センサー テクノロジー



オプティカラー社は2種類のセンシング方式 ---溶液中でディスクを回転させ、その回転速度の変化を検知する回転式センサー、そして液中を鉄球が自然落下するときの落下速度を計測するボール落下式センサー --- を採用しています。

さらに回転式センサーでは、高速回転型と可変回転型との2タイプがあり、高速型は低粘度から中粘度向き、可変型は1,000 - 300,000cpsの高粘度に対応します。設置方式として、それぞれにディップタイプとインラインタイプが用意されています。

ボール落下式センサーは、コンパクトな筐体と完全エアー式であることが特徴、低-中粘度溶液を高精度に計測することができます。またセンサー内部の洗浄性が高いことが大きな特徴です。

粘度計測方式
粘度計の選択ポイント -- 計測方式、設置条件、計測目的
  
  粘度の計測方法
いくつかの方式があり、それぞれの特徴があります。
もっとも簡単な方法としてのインクや塗料の粘度テェックとして従来から用いられているテストカップから、より正確な計測方法としての、溶液中でローターを回転させる方式、ボールの落下速度を計測する方式、振動子の減衰から粘度計測する等があります。



  設置条件
実験室内での計測と製造ライン中での連続計測とではセンサー本体に要求される機械的な性能が大きくことなります。実験室で比較的精度よく計測できるものが製造ライン中にそのまま応用できないのが現状です。


  粘度の計測目的
科学的な基礎データが必要である場合にはずり速度に対するみかけ粘度の変化、時間に対する変化などのデータ−を集めプロットしてグラフにする必要があるかもしれません。実験室用計測機としての粘度計には多くのメーカーから様々なタイプのものが供給されています。

一方、生産現場における生産性の向上、安定化のためには溶液の粘度や温度を一定に保つ必要がある、あるいは粘度基準値を設けてその粘度になった時に何らかのアクションを起す必要がある、という場合がほとんどです。そのような場合には生産現場のまさにそのままの溶液の状態での粘度(みかけの粘度)を正確に検知できることが望まれます。


  オプティカラー社のセンサー
オプティカラー社は生産ライン中での使用を前提としたセンサーを開発しており、耐圧防爆仕様の頑強な筐体、比較的外乱の影響を受けないセンシング方式の採用等が特徴です。ずり速度を調節できる回転式センサーや完全エアー駆動式の小型ボール落下式センサーなどを用意しています。



各種粘度計の
特徴比較



回転型センサー
高速回転型  低-中粘度用
設置方式 2タイプ
  ディップタイプ
  インラインタイプ
 

無負荷時回転速度
2971 rpm 50Hz時
3577 rpm 60Hz時


センシング原理

モーターは電気式で一定出力のもとで回転します。
モーターのシャフトの先にはディスクが装着されており、このディスク部分を溶液中で回転させ粘度を検知します。

溶液の粘度による負荷はディスクの回転数を変化させます。その回転数の変化は電気信号に変換されコントローラー側で粘度値に換算されます。

回転数の変化を読み取る方式はトルク検知式のセンサーよりも高い分解能を有し、機械の振動等による外乱の影響もあまり受けないので、オンライン計測に適しています。

対応粘度レンジ 1 - 500 cps
基本寸法



変速回転型  極低粘度 - 高粘度用
設置方式
  ディップ式
  インライン式


※センサー、コントローラーの間に周波数変換ボックスを使用します。
    
周波数変換ボックス

無負荷時回転速度
8段階 150 rpm - 2971 rpm   50Hz、60Hz時

出力トルク
それぞれの回転スピードにて8段階の設定可  30% - 100% 


センシング原理

基本原理は高速回転型と同様ですが下記の点が異なります

  • 回転数(ずり速度) と 出力トルクを それぞれ8段階に設定可
  • 高粘度の場合 回転数を下げ、トルクを上げます
  • 必要な粘度レンジによってはトルクを下げて分解能を上げます

回転数とトルクを自在に設定できますので、計測に最適なずり速度、回転トルクを設定することができます。構造粘性のある溶液に対して最も適した計測条件を提供することができます。


対応粘度レンジ
0.5 - 300,000 cps

基本寸法