、酸化の過程で四酸化三鉄(Fe₃O₄、マグネタイト)が含まれる場合は、磁石に引き付けられる可能性がある。
    - FeO(酸化第一鉄) → 反強磁性体(磁石にはほぼ反応しない)
    - Fe₂O₃(酸化第二鉄、ヘマタイト) → 常磁性体(弱く磁場に引き付けられる)
    - Fe₃O₄(四酸化三鉄、マグネタイト) → フェリ磁性体(磁石に強く引き付けられる)
    そのため、純粋なFeOは磁石で吸引できないが、酸化の状態によっては磁性を持つ成分が含まれる場合がある。
    追加情報・オイル管理

    ー追加情報・オイル管理ー

     
    機械保全-目からウロコのオイル管理

    オイルを洗浄し、クリ-ンに保って下さい


    デーヴ・ホワイトフィールド氏 著
    主任アプリケーション・エンジニア
    ベントリー ネバダ 株式会社
    デーヴ・ホワイトフィールド氏

    コンタミが混在するオイルは機械を駄目にします。
    オイルの清浄度は全機械類の潤滑部品の寿命を大きく左右する重要な要素です。
    油圧システムでは、長期稼動にクリーンな作動油がどうしても不可欠です。ローラーベアリングを装備した装置は、ある種のコンタミにとりわけ過敏に反応するのですが、スリーブ式ベアリングも例外ではありませんし、 潤滑油清浄度の改善という比較的軽度の改善で、機械そのものの寿命を劇的に延ばすことが出来るという報告は少なくなく、これらの説明は理にかなっており、ごく当然のように感じられます。
    このことをより深く突き詰めると、以下のような質問が生じます。
    オイル管理での考慮すべき重要な質問事項
    • オイル清浄度はどのように数値化されるのか
    • 「新しい」オイルはどれほどクリーンなのか
    • どれほどオイルが清浄である必要があるか
    • オイルのクリーニングをすることで、機器の寿命にどれほどの改善がみられるか
    • その他のコンタミについてはどうか
    • オイルのクリーニングには実際どのような処置を講じることができるか・・・

    これらの問いを一つ一つ考察してみることは大変重要です。
    それにより少なくとも以下の点で大幅な改善が見込めます。
    • 機械の性能向上
    • フィルターコスト
    • 機器の寿命
    オイル管理をどうか軽視しないでください。

    まさに、たかが潤滑油、されど「潤滑油」の清浄度です。
    詳細は以下より本編(PDF)をダウンロードしてご覧下さい。
    「マグナム」 機械保全-目からウロコのオイル管理(7.08MB)

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    追加情報・バクテリア抑制

    ー追加情報・バクテリア抑制ー

     
    強い磁場勾配は危険なバクテリアを殺菌できるか?
    マグナムを導入した水溶液では、バクテリアの繁殖が抑制されます。そのメカニズムを理解する一理論としてご参考下さい。
    磁場勾配とは?
    まず基本的な知識として「磁力」とは何かを理解しましょう。
    世の中に存在するあらゆる物質の基本的な構成要素として原子があります。
    さらに細かく分類すると素粒子:陽子・中性子・電子・中間子・・・となりますが、ひとまずよく目にする一般的な原子核の周囲を電子が飛び回っているモデルで考えます。
    原子核の周囲をいわゆる公転(実際には外部の影響でかなり複雑な動き方をします)している電子自身も自転しているので、この電子の自転によって磁力が発生します。
    そしてこの磁力がおよぶ空間を磁場(磁界)といいます。従って「磁場勾配」とは磁場(磁界)の強さの変化の割合を意味します。
    つまり磁場勾配とは、磁場の強さが空間的に変化する度合いを指します。簡単に言うと、磁場の「傾き」や「変化の速さ」を表すものです。
    例えば、磁石の近くでは磁場が強く、遠ざかるにつれて弱くなります。この変化の割合が磁場勾配です。磁場勾配が大きいほど、磁場の強さが急激に変化することを意味します。

    なぜバクテリアは磁石を嫌うのか?
    モニャ・シグラー・フィリップス博士の理論
    バクテリアはリン脂質膜に囲まれた単細胞生物です。細胞膜の目的は2つあります。
    第一に、生存に必要な細胞小器官やその他の細胞機構(タンパク質)を物理的に封じ込めること。
    第二に、細胞が存在する細胞内と細胞外の塩類溶液の間の分離を維持することです。
    これらの塩溶液の構成を示す簡単な図を以下に示します。
    カリウム(K+)イオンの濃度は細胞外よりも細胞内の方が高く、ナトリウム(Na+)イオンと塩化物(C1-)イオンはその逆となっています。細胞内は細胞外よりも負電荷が多いのです。
    塩溶液の構成
    pHイオンチャンネルと細胞pHの調節
    異なるチャネル・タンパク質は、異なるイオンを生体膜を横切って輸送します。そのようなイオンの一つがプロトン、すなわち正電荷を帯びた水素原子(H+)です。
    細菌細胞膜のイオンチャネルを通るプロトンの流れは、細胞内溶液のpHを制御するために使われます。細胞pHの調節は、生物細胞の生存にとって極めて重要です。
    pHが高すぎても低すぎても、細胞内タンパク質の構造的完全性が損なわれるからです。つまりpHをコントロールできないと細胞は死んでしまいます。
    あらゆる溶液(生物学的なものを含む)のpHは、溶液中のプロトン、すなわち正に帯電した水素原子の濃度と直接関係しています。
    正電荷を帯びた水素原子(H+)の濃度が高いほどpHは低く(酸性側)なり、濃度が低くなればPHは高く(アルカリ側)なります。pH7は中性であり、ほとんどの細胞はこの値から大きく離れた細胞内pHになると生存が脅かされます。
    そのため、バクテリア(および他の生物)はpHをコントロールする方法を開発してきました。
    これには2つの方法があります。第一に、緩衝剤と呼ばれる細胞内分子があり、濃度が高くなりすぎるとプロトンと結合し、濃度が低くなりすぎるとプロトンを放出します。
    しかし、緩衝剤分子は微調整されており、簡単に飽和してしまいます。こうなると(プロトンの濃度が非常に高くなると)、プロトンは単にイオンチャンネルを介して細胞膜を横切って移動してしまいます。
    先に述べたように、タンパク質チャネルを通るイオンの流れの方向は、細胞膜全体に存在する電位と化学電位の両方に影響されることになります。
    バクテリアの細胞壁(リン脂質二重層)
    pHイオンチャンネルと細胞pHの調節
    イオンチャネルタンパク質貫通細胞壁

    イオンチャネルの挙動に及ぼす磁石の影響
    例えば、バクテリアが大きな電場の存在する環境に置かれた場合、細胞膜の電位は影響を受けます。
    強い磁場が存在する環境では細胞膜の電位は大きな影響を受けます。大きな磁石の分極領域は、バクテリアの環境に非常に非生理的な電位を作り出します。
    この電位は、非常に小さな細胞の既存の電位を圧倒し、細胞膜を横切るイオンの動きを制御できなくなります。
    膜を隔てて電荷が分離することで、イオンの駆動力が2つに分かれます。第一に、細胞の内側は外側よりも負に帯電しているため、電気的な駆動力が働きます。
    この場合、膜に穴が開けば、プラスに帯電したイオン(陽イオン)は細胞内に引き寄せられ、マイナスに帯電したイオン(陰イオン)は細胞内部からはじき出されます。
    第二に、電荷の分離は化学的な駆動力を生み出す。この場合、イオンはその濃度勾配に沿って穴を通って流れようとします。
    カリウムイオンはその逆で、細胞内でより濃縮されます。もちろん、細菌膜を横切るイオンの移動は、隙間を通って起こるわけではありません。
    むしろ、細胞膜に埋め込まれたタンパク質の助けを借りて行われます。これらのタンパク質は膜全体にまたがっているため、細胞の一方では細胞外溶液に、他方では細胞内溶液に面しています。
    タンパク質が「開いている」場合、イオンが通過できる小さな円筒形の穴が膜に形成されます。 通常、陽イオンと陰イオンは異なるタンパク質チャネルを通って流れます。 また、一部のタンパク質は、特定の電荷の異なるイオンの中から選択することができます。
    タンパク質は "閉じた "状態と "開いた "状態の両方で存在し、この2つの状態間のイオンの移動は細菌細胞によって制御されていることになります。
    また、特定の電荷を持つイオンを選択できるタンパク質もあります。例えば、ナトリウムイオンは通すが、カリウムイオンは通さないチャネルもあります。以下の図は、タンパク質チャネルを通るイオンの流れを示しています。
    タンパク質チャネルを通るイオンの流れ
    細胞膜を横切るイオンの流れは、多くの重要な細胞プロセスと連動しているため、細菌細胞は、タンパク質チャネルを通るイオン電流を調節する能力を失うと・・・、いわゆる「重症患者」となります。
    最も致命的なシナリオのひとつは、プロトンの流れが妨げられる場合です。この場合、プロトンの電気化学的勾配の破壊は、プロトンを細胞から排出する能力の破壊に等しいことになります。
    水素イオン濃度が上昇すると、細胞はイオンを環境に放出できなくなり、pHは許容できないレベルまで低下すれば細胞は死が確実になるのです。
    "Why Bacteria Hate Magnets" by Monya Sigler Phillips,PhD

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    高精度・難加工技術展 2023
    会 期2023年11月22日~12月8日 ※8日のみ17:00まで
    主 催 日刊工業新聞社ロゴ
    テ ー マ多様化するモノづくりの課題・ニーズに対し、 最適なソリューションを提供する“技術の専門展”
    会 場オンライン出展
    入 場入場料無料(登録制)
    出 展MAGNOM(マグナム)マグネットフィルター
    IOW遠心式オイルセパレーター
    内 容自動車、航空・宇宙、電機・電子、医療機器、食品加工など、製造技術が求められる分野は多様化しています。こうした背景の中でも普遍的に求められるのは、他にはない高付加価値や高機能といったオンリーワンの“技術”です。『高精度・難加工技術展』は極限の追求をテーマに、より高度な製造技術を紹介するとともに、今後のモノづくりを支える革新分野の一つである3Dプリンター関連技術を発信する[3D造形技術/AMゾーン]と、多品種少量生産や短納期を可能にし、製品開発において重要な役割をもつ試作に特化した[試作市場(試作加工受託ゾーン)]を設置します。
    弊社はマグナム磁気フィルタ-をオンライン出展致しました。たくさんのアクセスどうもありがとうございました。

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